インタビュー
「World of Tanks」にブリザードが吹き荒れる!? TVアニメ「ガルパン」のノンナ役 上坂すみれさんにボイスパック収録時のエピソードを聞いてきた
現在,同企画のボイスパック第1弾“西住みほ”(CV:渕上 舞),第2弾“秋山優花里”(CV:中上育実)が配信中だが,このたび新ボイスパックとなる“ノンナバージョン”の収録が行われた。そこでノンナ役の上坂すみれさんに収録後の感想を聞いてきたので,その模様をお伝えしよう。
大学時代にロシア語を専攻しており,ロシア/ソビエト連邦に造詣が深い上坂さん。インタビューではボイスパック収録中のエピソードだけでなく,好きな戦車についても語ってもらった。上坂さんのファンはもちろん,World of Tanksのプレイヤーにとっても興味深い内容になったので,ぜひご一読を。
「World of Tanks」公式サイト
――本日はよろしくお願いします。さっそくですが,ノンナバージョンのボイスパック収録を終えての感想をお聞かせください。
ノンナさんは感情の変化がなくて,淡々と被害報告とかを行ったりするキャラクターなので,システムボイス感が凄くあって,収録はやりやすかったです。
――とくに頑張った,聞いてほしいという部分はありますか。
上坂さん:
やっぱりロシア語のところですね。日本語だと「履帯が完全に破壊されました。動けません」とい短いセリフでも,ロシア語だと2行にもなるんです。
日本のアニメでツラツラとロシア語を喋ることは,あまりないので面白いなと思いました。ロシア語が得意な方がいたら,ぜひロシア語で応酬してあげてください。
――ロシア語での収録はいかがでしたか。
上坂さん:
ネイティブなロシア語のガイド音声をいただいて,それを私のできる範囲で演じてみました。ガルパンにもロシア語がありましたけど,ひと言のセリフが多かったですよね。
今回のボイスパックでは,長文のメッセージだったんです。私の発音はネイティブではないので,聞き取るのは難しいかもしれないですね。ミリタリー系のロシア語は,一つ一つの言葉が長いんですよ。「装填ができました」のひと言だけでも労力を使いました。
――カチューシャを心配するようなシーンも収録されたそうですね。
上坂さん:
ノンナさんはカチューシャのために生きているようなところがありますが,そこは普通のテンションで演じました。通して収録していくなかで,「カチューシャ」というセリフが出てくるところだけテンションが上がるんですよ。操縦手とか通信手とかはどうでもいいみたいで,その態度の違いが面白かったですね。
――今回のボイスパックでは収録されなかったものの,実は入れたかったセリフはありますか。
上坂さん:
セリフではないんですけど,カチューシャのボイスパックもあればいいなと思いました。カチューシャとノンナの会話があったら楽しそうですよね。
――これまでに「World of Tanks」をプレイされたことはありますか。
上坂さん:
以前,「World of Tanks」のイベントに出させていただいたんですけど,そこで初めてプレイしました。でも,実はミリタリー系のゲームはあまり得意ではないんです。どんどん戦車に傷が付いていくじゃないですか。それが悲しくて悲しくて。履帯が動かなくなった時点で,「もうだめだ〜」ってなってしまうんです。壊れるときがすごくリアルなので,胸が痛みますね。
――好きな戦車を教えてください。
上坂さん:
私はBTシリーズが好きですね。BT-2,BT-5,BT-7を問わず好きです。あとロシアの戦車なら,クラシカルなT-34とその系列で,リアクティブ・アーマーがめっちゃ付いてるとか,ネットワークシステム搭載でスラロームができるとかより,鉄の棺桶的な戦車が好みなんです。
独ソ戦前後の戦車を贔屓しますね。T-34はスタンダードかつ優秀なので,無理やり人間に例えると,クラスの学級委員のようなポジションになると思います。ソ連戦車って,わりとポンコツがいっぱいいて,その中に突然,傑作が現れることが多い気がするので,T-34はさぞかし苦労しているんじゃないかなと思います。
――ボイスパックでは,やられたときのセリフも多かったと思いますが,ガルパンのノンナさんだと,やられているイメージがあまりありません。そのあたりで苦労はしませんでしたか。
上坂さん:
ノンナさんを演じるのがひさびさだったので,「どんな感じだったかな?」と思い出す作業はありましたけど,基本は“いつもの冷静で次の手を考えているノンナさん”でしたね。
負けたときは「私達の負けですね」というセリフなんですが,全然悔しそうじゃないんです(笑)。ノンナさんの声でプレイしてるときは,負けたらプレイヤーさんのせいにされているみたいで,遊んでいる方はしょんぼりするのかな,と思いました。
――それでは,ガルパンの収録エピソードをお聞きします。ロシア民謡の「カチューシャ」を歌われていましたが,そのときの印象を教えてください。
上坂さん:
大学1年生のときに研修でロシアに2週間行きまして,そのときにロシアの方から「カチューシャ」「モスクワの夕べ」など,いろんな歌を教えてもらいました。収録中は,そのときの思い出が蘇ってきて感慨深かったです。
――最後にファンに向けてメッセージをお願いします。
上坂さん:
ノンナさんの指示は的確ですけど,やはり“ブリザードのノンナ”なので,負けたらすごく悲しくなると思うし,勝ってもそんなに褒めてくれないと思うんですね(笑)。
でも,「なんだよ。このぶっきらぼうなヤツ!」と怒らないでください。ノンナさんはそういう人なんです。とても優秀なので,ぜひともプラウダ高校の生徒になった気持ちで,勝利を収めていただければと思います。
――どうもありがとうございました。
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