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「Section 8: Prejudice」を紹介する今週の「海外ゲーム四天王」。火の玉になって真っ逆さまに落ちてくるバーン・インが今回も熱い。火の玉だけに
TimeGate Studiosが開発した「Section 8: Prejudice」は,2009年にリリースされた「Section 8」の続編だ。廉価で販売されるダウンロード専用タイトルということで,ちょびっと小粒感はあるのだが,大気圏外から地上に落下して戦うというゲームシステム,「バーン・イン」は今回も健在でカッコいい。さらにCo-opが追加されたり,シングルプレイモードに力が入っていたりと,前作の不満を大幅に解消した作品になっている。
そんなSection 8: Prejudiceを,まさに人生真っ逆さまに降下中(意味不明)と語るライターの朝倉哲也氏が紹介しよう。
仲間との協力が勝利の鍵
「Section 8」がパワーアップしてバーン・イン
「Section 8: Prejudice」(PC/PlayStation 3/Xbox 360)は,2009年に発売された「Section 8」(PC/Xbox 360)の続編となるSF FPSだ。開発は前作同様,アメリカのTimeGate Studiosが担当しており,PCおよびXbox 360向けにダウンロード専用タイトルとして,14.99ドルという低価格で発売された(PlayStation 3版は2011年第3四半期に発売予定)。
前作に比べた本作の大きな特徴としてまず挙げられるのは,シングルプレイキャンペーンの充実ぶりだろう。前作にもシングルプレイキャンペーンモードはあったが,チュートリアルに毛が生えた程度というか,悪くいえばマルチプレイのオマケといったクオリティでしかなかった。
「Section 8: Prejudice」公式サイト
だが本作では,プレイヤーはSection 8の隊員であるAlex Cordeとなって,相棒のMatthewsと共に,前線基地から脱走した反乱勢力“Arm of Orion”の指揮官を追跡するという,波乱万丈のストーリーが楽しめる。Xbox 360版を紹介したサイトによれば,シングルプレイキャンペーンのプレイ時間は「5時間程度」ということなので,ガッツリとプレイできるボリュームとまでは言えないものの,追跡行の途中で敵基地を襲撃したり,隠れた敵をスナイパーライフルで狙撃したり,敵の輸送車をロケットランチャーで撃滅したりなど,なかなか遊びがいのあるキャンペーンになっている。
ゲームの基本的な内容としては,前作Section 8と一緒で,ごついアーマースーツを着込んだ男達が,最新の兵器を使って激しいドンパチを繰り広げるマルチプレイが中心となる。2009年10月5日に掲載した記事にもあるように,「バーン・イン」と呼ばれるフィーチャーが特徴で,大気圏外のリスポーンポイントから地上の好きなところに降下できる。火の玉のようになって落下していく様子はなかなかカッコよく,またいちいち後方のリスポーン地点から前線に移動する必要がないため,ゲーム展開はスピーディだ。
「Swarm Mode」と名付けられた本作のCo-opは,キャンペーンを協力して進めていくタイプではなく,最大4人のプレイヤーが1チームになって,次々と襲い来る敵の猛攻を凌いで拠点を15分間死守するというものだ。
また,「Conquest Mode」というモードが用意されており,これは,ブルーチームとレッドチームに分かれてのチームデスマッチ。両チーム合わせて最大32人のプレイヤーによる上を下への大乱戦が楽しめる。ゴツゴツとした岩山や,溶岩の流れる火山地帯の軍事基地などのマップが用意されており,全般にマップは狭いが,かえってそれが適度な混戦を演出する要素になっており,激しい戦いを心ゆくまで堪能できる。
なお,発売後わずか2週間あまりでPC版とXbox 360版を合わせた総キル数が1000万を突破したことにより,新たなマルチプレイモードの「Assault Mode」が最近,アンロックされた。2つのチームに分かれたプレイヤーが,複数あるコントロールポイントの所有をめぐって争うモードで,どちらが早くすべてのコントロールポイントを占拠できるかを競うことになる。本作のリリース当初には「Coming Soon」となっていたAssault Modeが,短期間でアンロックされたことは,本作の堅実な人気を物語るものといえるかもしれない。
Call of Dutyシリーズなどの大作に隠れて,知る人ぞ知るといった雰囲気の本作だが,ゲームのクオリティはかなり高く,プレイ感覚も良好だ。チームベースのマルチプレイが好きな人は試してほしい。
■■朝倉哲也(ライター/四天王)■■
アクションゲームからMMORPG,アドベンチャーからストラテジーまで,なんでもプレイする雑色系ライター。年季の入ったPCゲーマーでもあったが,最近はコンシューマ機のゲームもプレイするようになったので,そのオールラウンダーぶりをますます強くしている。
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