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[TGS 2010]シミュレーションRPGからオンラインアクションRPGへ,劇的な変貌を遂げたガマニア「Langrisser Schwarz」プレイレポート
本稿では,そんなガマニアブースにプレイアブル出展されていたタイトルの中から,「Langrisser Schwarz」(以下,Langrisser)について,同社の担当者から直接うかがった話も交えつつ,プレイレポートをお届けしていきたい。
本作Langrisserは,コンシューマのシミュレーションRPG「ラングリッサー」シリーズをベースに,オンラインゲームとして新たに開発されたタイトルである。ゲームジャンルはアクションRPGへと大きく様変わりしているが,それでいて従来のラングリッサーらしさをしっかり継承している。
今回は,本作の見どころである「傭兵システム」に注目しつつ,「キャラメイク」「RvR」「世界観」などについてもお伝えしていこう。
まずは傭兵システムからだが,これはNPCのキャラクターを使役して,自分と共に戦わせるというもの。プレイヤーが操作するのはマイキャラだけでなく,4〜5体の傭兵を常時操作していくことになる。それによりマイキャラだけでは不可能な,,さまざまな戦術が実現できるのだ。
今回のプレイアブルバージョンでは,人間タイプの傭兵がいくつか使役可能となっており,「剣」「槍」「騎兵」「弓」といった,タイプによって異なる戦闘能力が用意されていた。それぞれに敵との相性関係があり(剣・槍・騎兵による“3すくみ”など),構成に応じて最適の傭兵を追及するといった,戦術的な要素がフィーチャーされているのだ。
マイキャラには統率力のパラメータ,各傭兵にはコスト値があり,雇える傭兵には限度がある。出現モンスターなどの環境に応じて,適切な構成の傭兵をチョイスしていくのだ。
実際にプレイしてみたところ,傭兵周りのインタフェースがスマートに作られているのは好印象。操作の流れを簡単に説明すると,敵をターゲットして,傭兵に攻撃指示を与えれば,あとは一斉に飛び掛っていく。同時に,マイキャラ自身がさまざまなスキルを繰り出したり,消費型のカードを用いた必殺技を繰り出したりすることが可能だ。マイキャラと傭兵をたやすく同時に操れるのが,なかなか気持ちいい。
この傭兵システムを最初に見たときは,「アークサイン」のバトルと似ているのかなと感じたが,Langrisserはゲームパッド用にUIが最適化されており,傭兵とマイキャラの同時操作がかなり行いやすい。インストラクションカードの写真も掲載するので,じっくり見てもらいたい。
傭兵システムはコンシューマ版にはなかったものだが,他のNPCを指揮するというコンセプトは,まさしくラングリッサーそのもの。このコンセプトを,アクションRPG上でどうやって実現するかについては,開発時にかなり苦労していたようだ。
このへんについて,来場客の反応を担当者に尋ねてみたのだが,もう少しチュートリアルやヘルプを充実させればよかったと感じていたようだ。
マイキャラが就けるクラスは,「ファイター」「ガーディアン」「メイジ」「クレリック」「アーチャー」「ライダー(騎兵)」の6種類。最初に決めるのは名前と性別だけで,その後に“女神の質問”という選択肢の性格テストを行い,その結果に応じて,クラスと「光」「暗黒」「帝国」の3勢力のいずれかに所属するかが決まる。これらの3勢力同士は常に争っており,ゆくゆくはRvRとしての展開も視野に入れられているようだ。
ちなみに“ラングリッサー”とは,比類なき力を秘めた聖剣のことで,3勢力でこれを奪い合うというバックグラウンドストーリーがある。女神の質問もそうだが,こういった世界観は,コンシューマ版の経験者にとっては思い当たる節があるのではなかろうか。
各勢力はロビーとなる町エリアが完全に分け隔てられているため,合間見えるときは戦場で,ということになる。プレイアブルバージョンでは,各勢力に町エリアが一つずつと,インスタンスダンジョンのエリアが一つのみ実装されていた。
現在の開発進行度は約60%とのことだが,結構本格的なRvRシステムを目指しているようなので,ラングリッサーファンはもちろん,このあたりが好きなプレイヤーも今後の動向をチェックしておくといいかもしれない。
それにしても,こういったタイトルが他にもわんさかとあるのが,今年のガマニアブースの凄さである。他の出展タイトルについても,追ってお届けしたい。
- 関連タイトル:
ラングリッサー シュヴァルツ
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