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フォルテのプレイムービーも公開された「ロックマン10 宇宙からの脅威!!」 メディア向け先行体験会レポート:イージーモードの難度はもはや別ゲーム?
Wiiウェア/PlayStation Storeでの配信日は3月9日,Xbox LIVE アーケードでの配信日は3月31日と,実際にプレイできる日が迫ってきた本作の,メディア向け先行体験会が本日(3月5日)実施された。
「ロックマン10」は,2008年9月にWiiウェア,2009年6月にPlayStation Store/Xbox LIVE アーケードでの配信が開始された「ロックマン9 野望の復活!!」の続編となるタイトルだ。
次世代機と呼ばれるハードでグラフィックスが進化している中,あえて“ファミコン”として復活した前作に引き続き,「ロックマン10」も,8bitテイストのグラフィックスとサウンドのある作品となっている。
また「ロックマン10」では,「ブルースモード」「チャレンジモード」「イージーモード」などが用意されており,前作よりもボリューム感のある内容になっている。
ここでは,「ロックマン10」のプロデューサーである竹下博信氏によるプレゼンテーションの概要や,ひと足先に「ロックマン10」をプレイした感想,ロックマン関連グッズなどの紹介を,まとめてお伝えしよう。
最初は,「ロックマン」シリーズで初となるイージーモードについて。竹下氏によると,「ロックマン9」の開発コンセプトは「当時の味わいやゲームバランスを再現する」というものだったため,かなり硬派な作品になったという。コアなファンからの評価は高かったものの,懐かしさを求めて購入したファンからの「難しすぎる」という意見も目立ったそうだ。
そのため,「ロックマン10」では,ライトユーザーでも気軽にプレイできるようにイージーモードの実装に踏み切ったと,開発の経緯を語った。竹下氏によれば,今までの「ロックマン」シリーズが難しすぎて途中で挫折した人でも,今回はクリアを目指せるとのことだ。
なおイージーモードは,触ると死んでしまうような場所に足場が置かれるといったステージの調整だけではなく,敵の攻撃も含めた全体的なチューニングが行われている。
竹下氏は,イージーモードを実装したからといって,ノーマルモードを軽視しているわけではないと述べた。「ロックマン10」の本流は,あくまでノーマルモードにあり,イージーモードをクリアしたら,ぜひノーマルモードでも遊んでほしいと語っていた。
「ロックマン10」では,ロックマンでプレイできるのはもちろん,最初から「ブルース」がプレイできるモードも用意されている。
このことについて竹下氏は,「ユーザーさんに2度買っていただくのは申し訳ない」との思いから,「ロックマン10」では人気キャラクターであるブルースで最初から遊べるようにしたと述べる。
また,今回の追加ダウンロードコンテンツとしては,以前のニュースでお伝えしたように,ブルースと並ぶ人気キャラクター“フォルテ”が配信されることが決まっている。今回は,会場で上映されたプロモーションムービーをアップしたので,気になっている人はぜひチェックしてほしい。
なお,フォルテは16bit機で初めて登場したキャラなので,8bitテイストでゲームに登場するのは,「ロックマン10」が初めてとなる。ダッシュ/連射ショット/7方向ショットと,「ロックマン&フォルテ」を彷彿とさせるアクションが再現されるとのことだ。
また,「ロックマン10」の音楽は,「こちら」の記事で触れているように,歴代「ロックマン」シリーズの音楽を手がけたサウンドクリエイターが集結している。竹下氏は,今後“8bit”というジャンルをアートスタイルの域まで持っていきたいと語り,「懐かしくて新しい『ロックマン』ができました」と述べ,プレゼンテーションを締めくくった。
イージーモードとノーマルモードはもはや別ゲーム?
「ロックマン10」を実際にプレイしてみて分かったこと
プレイを始めた瞬間から,ファミコン世代なら「懐かしい!」と思ってしまうほど,8bitテイストの再現性は高いという印象だ。倒した敵キャラがスクロールさせて戻ると復活していたり,キャラが多く表示されているときはときおりスプライトが入ったりと,細やかなこだわりも“ファミコンテイスト”を加速させている。
ノーマルモードは,ダメージ量や敵の多さはもちろん,ステージ各所にトラップが仕掛けられているなど,往年の「ロックマン」シリーズそのもの。ゲームライターの端くれとしてステージをクリアしないと示しがつかない,と意気込んでプレイしたものの,あえなくボスにもたどり着けずにゲームオーバーとなってしまった。
ノーマルモードでは,「ロックマン」シリーズの“難しいけどクセになる面白さ”は健在で,なんだか,ファミコン時代の「ロックマン」をプレイしていたときの感覚が蘇ってきた気がした。
反復してプレイすることで,敵の動きやトラップの回避方法などが分かってくる。“プレイヤーの経験値がたまってレベルが上がる”ことで,ゲームオーバーになったステージでも,少しずつ先に進めるようになるだろう。筆者はボスを倒せなくて諦めたけど。
……と,ノーマルモードをきれいにまとめたところで,今度はイージーモードでプレイすることにした。いやほら,プレイ時間は限られているし,新要素のイージーモードもプレイしないといけないし!
イージーモードをプレイしてみたら,明らかに難度が違う。触れると体力がゼロになってしまう仕掛けにフタがされていたり,移動が難しいところには足場が用意されていたりと,ステージの進めやすさは段違い。途中に出てくる敵キャラについても,配置が異なっていたり,吐き出す弾の軌道が違っていたりと,細かな調整が入っている。この部分については,“ファミコンテイスト”を抜け出して,最新のゲームらしさが出ていると言ったところだろうか。
ステージ最後に出てくるボスキャラも,1回目は負けてしまったものの,2回目のチャレンジで見事撃破に成功した。ノーマルモードでさんさんたる状況だった筆者でも,イージーモードなら全クリアできそうな気がしたほどだ。
チョイスされたステージは,04「JUMP! JUMP! JUMP!」,06「JUMP MASTER」,08「SCUBA “DIE”VING」,10「WORLD ADVENTURER」,74「W.ARCHIVE E」だ。
筆者は「JUMP! JUMP! JUMP!」と「SCUBA“DIE”VING」はクリアできたが,そのほかの三つは残念ながら失敗。どのチャレンジも簡単にクリアできそうなのに,頭に体(指)がついていかず失敗するという,なんともいやらしいというか,絶妙の難度設定という感じである。
ちなみに,個人的にお気に入りだったのが,最後に挑戦した「W.ARCHIVE E」。これは,歴代ロックマンで登場したボスキャラのAIを搭載したロボットと順番に戦うというチャレンジで,「ロックマン」や「ロックマン2」のAIロボットも出てきた。とくに,シリーズをやり込んだ人ならば,懐かしさも加わって,かなり楽しめるだろう。
最後に竹下氏は,「WiiとPS3では,3月9日からいよいよ配信が始まります。Xbox 360ユーザーの方は少々お待たせしてしまうことになりますが,とても自信のある作品に仕上がったと思います。『ロックマン10』をぜひともよろしくお願いします」とコメントし,この日の体験会は幕を閉じた。
記事の冒頭でも書いたが,「ロックマン10 宇宙からの脅威!!」は,WiiウェアおよびPlayStation Storeでは3月9日,Xbox LIVE アーケードでは3月31日に配信が開始される。イージーモードは「ロックマン」らしさを失わずに,アクションが苦手な人でも(前作より)格段にプレイしやすくなっているので,興味を持った人は,ぜひ配信開始後にプレイしてみてほしい。
会場で展示されていた「ロックマン」グッズ
ロックマン10オリジナルサウンドトラック/2010年3月25日発売予定/税込2500円 (イーカプコンの商品ページは「こちら」) |
ロックマン10 イメージサウンドトラック/2010年4月30日発売予定/税込3000円 (イーカプコンの商品ページは「こちら」) |
ロックまんじゅう ロックマン10ver.(こしあん),ロックまんじゅう ロックマンver.(しろあん)/2010年3月6日発売予定/税込630円(6個入り) 取扱先:コトブキヤ直営店・アソビットホビーシティ・ジーンズメイト秋葉原店・ソフマップアミューズメント館・ゲーマーズ全店 関連記事は「こちら」 |
ドでか!E缶クッション/2010年3月25日発売予定/税込2625円 (イーカプコンの商品ページは「こちら」) |
おまけ
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