イベント
[E3 2011]地球外技術を利用してエイリアン達を追い出せ! FPSとストラテジーを融合させた「XCOM」,海外では2012年3月6日に発売予定
本作は,「Bioshock」の開発で知られる2K Marinが手がけているタイトルで,宇宙人の技術を利用してさまざまな武器を開発できるのが魅力だ。2010年のE3でお披露目されて以来なので,約1年振りの新情報となる。なお,今回のプレスキット内にあった資料には,発売日が2012年3月6日と明記されていた。また,プラットフォームは,PCおよびPlayStation 3,Xbox 360となる(日本での発売は未定)。
知らない人のために解説しておくと,もともとはMicroproseというブランドから1994年にリリースされ、非常に質が良いと評判だった「X-COM: UFO Defense」というターン制のタクティカルアクションゲームが,「X-COM」シリーズの始まりである。
地球に侵略したエイリアンの技術を“リバースエンジニアリング”でマスターし,それを敵に対して利用するという独特のゲーム性が話題となり,日本でもなかなかの人気を博していた。シリーズとしては,2001年に発売された第5作「X-COM: Enforcer」で止まっていたため,今回の「XCOM」は,およそ10年振りのシリーズ最新作になるというわけだ。
今回,本作をデモしてくれたのは,本作の脚本を手掛ける,2K MarinのディレクターであるJordan Thomas(ジョーダン・トーマス)氏だ。
Thomas氏によれば,「XCOM」は新たなシリーズのスタートとして“オリジン”(世界観の序章)となるべく制作されているため,時代設定は1962年となっていると話す。この時代は市民運動が盛んになるなど,アメリカが大きくパラダイムシフトしていた時期で,そこにエイリアンの侵略という,人類がかつて体験したことのない事件が起こるのである。
ゲームの主人公は,結成されたばかりの国防省の傘下機関“XCOM”のリーダーに抜擢された,ウィリアム・カーターという男だ。デモでは,XCOMの秘密基地で,エイリアンの技術を利用したと思われる試験場などの情報が映し出されていた。なお,主人公のアシスタントとなるのはAngelaという女性で,現在の状況を逐次知らせてくれる。
基地の司令部のような場所では,各地の警察にもたらされた通報などを傍受しており,ここで不審なものを管理するというシステムになっているらしい。スクリーンには北アメリカ大陸が表示されており,そこでミッションを選択することになる。デモでは,4か所にマーキングされていて,それぞれが異なる内容のミッションを示していた。
ここでは,「XCOMの作戦上で重要な人物である“博士”と連絡が取れなくなった」ので,それを調査するというミッションを選択。
なお,ミッションではエージェントを同行させることができる。ここでは,CommandoタイプのPavel Nordihagenと,Master of ArmタイプのStephan O'Mallyという2人を選んだ。
Thomas氏によると,同行可能なエージェントはそれぞれ特殊能力を持っていて,ミッションで活躍すればレベルアップしていくそうだ。また,プレイヤーと一緒に行動するだけでなく,アメリカ各地で発生するサブミッションにエージェントだけを派遣して経験値を稼がせる,といったこともできるそうだ。
なお,エージェント達が死んでいなくなってしまうようなことはないが,ミッションでダメージを受けたときは,「大怪我をした」という名目のもと,しばらく活動できなくなるという。
実はこの生存者は,人間の姿に自在に変化できるInfiltratorというタイプのエイリアンなのだとThomas氏は話す。このゲームでは,エイリアンは“アウトサイダー”という総称で呼ばれているのだが,その種類はさまざまなものがあるようだ。
目的地である大学の周辺では,建物や自動車などが青黒く光る鉱物で覆われていた。この鉱物はEleriumと呼ばれるもので,エイリアン達は自分達が住みやすい環境にするため,Eleriumで世界中を満たして地球を改造しようとしているらしい。
そして,検問所を抜けると複数のエイリアンの兵士がテレポートで出現し,プレイヤー達に銃撃を加えてきた。
エイリアン達は青色のレーザーシールドを利用しており,普通に銃撃を加えてもダメージを与えられない。ここで紹介されたのが,「タクティカルビュー」と呼ばれるメニュースクリーンだ。
Thomas氏は,仲間達に指示を与えてシールドを無効にするために横手に回らせたり,相手をかく乱させてジェネレーターを破壊する行動をとったり,相手のタレットを奪い取ったりと,タクティカルビューを利用してできることを紹介してくれた。
なお,戦闘中に相手の兵器やテクノロジーの奪取に成功した場合,プレイヤーは二つの選択ができる。一つは,それを即座に相手に対して使用することで,もう一つは,それを研究所に持ち帰って地球の技術と組み合わせて利用できるようにすることである。
デモの終盤では,空中に浮かぶ巨大な目のようなレーザー砲「Titan」を見事に奪取していた。これが,いったいどのような武器に進化させられるのか,考えただけでワクワクしてくるのは,筆者だけではないはずだ。
今回のデモで,「XCOM」におけるプレイの流れを,おおよそ把握することができた。
まだまだ分からないことも多いものの,一人称のFPSライクなカメラ視点ながらもストラテジー色は濃く,古参ファンのみならず,多くのゲーマーにもアピールできそうな印象である。実際,2010年にデモが公開されて以降,熱狂的なファン達からの数多くの要望を受け,以前のバージョンより戦略性を強調したものになっているそうだ。
冒頭でも書いたように,海外では2012年3月6日に発売される本作。発売はしばらく先の話ではあるが,地球外技術の利用など,X-COMシリーズらしい独創的なゲーム要素と,2K Games独特の世界観の作り込みにより,かなり“遊べる”ゲームになりそうだ。日本でも発売されてほしいと願いつつ,今後の情報公開を期待して待ちたい。
- 関連タイトル:
The Bureau: XCOM Declassified
- 関連タイトル:
The Bureau: XCOM Declassified
- 関連タイトル:
The Bureau: XCOM Declassified
- この記事のURL:
キーワード
(C)1994-2013 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries. All rights reserved.
(C)1994-2013 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries. All rights reserved.
(C)1994-2013 Take-Two Interactive Software and its subsidiaries. All rights reserved.