［Gamescom］これが独立系ヒットメーカーの底力だ！ CD Projektが「The Witcher 2」の大型無料アップデートを海外で9月29日にリリース

　ポーランドをベースにするCD Projekt REDが，同社の看板タイトルと言えるファンタジーアクションRPG「The Witcher 2: Assassins of Kings」の大幅アップデート「バージョン2.0」を，2011年9月29日に海外でリリースすると発表した。
　なお，日本での発売元であるサイバーフロントによれば，「ウィッチャー2 王の暗殺者【完全日本語版】」においても，アップデートの対応を予定しているとのことだ。

「ウィッチャー2 王の暗殺者【完全日本語版】」公式サイト

　同社は，自社開発の高性能な「RED Engine」や，DRM（不正コピー防止ソフト）フリーなゲームを販売するGOG.comの運営で知られる独立系のメーカーだ。今回のバージョン2.0は，さまざまな新機能が追加されているのだが，無料での自動アップデートになっている。


　まずバージョン2.0には，「Troll Trouble」から「A Sackful of Fluff」までの，これまでにリリースされた9つのダウンロードコンテンツ（DLC）が含まれているほか，20項目の新たな拡張と，100項目以上にもなるゲームの改良が行われる。
　また，ビギナープレイヤーからの要望が多かったチュートリアルモードが，キャンペーンモードに連動する形で追加され，新規プレイヤーでもThe Witcher 2が遊びやすくなるように改善されている。


　そして気になるのが，特殊な高難度モード「Darkモード」の登場だ。これは，現在の最高難度となっている「Insane」と同じレベルのものになるが，ダークファンタジーがテーマの本作に合わせて，3種類の“Dark Armor”セットや，シルバーとスティールで3つずつの“Dark Sword”が用意される。また，一度死ぬとゲームオーバーのInsaneとは異なり，セーブ可能となっているので，高難度モードをじっくりと遊びたいファンにとって嬉しいところだ。


　もう一つ，アーケードスタイルのゲームモードとして，新たに「Arenaモード」が追加される。これは，ほかのゲームではWaveやHordeなどと言われるもので，何度も波状攻撃を仕掛けてくる敵を相手に，プレイヤーは自らのスキルをフルに活用して戦い抜かなければならない。もちろん，段階的に強力な敵も出現するようになる。このArenaモードに合わせて，新しくウェアウルフのようなモンスターも追加されるほか，メイジやドワーフなどがプレイヤーの手助けをしてくれることもあるようだ。なお，Arenaモードの戦績はFacebookに連動させて，自分の戦功を友人にお披露目できるようになるとのこと。


　今回，CD Projektのブースでは，以前からアナウンスされていたThe Witcher 2のXbox 360版も公開されており，まだα段階ながらもエルフ達の森の様子が，かなり克明に描かれていた。CD Projektの開発者はXbox 360版を「移植ではなく調整だ」としており，グラフィックス面や操作性に関しては，まったく妥協のないものに仕上げるとしている。東欧メーカーの技術力を，バージョン2.0やXbox 360版で再び見せつけてくれそうだ。

「ウィッチャー2 王の暗殺者【完全日本語版】」公式サイト