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Paradox,2種類のDLC「City in Motion: Tokyo」と「Magicka Nippon」を2011年5月31日に配信開始。収益の一部は東日本大震災の復興支援に
Cities in Motionは,日本ではサイバーフロントから「シティーズ・イン・モーション」というタイトルで5月27日に発売されたばかりのシミュレーションゲームで,テーマは「都市交通」。1920年から2020年の100年間にわたってヨーロッパの4都市,ウィーン,ヘルシンキ,ベルリン,そしてアムステルダムの交通網を構築していくもので,実在する建築物が細かく再現されたそれぞれの都市のグラフィックスや,電車やバスが都市を走る様子,行き交う人々の姿などが丹念に描かれており,じっくりゲームを楽しみたいという人にはオススメできるゲームといえる。
Paradox Interactive公式サイト,復興支援プログラム告知ページ
Cities in Motion: Tokyoは,そのタイトルどおり,5番目の都市として東京がフィーチャーされるのだ。高度成長期の1970年から2030年までという,ほかの都市とは異なる期間がゲームの背景になっており,ヨーロッパの人々にとって興味深い,近代的で巨大な都市風景が楽しめる。モノレールなど,7種類の新しい乗り物が用意され,4種類のシナリオに沿って都市交通網の発展にチャレンジできる。
現地時間の5月31日に発売され,6月2日までの3日間で得られた収益の50%が,東日本大震災の復興支援にあてられる予定だ。
「シティーズ・イン・モーション」公式サイト
もう1つのMagickaは,チーム対戦が熱い見下ろし視点のアクションゲームとして2011年1月にローンチされた作品だ。北欧神話に基づいた西洋風ファンタジーで,プレイヤーの操作する魔法使いがさまざまなスペルを駆使して戦っていくというもの。マルチプレイにおいて同士討ちや自爆を認める,ちょっと変わった仕様が人気だ。
「Magicka」公式サイト
2011年4月には「Magicka: Vietnam」という,ベトナム戦争を思わせる奇妙な世界設定のDLCを発売しているが,今回のMagicka: Nipponは,プレイヤーキャラクターに装備できるアイテムが入手できるだけという小規模なDLCで,「Kimono RobeとHatのセット」「アーマーを着込んだ敵を攻撃するのに有効な刀,Yawarakai-Te」そして「すべての要素の魔法に対する耐性を持つBamboo Staff」の3つを,99セントで利用できるようになる。こちらは収益の100%が復興支援用の寄付にあてられ,いつまでという期間も切られていない。
2011年3月11日の東日本大震災発生から,すでに2か月以上経過しているが,このように,欧米のゲーム業界では依然として日本に対する寄付や支援の活動が続けられている。1人のゲーマーとして,日本人として,非常にありがたいことだと思う。今後のParadoxの活躍に期待したい。
- 関連タイトル:
シティーズ・イン・モーション
- 関連タイトル:
Magicka
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(c) 2011 Paradox Interactive. "Cities in Motion" is a registered trademark of Colossal Order. All rights reserved.
(C)2010 Arrowhead Game Studios