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[COMPUTEX]MSI,「Nightblade」で日本国内のゲーマー向け小型デスクトップ市場へ参入
例年より広くなったとのことだが,人でごった返していて,中は歩くのも困難なほどだったMSIブース |
ブロックで作られたラッキーくん(※ゲーマー向け製品ブランド「G Series」のマスコットキャラクター)が出迎えてくれた |
「Nightblade」(ナイトブレード)という名を聞いて「ああ!」と思った人は相当なMSIファンだろう。MSIは以前から,Nightbladeというゲーマー向けデスクトップPCを世界市場で展開していたので,4GamerでもCOMPUTEXのレポートとして簡単に紹介したことがあったりするのだが(関連記事),ついに,国内発売予定の新製品としてお伝えできることになったわけだ。
COMPUTEX TAIPEI 2016の時点では,「Nightblade X2」と「Nightblade MI2」が,時期,価格,そして販売形態とも未定ながら,日本国内で発売予定とのこと。メイン会場となるTaipei Nangan Exhibition Center, Hall 1では,同じコンセプトの新作となる「Aegis X」「Aegis」の展示もあったので,それと合わせてレポートしてみたい。
Nightblade X2
展示機は空冷だったが,本体向かって左側面のステイを使えば,ユーザー側で簡易液冷化することも可能だ。
Nighblade MI2
より小さな,10リットルのシンプルな筐体と,定格容量350Wの電源ユニットを搭載し,消費電力的に「GeForce GTX 970」までの対応となるのがNighblade MI2である。MSIが明言しているわけではないが,「GeForce GTX 1070」の消費電力はGeForce GTX 970以下なので,おそらくサポート対象だろう。
Nightblade X2より明らかに小さな筐体を採用するにもかかわらず,カード自体はMSIの言うフルサイズに対応するのがポイントだ。
Intel製の有線および無線LANコントローラを搭載と,この点の仕様はNightblade X2と異なるが,Nahimic Audio Enhancerに対応する点は変わらず。
ストレージはM.2フォームファクタでSerial ATA接続となるSSDを1台標準搭載し,別途,2.5インチストレージ用トレイが1基と,3.5インチHDD用カートリッジ2基を搭載する仕様となっている。
本体上部には,2.5インチのストレージトレイ1基と,3.5インチHDD用のトレイ2基を搭載する |
本体向かって左側面には,M.2端子と,SO-DIMMスロットを1基ずつ備える。SO-DIMMスロットは2基装備するので,片方だけ容易にアクセスできる仕様というわけだ |
Aegis X
Nightbladeシリーズと同一のコンセプトを持つ新作であるAegisシリーズは,筐体の脚部に電源ユニットを搭載し,かつ筐体を前方から後方に向かって持ち上げたデザインが大きな特徴だ。
MSIはこのデザインを「Silent Storm Cooling 2」と呼んでいるが,要は,電源ユニットの冷却は前面吸気,背面排気で,CPUの冷却は前面吸気,背面&底面排気。グラフィックスカードの冷却は側面吸気,背面排気といった具合にエアフローを最適化することで,動作音はフルロード時であっても32dBA以下を維持できるという。
本体向かって左側面。Aegisシリーズはデュアルチャネルメモリアクセスに対応するが,そのうち片方のSO-DIMMスロットへアクセスできる |
本体後方に向かって伸びている部分は,持ち運び用の取っ手。MSIはAegisシリーズを,LANパーティに持って行けるVR対応PCと位置づけていた |
Aegis XはKiller E2400と「Killer Wireless AC 1435」によるKiller DoubleShot仕様で,これがAegisの場合は両コントローラともIntels製となる。Nahimic Audio Enhancerを採用するのは従来背品とまったく変わらずだ。
面白いのは,本体前面にHDMI(Type A)端子を引き出せるようになっていることで,これを使えば,VR(Virtual Reality,仮想現実)対応ヘッドマウントディスプレイを使うとき,ビデオケーブルの取り回しで煩わしい思いをしなくて済むとMSIの説明員は述べていた。
気の早い“GeForce GTX 1080 Ti”の話も
MSIはそのほか,G Seriesの「GeForce GTX 1080」搭載カードで,製品名を変更することも明らかにしている。
それによると,「GAMING」のグラフィクスカードは,「Z」と「X」,“無印”に分かれるそうだ。“無印”は日本で展開しないため,国内では「GeForce GTX 1080 GAMINNG Z 8G」が上位の高クロックモデル,「GeForce GTX 1080 GAMINNG X 8G」が標準モデルという扱いになる。ただし,具体的な動作クロックは他社の動向を見て決めるとされ,明らかにはならなかった。
なお,GeForce GTX 1080搭載の「LIGHTNING」が出てくる可能性に聞いてみたところ,グラフィックス製品のプロダクトマネージャーを務めるJay Wang(ジェイ・ワン)氏からは「今年の終わりか来年早々に“GeForce GTX 1080 Ti”が出てくる予定なので,それを待っている。フラグシップであるLIGHTNINGは最上位のGeForceを搭載しなければならない」という回答が得られた。
「GP102」コアを搭載するとも言われる上位モデルの登場が,OEMメーカーの間では規定路線となっているようだ。
MSI公式Webサイト(英語)
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