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日本代表ベスト16進出やったー! あの興奮をゲームでも満喫できる「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会」レビュー
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印刷2010/06/25 15:00

レビュー

日本代表ベスト16進出やったー! あの興奮をゲームでも満喫できる「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会」レビュー

 5月13日,エレクトロニック・アーツより,「2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ大会」(以下,2010 FIFA ワールドカップ)が発売された。対応プラットフォームはPlaystation 3Xbox 360WiiPSPの4機種。機種によってモードやシステムなどが若干異なるが,今回のレビューではXbox 360版を用いている。

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 FIFAシリーズは,世界中のクラブや選手が実名で登場するリアル志向のサッカーゲームだが,本作ではタイトルどおり,4年に一度開催されるサッカーの祭典,FIFA ワールドカップ(以下,W杯)をフィーチャーしている。2010年の南アフリカ大会では199の国がエントリーしており,W杯の出場国,選手,試合会場となる10か所のスタジアムすべてが実名で登場する。このように,W杯におけるすべてにおいて実在のデータが使われているのは,オフィシャル作品ならではの強みといえる。

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リオネル・メッシ
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本田圭佑
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フェルナンド・トーレス
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ティエリ・アンリ

 Playstation 3,Xbox 360版の2010 FIFA ワールドカップは,2009年に発売された「FIFA 10 ワールドクラスサッカー」をベースに作られている。基本的なシステムなどはそのままに,プレイヤーからのフィードバックに基づくさまざまな調整がなされて,より遊びやすくなっている。オンラインで定期的にチームデータが更新されており,それをダウンロードして常に最新のデータで遊べるというのもメリットの一つだ。
 操作方法には従来のものに加えて,使用するボタンの数を大幅に減らして簡略化した「2ボタンモード」が追加された。「サッカーゲームってあまりやったことがなくて……」という初心者でも,すぐになじめるくらいに下がったハードルも,本作のポイントだろう。

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タイトル画面では,地球儀を見るような感覚で出場国を確認できる。現実には出場が叶わなかった国で本大会出場を狙うのも,ゲームならではの醍醐味だろう
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「2ボタンモード」はチュートリアルムービーでも確認できるが,使うボタンの数が少なく,押した時間によって自動的に操作を判断してくれるなど,初心者でも遊びやすくなっている

 現行世代機向けでFIFA ワールドカップをモチーフにした2本めのサッカーゲームとなる本作。どのように進化したのかを含め,紹介していこう。



豊富なモードで,ワールドカップを楽しむ


 2010 FIFA ワールドカップにはさまざまなモードが収録されているが,国と国を選んで即座に試合ができる「キックオフモード」や,シチュエーションを自由に設定して練習ができる「練習モード」など,豊富なモードが収録されている。その中でもメインとなるのは,「2010 FIFA ワールドカップモード」「キャプテンモード」「南アフリカへの道」の三つだろう。

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 では,まず「2010 FIFA ワールドカップモード」から説明していこう。これは好きな国(の代表チーム)を選んでW杯に挑戦するモードだ。例えば強豪国を選んでスター選手の活躍を楽しんだり,現実では地区予選で敗退した国を選んで,ゲームの中で本大会を目指したりといったことができる。

 ゲームの流れとしては,まずは実際のスケジュールと同じように地域ごとに行われる予選/プレーオフを勝ち抜いて,本大会への出場権を獲得。抽選でグループが割り当てられたら,いよいよ本大会のグループリーグ予選がスタートだ。ベスト16に入って決勝トーナメントへ進めるか,予選敗退となるかはプレイヤーの実力次第だ。
 試合の組み合わせに関しては,「リアル」「カスタム」の二種類が用意されている。リアルを選択した場合は,実際のグループリーグと同じ組み合わせになり,カスタムを選んだ場合はゲーム内でランダムに組み合わせが決まる。

試合の組み合わせをリアルにすると,このとおり。筆者のチームは日本だが,決勝トーナメントの出場権を争うライバルチームが,現実と同じである
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 試合は予選以外にも,順位変動に影響しない国際親善試合があり,全部を律儀にこなしていくと相当な試合数になる。「そこまで時間を割けないよ」という人向けに,地域予選を飛ばして,いきなり本大会にエントリーするということも可能だ。ただしこの場合,試合の組み合わせで「リアル」を選んでいると,当然ながら本大会に出場した国しか選べない。

 これはすべてのモードに共通するが,登場国は星の数(0.5〜5個)でレーティングされており,星の数が多い国ほど個々の選手の能力が高く,使い勝手がいい。難度は最もやさしい「アマチュア」から,非常に難しい「レジェンド」まで,全5段階から設定可能になっている。アマチュアレベルなら多少弱い国で強豪国を倒すのも難しくないが,難度を上げるとAIの反応の鋭さが増したり,ファールを取られやすくなったりと,かなり歯ごたえが出てくる。

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さまざまなカメラワークが用意されている。通常はTV中継風の視点だが,選手にかなり接近した「ダイナミック」や「プロ」など豊富にある。いろいろ試して自分に合ったものを使おう
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ゴールを決めた,危険なプレイがあったなど,特定の状況になるとインスタントリプレイを見られる。カメラを切り替えたり,特定の選手にフォーカスしたりもできる。リプレイを編集してアップロードすることも可能だ

 またワールドカップを題材にしたゲームということもあり,「実績」にもユニークなものが揃っている。前回のドイツ大会の決勝戦「イタリア対フランス」を再現して,史実どおりにイタリアが勝てば解除される実績や,レーティングの低い国で本大会に進み,勝ち星を上げることで解除される実績といった具合だ。



実在の選手を使うか,オリジナル選手で挑むか
一人のプレイヤーとなって頂点を目指す


 「キャプテンモード」は2010 FIFA ワールドカップモードと同じく,地域予選を勝ち抜いて本大会を目指し,優勝を狙うモードとなっているが,こちらは操作する選手を一人に絞ってプレイすることになる。
 複数のコントローラを接続し,ホットシートで最大四人でのプレイも可能だ。実在の選手のほか,バーチャルプロ(オリジナル選手)を作って,架空の選手として大会にエントリーするといったこともできる。ちなみにFIFA 10で作成したバーチャルプロがいる場合は,そのデータのインポートも可能だ。

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 キャプテンモードは通常のモードと違い,特定の誰かを操作するので,よりポジションに沿った役割を果たすことを求められる。プレイヤーの操作で評価はリアルタイムで変わっていき,例えばストライカーがゴールを決めれば評価は上がるし,逆にドリブル突破に失敗したり,適切なポジションにいなかったりすると評価が下がってしまう。自分が操作する選手以外はライバルという設定で,同じチーム内でも常に競争していくことになる。

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「キャプテンモード」では,特定の選手のみを操作して遊ぶ。名前の左側にある数値がレーティングで,高いほどいい。黄色い矢印はいるべき場所を示し,赤い丸で囲まれた選手はマークすべき相手だ
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試合で活躍すれば評価も高まり,ランキングの上位に名前が載る。好調さをキープして首脳陣にアピールだ! 逆に結果を残せないと,どんどん厳しい状況に追い込まれてしまう

 実在の選手/バーチャルプロともに,モード開始時はB代表の選手からスタートし,試合で結果を出していくことで「B代表」→「当落線上」→「代表入り」→「ベンチ入り」→「先発メンバー」とランクが上がっていく。成績次第ではキャプテンとしてチームを率いることも可能だ。
 当然のことながら,結果を残せなければランクは下がっていき,試合に出る機会さえもらえないこともあり,現実同様なかなかシビアだ。

「バーチャルプロ」は,かなり細かく作りこめるのが特徴。自分が使った選手で,実在の選手を抑えてマンオブザマッチに選出されるといったことも可能だ
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 バーチャルプロに関しては,「マンオブザマッチ(最優秀選手)を獲得する」「ハットトリックを決める」など,いくつか目標が設定されており,これを達成することで選手の能力が上がっていく。自分で作ったオリジナルの選手が,世界の名だたる名選手と一緒にプレイしているというのは,なかなか快感だ。エディット時にプリセットされたニックネームを設定しておけば,実況でもその名で呼んでくれるのが嬉しい。



「南アフリカへの道」で試合で起きた出来事を追体験!


 「南アフリカへの道」は,今大会の地区予選で実際に起こった出来事をゲーム内で再現したモードで,言ってみればシナリオモードのようなものだ。いくつか例を挙げてみよう。

豊富なチャレンジが用意されていて,長く楽しめる「南アフリカへの道」モード。南米編ではアルゼンチンが絡んだものが多い。たしかにドラマチックな展開だったから,題材としては最適かも
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2009年4月1日
トルコ対スペイン 63分
スペインはトルコに1対0で負けています。21試合連続無敗は,今日終わってしまうのでしょうか?
PKチャンスでシャビ・アロンソは試合を引き分けにもっていき,スペインを勝利に導けるでしょうか?

2009年6月6日
ウズベキスタン対日本 89分
日本は予選突破に向けて順調ですが,ウズベキスタンでの試合終盤にレッドカードが出されてしまいました。
このまま持ちこたえることができるでしょうか?


 上で紹介した日本代表のウズベキスタン戦は,長谷部誠選手がレッドカードで退場となり,さらに岡田監督も退場させられた,あの試合である。実際にスポーツニュースで見たことのあるものが再現されており,それを追体験できるというのは面白い。

シナリオをプレイしてみると,選手が一人少なかったり,複数の選手がイエローカードをもらった状態だったりと,厳しい状況からスタートということが多い。しっかり対策を練っていかないとクリアするのは難しいだろう
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 シナリオは地域ごとに複数用意されていて,その数は40以上にもなるが,中には難度が非常に高いものもある。何回も遊んで,どうやって対処すればいいのかを見つけ出す,じっくり腰をすえて遊べる相当やり応えのあるモードだろう。
 シナリオにはメイン目標が一つ,サブ目標が二つあり,達成した目標の数に応じてポイントが得られる。このポイントによって,前回のドイツ大会でのシナリオをアンロックできる。

 さらに,今回のワールドカップ本大会をテーマにしたシナリオも,大会開催中に配信される。すでに多くの試合が実施されているが,その中からピックアップされた試合が再現されている。

配信シナリオ。こちらは試合の翌日には配信されており,正直このスピードはすごい。さすがに紹介文は翻訳されていないが,それほど難しいことが書かれているわけではないので,とくに大きな問題はないだろう
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 配信されているシナリオの例を挙げると,日本を操作し,カメルーンの猛攻に耐え切れば勝ちとなる「日本対カメルーン戦」や,実際には引き分けとなった「イングランド対アメリカ戦」で,イングランドを操作して逆転勝利をあげるものなど,原稿執筆の段階では17話分が用意されていた。現在はグループリーグ戦の真っ最中だが,決勝トーナメントのシナリオも配信されるものと思われる。こちらにも期待したい。



リアルに再現された選手・スタジアムは必見
ただし,日本代表は……


 試合の情景は,しっかり描かれていて見ごたえがある。ワールドカップ本大会では,選手入場時に紙ふぶきや紙テープが舞い,夜間には花火が打ち上げられ,さまざまな国の国歌が聴けるなど,豊富な演出で気分を盛り上げてくれる。

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 地域ごとのグループ予選では,国ごとにホームスタジアムが用意されているのだが,例えば日本代表のホームゲーム(スタジアム名は表示されないが,おそらく埼玉スタジアムがモチーフか)なら日本人サポーターの数が多く,それが日本代表選手の能力にプラスに働き,逆にアウェイに乗り込む場合は,敵のサポーターのほうが多くなり,若干能力がダウンするという仕組みが用意されている。

サポーターも3Dポリゴンで描かれ,しっかりとしたCGモデルが用意されている。地域ごとにサポーターの応援の仕方も違うなど,細かいところまで作りこまれている
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 選手のグラフィックスに関しては,ヨーロッパ,南米の選手や監督は本物そっくりに描写されている。リプレイ時など,カメラを拡大して選手にフォーカスすると,よく作りこまれていることが分かる。
 とくに「うわ,似てるな〜」と感じたのは,アルゼンチンのマラドーナ監督だ。ほかの国の監督はだいたいスーツ姿で指示を出しているのに対し,マラドーナ監督はジャージ姿というのも,しっかり再現されている。また,ヨーロッパの強豪クラブに所属する選手など,世界的に知名度の高いプレイヤーほど再現度が高い傾向にある。

岡田監督とマラドーナ監督
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 我々としては当然,日本代表チームが気になるところだが,こちらは「あまり似てないな……」というのが正直な感想だ。中村俊輔選手や松井大輔選手など,ヨーロッパのリーグでプレイしている(いた)選手はそれなりに似ているが,Jリーグ所属の選手に関しては,正直,残念なことになっている。参考までに,岡田監督の再現度はかなり高い。

正直,再現度は微妙な日本代表。日本で売るなら,ここは頑張ってほしかったが……。左が中村俊輔選手,右は中澤佑二選手
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 ゴールを決めた際は,パフォーマンスでサポーターにアピールすることが可能。ガッツポーズを決めたり,バク転をしたりと,ボタンの組み合わせでいろいろ出せる。対人戦でもできるが,あまりやると気分を害されることもある点には注意したいところだ。

 実況は西岡明彦氏,解説に現日本代表監督の岡田武史氏と,シリーズではお馴染みとなったコンビがゲームを盛り上げてくれる。実況音声にはさまざまなセリフが収録されており,このボキャブラリの豊富さにも注目したいところだ。

パフォーマンスはボタンの組み合わせで,さまざまなものが出せる。ゴールの喜びを爆発させるのはいいが,これで相手の闘志に火をつけた,なんてこともあるだろう
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 一例を挙げると,ワールドカップ本大会中では,「この試合に勝てばベスト8に進出です」と言ったり,自分のチームよりランキング上位の相手に優位に立っていれば,「今日の相手は××(国名)ですが,一点差では安心できません」と言ったりなど,その場にあったコメントを聞けるので,臨場感はかなり高い。
 なお,日本代表を使って試合をすると,ピッチサイドから指示を出す岡田監督がときおり映り,さらにコメンテーターとしてしゃべっている音声も聞こえるので,なんとも不思議な気分だ。



オンラインでもユーザー同士の対決で国のランクが変化
サポートする国を選んでオンライン上でスコアを競う


 オンラインを利用したモードで,目玉となるのは「オンライン2010 FIFA ワールドカップモード」だろう。

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 オンライン2010 FIFA ワールドカップでは,サポートする国をどれか一つ選び,その国の代表選手としてプレイできる。実際にはサポートする国と使用するチームを必ずしも一致させる必要はないが,やはり「日本人なら日本を」「ドイツ人ならドイツを」というように,自国を使うのが燃えるだろう。
 サポートする国は一度決めたら変更できないが,実際に使用するチームは大会が終われば変更可能になる。チームを決めたときにはスターティングメンバー,控えやリザーブの選手と合計23人を選出できるので,よく考えて決めよう。

どの国をサポートするかは自由。国を選択する画面では,バトルオブネイションのランクや勝利数など,さまざまな情報を見られるので,選ぶときの参考にしよう
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 ゲームを始めると,プレイヤーが使用する国が4か国で構成されるグループリーグに割り振られる。最初はどの国と当たるか分からないが,オンラインでマッチングすることで,どんどんその枠が埋まり,対戦相手が決まっていく。
 ここでいい結果を残しグループリーグの上位に入れば,一人用のモードと同じく決勝トーナメントに進める。結果を残せなかったら予選敗退となるのも同様だ。この試合結果は本大会に進めるかどうかに作用するほか,プレイヤーがサポートしている国のランキングに影響を与える。これを「バトルオブネイション」といい,日夜ランキングが上下しているのが面白い。
 レーティングの低いチームで勝利するほど多くのポイントを得られる仕組みで,弱小国でのグループリーグ突破,優勝によって解除される実績もある。だが,オンラインではスペインやイタリア,アルゼンチンなど強豪国を使っているプレイヤーが多く,レーティングの低い国で強国に勝利するというのはかなり難しいため,本作の実績解除にはプレイヤースキルが大いに求められる。

 ほかに,バトルオブネイションに影響しないオンライン対戦や,Xbox Live パーティを組んで,パーティ同士でマッチングするといったことが可能だ。

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 遊んでみた印象としては,日本国内同士やアジア圏のプレイヤー同士なら,ラグをあまり感じることなく快適に遊べるのだが,サッカーの盛んなヨーロッパのプレイヤーとマッチングされることも多い。この場合はラグが結構あり,正直ゲームにならず途中で相手に回線を切断されたこともあった。

 しかし,2008年に発売された「FIFA 09 ワールドクラスサッカー」では「10対10」のオンライン対戦を実現していたのだが,本作では最大4対4と,同時に遊べる人数がかなり減ってしまったのは残念だ。人が操作する選手の動きは,AIにはない人間くささがあり,その動きをどう読むかが面白かったので,10対10はぜひ実現してほしかったのだが……。

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 「FIFA 10 ワールドクラスサッカー」をベースに,ワールドカップ仕様で作り直された本作だが,今回はサッカーゲームマニア向けの掘り下げではなく,むしろライト層への間口を広げた感じであり,「データがワールドカップ仕様になっただけ」とは言わせない,優れたサッカーゲームに仕上がっている。
 日本が海外開催の大会では初となる決勝リーグ進出を果たし,まさに開催前からは想像も付かなかったほどの盛り上がりを見せている南アフリカ大会。興奮をどうにも押さえきれない人は,さっそく本作でゲームでもW杯を満喫しよう。

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