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よりリアルな人間関係のゲーム化に重点が置かれた,Paradoxのストラテジー「Crusader Kings II」の開発者ダイアリームービーが公開
「Crusader Kings II」公式サイト
2004年にリリースされた「Crusader Kings」は,ノルマンディー公ウィリアムがイギリスを征服した1066年から,15世紀中期までの中世ヨーロッパを描いたParadoxお得意の歴史ストラテジーだ。ほかのParadox作品と異なるのは,近隣諸国の征服や国家のマネジメントより,登場するキャラクター達の人間関係に焦点が当てられているところで,かなり毛色の変わったストラテジーとして知られている。
政略結婚や後継者問題,部下の謀反といったシビアな宮廷政治が描かれ,王位が代々継承されていく中,「どれだけの領土を獲得したか」より「自分の作った国家を最後まで維持できたか」ということに重点が置かれているのだ。
今回の開発者ダイアリーでFahreus氏は,キャラクター同士の関係を再現するシステムを「キャラクターオピニオン」と呼び,前作に比べて本作では,さらに複雑な人間関係の再現に重点が置かれていると語る。具体的には,プレイヤーの過去の行動や血縁関係などは,ゲームに登場する何千人ものキャラクター一人一人の意見や見解(オピニオン)によって評価されるという。
その結果,プレイヤーが誰かの嫌がるような行動をしたからといって,必ずしもその誰かと敵対関係になるわけではなく,また国同士の同盟関係を反古にしても,個人の友好関係が保たれるといった感じで,人間関係の単純に割り切れない部分も描けるようになる。
オピニオンは,親子の情や,ゲーム中に発生するイベントでプレイヤーが取った行動などにより刻々と変化し,その積み重ねによって,部下が兵士を引き連れて反乱を起こしたり,後継者に選ばれなかった不出来な長男がプレイヤーの暗殺を企てたりすることになるのだ。もちろん,個々のキャラクターはそれぞれの個性を持っており,例えば野心あふれるキャラクターは政敵となったり造反しやすかったりする。
Crusader Kings IIは,現時点では2012年1月13日の発売が予定されている。ビデオダイアリーの映像を見る限り,環境やキャラクターのグラフィックスも非常に美しく,ストラテジーファンには2012年期待の作品となるはずだ。
- 関連タイトル:
クルセイダーキングスII【完全日本語版】
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