テストレポート
AMD,3コアLlano「A6-3500」を国内発売。基本性能とTDP 65W化の効果をチェックする
メーカー想定売価は順に8980円,7980円(いずれも税込)。4Gamerではこのうち,A6-3500をAMDの日本法人である日本AMDから入手できたので,簡略ながらテストした結果をお届けしたい。
AMD A-Seriesのラインナップ。A6-3500は北米市場だと8月に発表済みなので,今回は「日本市場投入」の発表ということになる |
こちらはAthlon II X4シリーズのラインナップ。Athlon II X4 631は「世界初となる81ドルのクアッドコアCPU」という位置づけ |
3コアで,TDPは65Wに
CPU性能も消費電力も“7掛け”
一方,統合されるGPUコア「Radeon HD 6530D」のスペックは上位モデルと完全に同じだ。
同時に行った消費電力計測においては,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を使用。PCの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,3DMark06を実行し,最も消費電力の高い時点を「3DMark06実行時」として,それぞれスコアを取得した。また,3DMark06だけでは,3コア&低クロック化の影響が見えにくい可能性も考慮し,ストレスツール「OCCT」でシステムに100%の負荷をかけ続けたときの消費電力も「OCCT時」としてチェックすることにしている。
その結果をまとめたのがグラフ1〜3だ。
GPUコア性能が変わらないため,A6-3500とA6-3650で3DMark06の総合スコア差は5〜6%とわずかだが,CPUスコアだと,A6-3500のスコアは,A6-3650比で約67%。3DMark06時とOCCT時で比較すると消費電力は71〜74%なので,A6-3500は,CPU性能も消費電力もA6-3650の7掛けということになる。
冒頭でも紹介したとおり,A6-3500のメーカー想定売価は8980円(税込)。これに対し,比較対象として用意したA6-3650の実勢価格は9000〜1万500円程度(※2011年9月9日現在)であり,A6-3500を高いと思うか安いと思うかは,消費電力とCPU性能をどう捉えるか次第になりそうだ。「A6-3650とそれほど変わらない3D性能を維持しつつ,消費電力が約30%低減した」という点に魅力を感じられるか否かにかかっているとも換言できるだろう。
日本AMD
- 関連タイトル:
AMD A-Series(Llano)
- この記事のURL: