プレイレポート
レトロランサーやソードオフ・ショットガンの使い勝手は? 「Gears of War 3」メディア向けマルチプレイ体験会レポートを掲載
本作は“ローカスト”と呼ばれる地底からの侵略者と人類との戦いを描いた,「Gears of War」シリーズ3部作の完結編だ。壮絶なストーリー展開と,非常に完成度の高いマルチプレイ要素で人気を博している同シリーズだが,今回の体験会では,最新作であるGoW3のマルチプレイ対戦モードを,一足お先にプレイすることができた。お馴染みのチーム・デスマッチを初めとして,キャプチャー・ザ・リーダーやキング・オブ・ザ・ヒルといったモードも,わずかな時間ではあるが体験することができた。本稿では,実際にプレイした印象を交えつつ,マルチプレイモードの魅力を紹介していこう。
「Gears of War」公式サイト
ブラッシュアップされたゲームルール
キャラクターや武器の設定も可能に!
冒頭でもお伝えしたように,今回のバージョンで確認できたマルチプレイ対戦ルールは,チーム・デスマッチ,キャプチャー・ザ・リーダー,キング・オブ・ザ・ヒルの3種類。一部,「Gears of War 2」のときとルールが異なるものもあったが,全体的にルールがブラッシュアップされており,遊びやすさは向上している印象を受けた。
■チーム・デスマッチ
FPS/TPSゲーマーにとってはママのオッパイと同じくらい馴染み深いモード。プレイヤーが二つの陣営に分かれて,とにかく多くの敵を血祭りにあげればいいという単純明快なルールで,銃撃戦の醍醐味が味わえる。
■キャプチャー・ザ・リーダー
味方チームのリーダーを守りつつ,敵チームのリーダーを人質にとるモード。前作に存在した“サブミッション”と近いルールだが,今回の相手は難民ではなく,人間が操作するバリバリの戦闘員だ。お互いがリーダーを人質にとられた場合はポイントが入らないため,攻めるか守るかの戦略的な駆け引きがアツイ。
■キング・オブ・ザ・ヒル
フィールド上のサークルを奪い合う陣取りゲームモード。前作にも同様のモードが存在したが,ルールが若干変更されており,チームメンバーがサークル内に留まり続ける必要がなくなった。サークルを制圧しにいく役割と,それを援護する役割との連携が重要となるルールである。
なお,戦場に関しても前作から一新されており,廃墟と化したショッピングモールやスラッシュボールのドームなど,実にユニークだ。
フィールドによっては興味深いギミックもあり,例えばドームでは,天井にある得点板のコードを撃つことで,それを地面に落とすことができる。上手く使えば多数の敵を下敷きにすることが可能で,その後にカバーポイントとしても利用できるのだ。
また,本作からはマルチプレイモードで使用するキャラクターや武器を,事前に設定しておくことが可能になった。ランクマッチで上位を目指すウォーモンガー達はとくにそうだと思うが,長くプレイしていれば,大なり小なりお気に入りのキャラクターや武器ができるはず。マッチングの度にいちいち選ぶ必要がなくなったのは単純に有り難いし,アワードの獲得状況なども確認できるので「マイキャラクター」に対する思い入れはより強くなることだろう。
そしてもう一つ,小さなアップデートではあるが,戦闘開始時の待機時間中や,リスポーン待ちの間に,マップ画面を開けるようになったところにも注目したい。地形だけでなく,武器が配置されている場所も表示されるので,筆者のような方向音痴には嬉しい限りだ。ちなみに,味方や武器の位置に関しては,Lボタンを押せばいつでも確認できるので,うまく使っていきたいところである。
戦場に変化をもたらす新たな武器
死の淵に追い込まれても諦めるな
レトロランサーは,チェーンソーの代わりにバヨネット(銃剣)を装着したタイプの武器だ。その名の通り旧世代の武器なので,シリーズお馴染みのランサーアサルトライフルと比べると,集弾率が少々悪い。しかし,その欠点を補って余りある魅力としてバヨネット・チャージ(銃剣突撃)が使用可能であり,これはヒットすれば(ランサーアサルトライフルのチェーンソーと同様に)敵を一撃で葬り去ることができる。
だがバヨネット・チャージは,予備動作として敵に向かって猛然とダッシュする必要があるため,当然スキは大きい。そのうえ,しっかりと画面の真ん中に敵を捉えていないと外れてしまうので,使いこなすにはかなりの熟練が必要だろう。困ったことに,命中させるとメチャクチャ気持ちがいいので,本作が発売されたら玉砕精神旺盛な新兵が大量発生する予感がプンプンする。射撃よりもバヨネット・チャージによるキル数の方が多くなり,日本マイクロソフトのスタッフさんに呆れられた筆者が言うのだから間違いない。
一方,セカンダリのソードオフ・ショットガンもかなりクセの強い武器だ。銃身を切り詰めて携行性と威力を増したショットガンなのだが,なんと装弾数はたったの1発。有効射程距離も短いため,使用する場合は一撃で確実に仕留めなければならない。ロマン溢れる武器だが,使いこなすにはレトロランサー以上に熟練が必要だ。
また,戦場における変化は武器の追加だけに留まらない。本作ではダウン時にボタンを連打することで,地面を這うスピードをアップさせることが可能になり,また,味方の手を借りなくても時間経過で復活できるようになった。とはいえ,敵もしっかりトドメをさしにくるので,復帰確率は決して高くないが……悪あがきと言われようとも,諦めさえしなければ活路を見い出せることもあるはずだ。
ファーストインプレッションは上々
今後の動向に注目していきたい
ともあれ,マルチプレイ部分の出来についてはもはや心配無用なのだが……気になるのは日本特有の表現規制と,海外プレイヤーと共通のサーバーでプレイできるのかどうかという点だ。これは前作の日本語版でも話題になった部分なので,今後の動向が非常に気になるところである。
「Gears of War」公式サイト
- 関連タイトル:
Gears of War 3
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