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「LORD of VERMILION」第5回全国大会「OVER the LORD 第5章〜黒淵と白焔の頂〜」をレポート。「LORD of VERMILION III」の最新情報も明らかに
今回行われた「OVER the LORD 第5章」は,歴代「LORD of VERMILION」(以下「LoV」)シリーズのプレイヤーにとっては,普段の大会とは違った意味合いを持つイベントとなった。今年で5周年を迎えた同シリーズは,今年の8月22日に稼動を開始する最新作「LORD of VERMILION III」(以下「LoV III」)で大きな区切りを迎える。ご存知の方も多いかもしれないが,次回作からは筐体とゲームシステムが一新され,まったく違うゲーム性を持った作品に生まれ変わるのだ。
本シリーズのプレイヤーにとって今回の大会は,初代「LORD of VERMILION」から「LORD of VERMILION II」(以下「LoV II」),「LoV Re:2」まで,長い人であれば5年という歳月の中で培ったテクニックを披露する最後の機会と言える。
そんな決勝大会に出場した16名は以下のとおり。ほとんどの選手が,過去4回行われた大会に出場した経験を持ち,初出場の選手もそれに負けず劣らずの精鋭ばかりだ。
「OVER the LORD 第5章〜黒淵と白焔の頂〜」
決勝トーナメント出場者
◯ドラクエVIIはお
・称号:「終焉を破る煌焔の王」
・出場枠:招待選手 前回大会優勝者
◯栄斗
・称号:四天羅刹
・出場枠:北海道エリア
◯けいん
・称号:現代の魔女
・出場枠:東北エリア
◯リシア
・称号:涅槃の亡王
・出場枠:北関東エリア
◯KAZ
・称号:アマゾネスの友達
・出場枠:埼玉エリア
◯暗黒神
・称号:煉獄の焔
・出場枠:千葉エリア
◯舞人
・称号:禁忌の遺産
・出場枠:神奈川エリア
◯015>-<
・称号:紅玉の瞳
・出場枠:東京Aエリア
◯Zero
・称号:スーパースター
・出場枠:東京Bエリア
◯Madlax
・称号:四大天使
・出場枠:東京Cエリア
◯カタリナ
・称号:海皇
・出場枠:甲信越エリア
◯Take@25
・称号:海霊の盟主
・出場枠:東海エリア
◯シザーハンズ
・称号:冥王
・出場枠:関西Aエリア
◯クロキ
・称号:三闘神
・出場枠:関西Bエリア
◯新藤 景
・称号:狂乱神
・出場枠:中国・四国エリア
◯Cappuccino
・称号:古の魔王
・出場枠:九州エリア
幕開けと共に,会場のビッグスクリーンで各選手のプロモーション映像が流れ,(恐らく自分でリクエストしたであろう)テーマソングをバックにし,出場選手たちが次々に登場。「ロマンシング・サガ」のバトルBGMなど,自身のテーマソングに合わせたパフォーマンスで観客を沸かせていた。
15名のエリア予選を勝ち抜いた選手たちの紹介が終了すると,最後にはステージの中央から,第4回大会覇者で招待選手として本大会に参戦するドラクエVIIはお選手が,優勝旗を掲げつつ登場。前大会の優勝者らしい,何とも粋な演出である。
トーナメントで対戦する相手をくじ引きで抽選し,「LoV」シリーズプロデューサーの柴 貴正氏による優勝旗の返還,および開会宣言が行われた後,さっそく決勝大会が開始された。
今回の大会でとくに注目されている使い魔は,効果範囲内の敵の移動速度を大幅に下げる特殊技を持つ「シザース」だ。この決勝大会でも,16人中4人のプレイヤーがシザースを中心に据えた海種デッキを使用していた。
しかし,決勝大会に残っている選手たちは,予選大会でそれらのデッキを退けて来ただけあって対シザース戦の準備は万全と言える。こうした対策に対し,シザースを中心としたデッキのプレイヤーは,どこまで自分らしいプレイができるのか,という点が試合の見どころになっていた。
「LORD of VERMILION」シリーズプロデューサー,「OVER the LORD」大会委員長の柴氏 |
抽選のアナウンスを担当したのは,「サキュバス」役の中島沙樹さん(右)と,「フェアリー」役のささきのぞみさん(左)。服装は,今回の大会のタイトル「黒淵と白焔」をイメージしたものだという |
この試合では,序盤はドラクエVIIはお選手が優勢に立ち回っていたものの,中盤にドラクエVIIはお選手の降魔「静謐の担い手」が死滅したことで流れが一転。リードを得たZero選手は「セラの天使」と「蒼天の守護龍」による回復技を駆使し,戦闘を有利に進めて見事リベンジを果たした。
初戦に勝利した流れに乗ってZero選手が勝ち進むかと思われたが,Zero選手は第2回戦でクロキ選手に敗北してしまう。そのクロキ選手も,準決勝へ勝ち上がってきたTake@25選手に敗北するなど,予想できない展開が続く。こうした闘いを経てグランドファイナルに残ったのは,Take@25選手とKAZ選手だ。
シザースを中心とした海種の拡散攻撃デッキを使用するTake@25選手に対して,KAZ選手はサイドデッキから強力な海種への対抗カード「スケルトンファイター」を投入した。属性相性の面で有利な状況に立ったKAZ選手が先手を取るが,6枚デッキの強みを活かしたローテーションでTake@25選手がペースを取り戻す。激しい攻防が続いたが,最終的には,マップ中央の決戦で降魔カードを守り切ったKAZ選手が,優勝の座を勝ち取った。
「LORD of VERMILION III」の新情報が詰まった
驚きと興奮の後半戦
ちなみに,今回発表されたカードや,キャラクターに関する詳細な情報は,以前に掲載した速報記事にまとめられているので,そちらをチェックしてほしい。本稿では,トークの中から判明した細かな新情報をお伝えしていく。
まず,これまでは「今年夏稼動」と発表されていた本作だが,8月22日より“順次”稼動されることが明らかになった。柴氏によると,受注台数に対して筐体の生産が追いついておらず,地域によって稼働時期がズレてしまうため,稼働開始時期を“順次”としているとのことだ。また,今までのシリーズ作品に搭載されていた「ストーリーモード」は本作から配信制となり,筐体が全国に行き渡ると思われる10月1日に,第1弾の配信が開始される。
さらに,シリーズ初搭載のシステムとして「カスタマイズ」の存在も公開された。これは,ゲームプレイによって手に入る「素材」や「ルーン」(ゲーム内マネー)から,「装備品」を作り出すシステムだ。この装備品によって,主人公カードのアビリティやジョブなどが変化する。
新情報の発表に続いて,この日のために結成されたオリジナルバンド「The ARCANA STONES」による,ライブが行われた。このステージには,「LoV II」からコンポーザーを務めている崎元 仁氏や,「ロマンシング・サガ」シリーズの作曲などでお馴染みの伊藤賢治氏といった豪華スペシャルゲストが登場。柴氏と共に,これまでの「LoV」シリーズへの思い出を語った。
「LoV II」コンポーザーの崎元 仁氏 |
「ロマンシング・サガ」シリーズで作曲を行った伊藤賢治氏は,同作の楽曲「オーヴァーチュア〜オープニング・タイトル」のピアノ独奏を披露。会場から大きな歓声を受ける |
続いて,「FINAL FANTASY」バトルメドレーに合わせて「FFモンスターズ」(オメガ,ボム,トンベリ,モルボル,サボテンダー)が登場し,こちらも同作とコラボすることが判明。こうしたアツい演出に対し,会場へ集まったファンは大きな声援と拍手で応えていた。
このライブをもって,約9時間にわたるイベントは終演となった。8月22日の「LoV III」稼動開始をもって,この「LoV」シリーズは大きな節目を迎える。しかし,ここまで大きな熱量を持ったファンたちが支える作品ならば,今後もより白熱した戦いが生まれることだろう。「LoV III」という新たな舞台で,今回の大会をも超える,アツい戦いと出会えることに期待したい。
「The ARCANA STONES」スペシャルライブ セットリスト
- LoV「DAWN OF VERMILION」
- LoV「黒き竜の神殿」
- LoV II「黒淵の塔&白焔の塔」
- LoV Re:2 コラボレーション「チョコボ&モーグリ」
- LoV II コラボレーション:「七英雄バトル」
- LoV II コラボレーション:「四魔貴族バトル1」
- LoV III コラボレーション:「決戦! サルーイン」
- ロマンシング・サガ:「オーヴァーチュア〜オープニング・タイトル」
- LoV III コラボレーション:「FINAL FANTASY V」「FINAL FANTASY VI」バトルメドレー
- (アンコール)LoV II コラボレーション:「七英雄バトル」
「ロード オブ ヴァーミリオンRe:2」公式サイト
「LORD of VERMILION III」公式サイト
- 関連タイトル:
ロード オブ ヴァーミリオンRe:2
- 関連タイトル:
LORD of VERMILION III Twin Lance
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