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[E3 2010]9月発売が決定したParadoxの新作「Lionheart:Kings' Crusade」は,RPGの要素を取り入れたストラテジー
本作を開発するのは,2009年末に「King Arthur: The Role-playing Wargame」という,RPGとRTSのハイブリッド型ゲームをリリースしたハンガリーのメーカーNeoCore Gamesだ。ゲームエンジンには自社開発のCoretech 3Dが使用されており,無数のユニットが激突するSEGAの「Total War」シリーズばりの戦闘シーンが見ものになっている。
そんなNeoCore Gamesの新作であるLionheartは,リチャード1世がキプロスに上陸するところから始まる。史実では,十字軍遠征に参加したキリスト教国家の王達と折り合いがつかず,単独での奮闘を強いられ,エルサレムを奪還する前にサラーフッディーンと休戦条約を結んでいる。
ゲームでは,フランスや教皇軍との反目に悩まされながらも,エルサレムはもとよりアクレやダマスカス,さらにはカイロからバグダッドまでの16地域を制圧していくのが目的となる。
Lionheartには,ヒーローユニットであるリチャード王に加え,弓兵から重装騎士まで20種程度のユニットが用意されている。興味深いのは,これらのユニットに持たせる武器やアーマーなどの細かい設定を,RPGでいうペーパードールのような形式でカスタマイズできることだ。
各ユニットのアタックやディフェンス,移動能力などの数値はすべてプレイヤーが調整できるほか,経験値を溜めることで「甲冑の突き刺し」や「特定のフォーメーション」といったスキルを得て,さらに精鋭になっていくのである。
また,Lionheartには“レリック”という特殊アイテムが複数存在し,これをリチャード1世に持たせることで,ユニークスキルを得ることができる。紹介されたのは,「Sound of Courage」と名付けられたホーンで,ゲーム中にこれを吹けば一定時間ユニットのモラルが向上するというわけだ。こういったレリックは,都市を制圧したときに発掘されたり,訪れてきた商人から購入したりすることが可能だと,NeoCore GamesのZoltan Varga氏は話す。
Total Warほどの規模ではないものの,数百のユニットがぶつかり合う様子はなかなかの迫力で,カメラをズームアウトさせて戦略的に戦ったり,一人の兵士にまでズームさせたりすることが可能だ。
Lionheart: King’s Crusadeは,すでに9月のリリースが発表されており,E3 2010でのお披露目を記念して公式サイトも公開されている。いわゆる“パラドゲー”的なストラテジーゲームではないものの,中世騎士道のシンボルでもある獅子心王で遊べるゲームであることから,歴史ストラテジーファンには気になる作品になるはずだ。
- 関連タイトル:
キングスクルセイド【完全日本語版】
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