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「World of Tanks enCore RT Demo App」配信開始。DX11以上対応のグラフィックスカードがあればレイトレによる陰影表現を確認可能
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印刷2019/10/16 13:10

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「World of Tanks enCore RT Demo App」配信開始。DX11以上対応のグラフィックスカードがあればレイトレによる陰影表現を確認可能

 Wargaming.netは,PC版「World of Tanks」用グラフィックスエンジン「Core」の,新バージョンのデモ「World of Tanks enCore RT Demo App」の配信を開始した(関連リンク)。

画像集 No.002のサムネイル画像 / 「World of Tanks enCore RT Demo App」配信開始。DX11以上対応のグラフィックスカードがあればレイトレによる陰影表現を確認可能

 World of Tanks enCore新バージョンではレイトレーシング技術による従来よりリアルなグラフィックス表現が可能で,その最大の特徴は,レイトレーシングをサポートするグラフィックスカードといったハードウェアを別途用意しなくても,DirectX 11以上に対応するグラフィックスカードさえあればよいという点となっている。

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いずれも左がレイトレーシングオフ,右がオン
画像集 No.007のサムネイル画像 / 「World of Tanks enCore RT Demo App」配信開始。DX11以上対応のグラフィックスカードがあればレイトレによる陰影表現を確認可能 画像集 No.008のサムネイル画像 / 「World of Tanks enCore RT Demo App」配信開始。DX11以上対応のグラフィックスカードがあればレイトレによる陰影表現を確認可能

 技術的には「Intelのアドバンスドレンダリング・エンジニアリングチームと協力し,CPU内でBVH構築を高速でスレッド化でき,かつGPUがシェーダー演算によりレイトレーシングをすることが可能」になったとのこと。品質としては「ハードウェア処理によるレイトレーシングに非常に近いもの」であるとされている。
 現段階ではゲーム内の戦車にのみ採用しており,今後もさまざまな個所へ本技術の採用を広げていく予定とのことだ。

「World of Tanks enCore RT」公式サイト

「World of Tanks」公式サイト


『World of Tanks enCore RT Demo App』が配信開始!
よりリアルなグラフィックで『World of Tanks』を体験!

Wargamingはこの度PC向け『World of Tanks』において、DirextX 11以上をサポートするPC向けに向上したグラフィック表現を体験できる『World of Tanks enCore RT Demo App』を配信開始したことをお知らせいたします。

■よりリアルなグラフィック表現を体感!

Coreグラフィックエンジンによって劇的に『World of Tanks』のグラフィック表現を向上させるアップデートの一部として2018年3月に登場した「World of Tanks enCore」は、Coreの新しいバージョンでレイトレーシング技術による、よりリアルなグラフィック表現を可能にするエンジンを実現致しました。レイトレーシングの陰影技術は今までゲームにおいて表現不可能だった、物理的により忠実な高陰影の表現を実現できるものです。Intel (インテル株式会社)のアドバンスドレンダリング・エンジニアリングチームと協力し、CPU内でBVH構築を高速でスレッド化でき、かつGPUがシェーダー演算によりレイトレーシングをすることが可能となります。Intelとの協業は、World of Tanksのバージョン1.4より継続しております。本技術最大の特徴は、レイトレーシングをサポートするDirectX 11グラフィックカードのようなハードウェアを別途ご用意頂く必要がない点です。

画像集 No.009のサムネイル画像 / 「World of Tanks enCore RT Demo App」配信開始。DX11以上対応のグラフィックスカードがあればレイトレによる陰影表現を確認可能 画像集 No.010のサムネイル画像 / 「World of Tanks enCore RT Demo App」配信開始。DX11以上対応のグラフィックスカードがあればレイトレによる陰影表現を確認可能
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・公式サイト
https://wotencore.net/ja/

以下、コメント

「レイトレーシングは今日私テレビゲームのグラフィック技術シーンにおいて、真の意味で革命であり、Wargamingはその技術革新の一派を担っているといえます。レイトレーシング技術の開発は、私たちのパートナーであるIntelからのサポートがあったからこそ実現できた技術です。「World of Tanks enCore RT」をダウンロードし、是非ご自身で体感して下さい。」
World of Tanks レンダ―チームリード ブロニスラヴ・スヴィグロ

・スタッフ開発日記動画 (英語)
https://youtu.be/dXbjmF--QVc


・なぜレイトレーシング(RT)は、ゲーム業界において重要なのか?
レイトレーシングはゲーム内において、写真全体をより本物のようなリアルなライティング、光反射、陰影を表現可能にします。
ゲーム内で光や陰影を再現するような挙動を持つラスター化技術とは異なり、レイトレーシングはリアルタイムで表現できます。レイトレーシング技術は映画やアニメ業界で使用され始め、ゲーム業界においてもここ最近使用され始めました。『World of Tanks』開発チームもこの目まぐるしい技術革新の前線に立つことを決意いたしました。
レイトレーシングはプレイヤーのゲーム体験や没入感をより高め、『World of Tanks』でのより自然で臨場感あるリアルな光表現の中でゲームを楽しむことが出来ます。
レイトレーシングは強力なゲーミングシステムを必要とし、木や建物等の他のオブジェクトへの採用はゲームパフォーマンスに影響を及ぼす恐れがあるため、現在のところ戦車にのみ採用しています。

・なぜ革新的な技術なのか?
今までレイトレーシングは、ハードウェアにレイトレーシング演算対応が可能なコアをもつ特別なビデオカードを必要としておりました。Wargamingのエンジニアはインテル社と共にハードウェア要件を下げ、レイトレーシングへのハードルを取り払うことに成功しました。
技術的にはIntel のアドバンスドレンダリング・エンジニアリングチームと協力し、CPU内でBVH構築を高速でスレッド化でき、かつGPUがシェーダー演算によりレイトレーシングをすることが可能となりました。DirectX 11以上に対応していれば、レイトレーシング技術に対応したビデオカードが特別に必要ではないという点が本技術の強味です。DirectX 11に対応した最初のビデオカードは、弊社『World of Tanks』配信開始の一年前の2009年に市場に登場し始め、拡大していきました。
「World of Tanks Core」グラフィックを一度アップデートすると、レイトレーシングはゲームクライアントよりデフォルトでは使用されておりません。ご使用いただくにはプレイヤーの皆様には一度オプションメニュー内より手動でオンにして頂く必要があります。皆様のニーズに沿ってより快適に使用頂くため、ゲーム環境ごとに4段階で設定いただくことが可能です。

・2018年にリリースされたenCoreとどう違うのか?
「World of Tanks enCore RT」はレイトレーシングを使用するデモンストレーションアプリで、プレイヤーの皆様のゲーム環境で正しく使用できるかどうか確認できます。現在すべてのプレイヤー様は所有されているPCに本アプリをインストールでき、レイトレーシングの挙動を確認可能です。
最初にリリースされた「World of Tanks enCore」はアップデート1.0のグラフィックオーバーホールする数か月前にリリースされました。「World of Tanks enCore RT」はアップデート1.0以降で『World of Tanks』において使用されているコアエンジンの新しい可能性を体験できる次のバージョンとなっています。

・CPUまたはGPUによって挙動する技術なのか?
本技術はCPUによるものでなく、一フレームごとに高品質のBVH構造を効率よく再構成するように多数のCPUスレッドを使用しております。レイトレーシング自体はGPU上でシェーダー演算するために処理されています。高品質なBVH構造はGPU上でより優れたレイトレーシングパフォーマンスを引き出しています。他社のゲームではハードウェアで加速化されたレイトレーシングをサポートするGPUを主に使用しています。

・本技術の品質はどのようなものか?
レイトレーシングは重大なテクノロジーパフォーマンス技術です。弊社の目標は、GPUを用いたハードウェア演算を必要とするレイトレーシングの陰影技術により近しい、もしくはより小さな処理で同様のパフォーマンスを本技術で引き出すことにあります。弊社の技術はオブジェクトよりレイトレーシング陰影を施しているのではなく、現段階でゲーム内の戦車にのみ採用しており、今後も様々な個所へ本技術の採用を広げていく予定です。品質としては、ハードウェア処理によるレイトレーシングに非常に近いものです。



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