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NVIDIA,エントリー市場向けGPU「GeForce GT 440」を製品リストに追加。GT 430のクロックアップモデル?
製品情報ページによると,搭載するCUDA Core数は96基。リファレンスの動作クロックはコア810MHz,シェーダ1620MHzだ。
ただ,このOEM向けGT 440が搭載するCUDA Core数は144基で,今回製品情報ページに加わった自作PC市場向けGT 440とは,その数が異なる。
ご存じのように,Fermiアーキテクチャを採用するGF104・106・108コアの場合,48基のCUDA Coreが8基のテクスチャユニットなどと一緒になって「Streaming Multi-Processor」(以下,SM)を構成する仕様。そのため,今回のGT 440は2 SM構成,OEM向けGT 440は3 SM構成ということになるが,一方でGF108コアとGF106コアのフルスペックは順に2 SM,4 SMなので,
- 今回発表されたGT 440:「GeForce GT 430」と同じ,GF108コアのフルスペックを採用したもの
- OEM向けGT 440:「GeForce GTS 450」と同じGF106コアを採用し,GeForce GTS 450比でSMが1基削減されているもの
ということになりそうだ。要するに,両者はそもそも採用するGPUコアが異なる可能性が高い。
以上を踏まえつつ,GT 440のスペックをまとめたのが下の表だが,今回製品リストに追加されたGT 440は,「GeForce GT 430をベースに動作クロックを引き上げたら,消費電力も若干上がったもの」以上でも以下でもないと見ておくのが正解ではなかろうか。
エントリー市場を多少は賑やかすかな? という程度の製品ともいえ,大きな注目は集めないだろうが,初値で4桁円台後半と見られる店頭価格の動向で,一定のニーズには応えられるようになるかもしれない。
※1 GT 440のDDR3モデルは最大1.8GHz相当,GT 240のGDDR3モデルは最大2GHz相当。GT 440 OEMはGDDR3メモリながら2種類のクロック設定が用意される ※2 リファレンスではGDDR5が512MB,DDR3が1GB |
NVIDIAのGeForce GT 440製品情報ページ
- 関連タイトル:
GeForce GT 400
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