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[COMPUTEX]背負えるVR向けPC「Backpack PC」の実機がついに公開。MSI本社メディアツアーレポート
このイベントでは,PC本体を背負うことで,仮想現実(以下,VR)対応ヘッドマウントディスプレイ(以下,HMD)のケーブル問題を解決するとして話題を呼んだバックパック型PC「Backpack PC」(関連記事)の実物がいち早く披露された。イベントの概要を簡単にレポートしたい。
見た目は大人用のランドセル?
ベールを脱いだBackpack PC
そもそもMSIというメーカーは,1986年に設立された企業で,同年に初の製品となるオーバークロック対応マザーボードを出荷している。つまり2016年は,創立30周年というアニバーサリーイヤーであるわけだ。Chern氏によると,MSIが設立された当時は,500社以上のPC関連企業があったが,現在も事業を続けているのは5社ほどのとのことだ。
1997年に最初のグラフィックスカードを出荷したのちも,MSIは成長を続け,2013年には1000万枚,そして2015年は1億枚に達する製品を出荷したとのこと。「これは,ゲーマーおよびゲーム産業にフォーカスした結果であり,MSIは常にゲーマーのための製品を製造し,e-Sportsを支援し続けていく」とChern氏は述べた。
発表時の記事でもお伝えしたように,これは,ユーザーが背負って使うバックパック型PCで,ケーブルの取り回しが面倒になりがちなVR HMDに対する最適のソリューションであるという。
なんだか,空とか飛んじゃいそうなフォルムだが,Chern氏がマシンの姿を明らかにした瞬間,MSIの大きな会議室はシャッター音とフラッシュに包まれた。さすがにメディアの注目度は高いようだ。
Chern氏によれば,Backpack PCは当然ながらバッテリー駆動で,高めのスペックを要求するOculus VRの「Rift」や,HTCの「Vive」に対応するため,CPUにはSkylake世代のCore i7を,GPUとしては「GeForce GTX 980」を搭載するという。
バッテリー駆動時間は,現段階で約90分とのことだが,バッテリーを追加すればさらに延長できるようだ。ただし,これを90分以上も背負っていられるかという問題があるので,時間としては適正だと考えているという。気になる重量だが,5kg以下であるとのこと。イベント後,試しに持たせてもらったが,片手で持つとかなりズッシリくるという印象。もっともこれは,個人差の大きい部分だろう。
発売時期や価格については,今のところ未発表で,スペックや内部構成も今回はおあずけ。5月31日に開幕するCOMPUTEX会場のMSIブースに展示される予定になっているので,詳細はそちらでということのようだ。実際にVR HMDを組み合わせた実演など,さらに詳しい情報を期待したい。
そのほかにも,ゲーマー向けキーボード「Interceptor DS4200 GAMING」なども出典される予定である。詳しい情報は,追ってレポートできると思うので,楽しみにしていてほしい。
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