連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第163回「デュアルディスプレイに感動する地球防衛軍:Retribution」
こうなるとさらに3台,4台とつなげていきたくなるのが人情というもの……まぁ,俺の場合は株取引をするわけでもなし,このままでも十分だとは思いますけどね。
ただ境目がちょっと気になるので,いずれウルトラワイドディスプレイを買いたいなぁ。
「RADIO 4Gamer」の第170回では,ディースリー・パブリッシャーより2013年7月4日に発売された「地球防衛軍4」(PlayStation 3 / Xbox 360)を特集しました。
本作は「地球防衛軍」シリーズの新作なんですが,実に約7年ぶりのナンバリングタイトルです。ゲームの中の舞台設定も,前作の7年後,2025年となっています。前作で絶滅させたはずなのに,地底で密かに繁殖を続けていた巨大生物が再び人類の前に出現し,EDFの新たな戦いが幕を開けるというストーリーになっています。
番組では新たに追加された兵科である「エアレイダー」と「フェンサー」を使用して,しこりん(岡本信彦さん)との協力プレイを楽しんできました。
群がる巨大生物を蹴散らしていく爽快感がたまらない地球防衛軍シリーズですが,最新作ではさらにスケールアップした戦いが楽しめます。番組でもお見せしましたが,とくにエアレイダーとフェンサーが協力して放つ誘導ミサイルは,威力も演出も超ド派手。うまく敵の密集地に撃ち込めたときには,脳汁がドバドバ出そうなほどの快感です。
また,豊富な搭乗兵器を使用できるのも,本作における大きな魅力の一つ。個人的には新たに追加された歩行兵器「プロテウス」が,大艦巨砲ロマンに満ちあふれていてとても気になります。早くマルチプレイで暴れ回りたい!
「Dead Island」シリーズで知られるDeep Silverが,2013年6月25日にバイカーアクションゲーム「Ride to Hell: Retribution」(PC / PlayStation 3 / Xbox 360)を発売しました。
本作は一匹狼のバイカー Jack Conwayが,殺された弟の復讐を果たすべくバイカー・ギャング The Devil's Hand を追って旅をするという,1960〜1970年代に量産された“バイカームービー”を彷彿とさせる作品です(関連記事)。
バイカームービーもめっきり作られなくなってしまった昨今では超貴重なんですよ,レースゲームじゃなくアウトロー・バイカーを題材にした作品って。本作以外では,「Grand Theft Auto IV」のDLCとして登場した「The Lost and Damned」(関連記事)くらいしか思い当たりません。
つまり本作は,砂漠で遭難中に見つけたオアシスのようなもの。たとえ水が濁っていて腐敗臭がしたとしても,スルーするわけにはいかんでしょうよ。とりあえず飲んでみるでしょうよ。
それにね,男には行く道が地雷原だと分かっていても,突っ込まにゃあならん瞬間ってものがあるんです。俺にとっては,それがRide to Hell: Retributionの発売日だったというだけのこと。愚かと笑わば笑うがいい。
……前置きはこれくらいにして,読者の皆さんもそろそろゲームの内容について聞きたいですよね? え,聞きたくない? いいから,遠慮しないで。クソゲーと言われていても,そんなのプレイヤーの感じ方次第ですよ。
俺がこのゲームの魅力を正しく伝えますので,ドゥンドゥン購入意欲を刺激されてくださいよ。
さて,まずはビジュアル面について。フフフ……このゲームは起動した瞬間から,「何か違う」という気持ちにさせられますよ。表情の変化に乏しく不自然な挙動をするキャラクター,いろいろな所がめり込みまくるオブジェクト,ペーパークラフトかハリボテにしか見えない建物……冗談抜きで,PlayStation 2初期のタイトルだと言われても信じてしまうレベルです。
俺はてっきり,デフォルトでグラフィックス設定が最低品質になっているものだと思いました。オプションを開いてみたら,そもそもグラフィックスの品質を設定する項目なんて存在していませんでしたがね。
でもね,これはきっと古き良きバイカームービーを表現するためにあえてやっているんです。ショボくて汚らしいグラフィックスに見えますが,これは大ざっぱで男臭い生き様を見せるバイカーのメタファーでもあるんですよ,きっと。う〜ん,なんて粋な演出だ。
だって,そうでも解釈しないことには,そろそろ次世代機も発売されようという2013年に,こんなグラフィックスのゲームをフルプライスでリリースする意図がさっぱり理解できないですもんね!
次に,システム面について。バイカーゲームなんだから,オープンワールドで好きなように旅ができると思うじゃん? ところがどっこい,バイクはミッション中の決められたパートでしか乗れません。
しかも,古いレースゲームみたいにひたすら一本道を走り続けるだけだったりします。しかしこれも立派な演出! 「寄り道なんかしていられるか!」「俺にはバックもUターンも必要ねぇ!」って。ほら,主人公の復讐に対する不退転の覚悟がひしひしと伝わってくるでしょう?
また,本作ではさまざまな武器を使用しての肉弾戦や銃撃戦のほか,バイクチェイスで横付けしてきた敵を殴り倒していくようなバトルも楽しめます。
まぁ,肉弾戦とバイクチェイスはほとんど画面に表示されたボタンを連打するだけの作業になるんですがね。英語がまったく分からない俺のようなアホでも,どうすれば敵を倒せるか簡単に理解できるという,超親切設計です! なんてユーザーフレンドリーなんでしょうか。
そして銃撃戦では,なんと……カバーアクションを駆使できるんです! 障害物に隠れられるなんて凄い! 凝ったシステム! まるで最近のTPSみたいだぁ。
こんなに素晴らしいシステムが搭載されているんですから,敵の動きが超絶ワンパターンでカカシ撃ってるみたいだなんて思うわけがない。思っちゃいけない!
ちなみにこの後,ストーリーを進めたらツナギを着た整備士の女性とも着衣でおっ始めたところを見るに,本作では定番のイベントになっているみたいです。
主人公が着衣フェチであることを,こうした手法でプレイヤーに伝えているわけですね。そういった奥深い設定をあえて明確に語らず,シーンの端々から読み取らせるところがニクい! もしかしたら,俺が理解できなかっただけで,英語による説明があったのかもしれないけど!
どうですか? 面白そうでしょ? やりたくなってきたでしょ? 俺はこの原稿を書き終えたら,すぐにでもプレイを再開……するわけねぇだろうが! なんだこれは! なんでこんなゲームを必死で褒めようとしているんだ! 自分のデリケートな部位に生えそろった体毛でもむしって数えてたほうが,よっぽど有意義だわ!
……と,まぁそんな風に思うゲーマーもいるでしょうね。驚かせてすいません,一応キレておかないと,ゲームライターとしては不公平かなと思いまして。
ここまでネタ分強めで語ってきましたが,マジな話,決して致命的につまらないゲームではないんです。全体的にクオリティが低いのは確かなんですが,これくらいなら愛で十分にカバーできるレベルですね。だって,バイカーゲームですもの!
個人的にはバイカームービーの雰囲気をゲームで味わえるというだけで,そこそこ満足なんです。そもそも題材からして万人にオススメできるタイプの作品ではないですしね。俺のように,ゲーム的なダメさは気にせず,バイカームービーの雰囲気をゲームで味わいたいという人だけ,本作をプレイすればいいと思います。
ちなみに本作,ダウンロード専用タイトルやモバイル向けタイトルとしての展開もあるようなのですが,……大丈夫なのかなぁ。
ともあれ,たとえ望んでいるのが世界中で俺しかいなくても,本作の続編が登場することに期待したいです。だって,バイカーゲームですもの!
- 関連タイトル:
地球防衛軍4
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Ride to Hell: Retribution
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(C)2013 SANDLOT (C)2013 D3 PUBLISHER
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(C)Copyright 2013 and Published by Deep Silver Inc., Larkspur CA, USA. Developed by Eutechnyx Limited. Eutechnyx is a registered trademark of Eutechnyx Limited. All rights reserved.
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