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[E3 2011]ケレン味たっぷりの豪快な演出は想像をはるかに超えていた!「ASURA'S WRATH」プレイレポートを掲載
昨年9月の東京ゲームショウ2010において開発が発表された本作。それ以降,インパクトの強いプロモーションムービーが数回にわたって公開されたものの,舞台背景やストーリー,ゲームシステムなどは謎に包まれたままだった。
しかし,今回のE3で公開されたデモムービーやプレイアブルデモで,主人公であるアスラの境遇や,ゲームシステムの一端を窺い知ることができた。
まずは,操作方法について説明しよう。
一般的な3Dアクションゲームと同様,○/×/□/△(Xbox 360版はB/A/Y/X)の各ボタンは通常攻撃/ジャンプ/射撃/強攻撃に割り当てられていた。
しかし,今回出展されたプレイアブルデモでは,その4つのボタンをフル活用するシーンより,画面に表示されるキーをすばやく入力していく,いわゆる「QTE」(Quick Time Event)の場面のほうが多かった。
記憶喪失の状態のまま,売られた喧嘩を真っ向から買うアスラ。まずは,Wyzenやその手下との殴り合いが展開し,その後,Wyzenとの戦いはどんどんエスカレートしていく。Wyzenの放つミサイルをアスラが素手で投げ返すといった,破天荒なアクションが連続するのだ。
とはいえ,上で述べたように,これらのアクションは基本的にQTEで繰り出せるようになっている。例えば,△ボタンを押してミサイルを投げ返していき,「BURSTゲージ」というゲージが溜まった時点でR2ボタンを押すことで,アスラが豪快な技を炸裂させてくれるといった具合だ。
ここまで読んで,「確かに操作はシンプルだけど,その分,ゲームとしての遊び応えに欠けるのでは?」と感じた人もいるだろう。
だが,そこはサイバーコネクトツーならではといえるケレン味たっぷりの演出により,これでもかというほどゲームを盛り上げてくれるので,ご安心を。
映像の見せ方はもちろん,コントローラの振動もアスラの動きと非常によくシンクロしており,ボタンを押す指に思わずググッと力が入ること請け合いだ。
さて,終盤になると,アスラによって宇宙空間にまで放り出された(!)Wyzenが地球よりも大きくなり,アスラを指で押しつぶそうとする。そう,最初に公開されたムービーで話題を集めたあのシーンに突入した。
上空から迫り来る巨大な人差し指を前に,まずは左スティックと右スティックを順番に下に倒し,アスラの足をしっかりと大地にめり込ませる。続いて,左右のスティックを外側に倒し,6本の腕を大きく広げてWyzenの指をしっかりとキャッチ。
あとは,○ボタンの連打でひたすら指を殴りまくって,とどめにR2ボタンでBURST攻撃を繰り出す。桁外れのスケールの敵を,見事に撃破した。
Wyzenを倒し,疲れ切った様子で横たわっているアスラ。だがそこに,謎の男が現れる。E3で公開されたムービーにも登場している「ヤシャ」だ。
彼はアスラの過去を知っている様子で,挑戦的な口調で語りかける――が,ここで画面はパッと暗転。「つづく」の筆文字が表示され,デモは終了となった。
今回展示されていたプレイアブルデモは,ゲームの序盤部分を抜粋したものと思われるが,あまりにも豪快な演出が立て続けとなっており,「序盤からこんなにテンションが高くて大丈夫なの!?」と心配してしまうほどだった。
例えば,戦闘シーンが派手なゲームの場合,その合間の会話シーンではやや間延びした感覚を味わってしまうこともある。
しかし本作では,「えっ,今のセリフってどういう意味なの!?」と思った瞬間に突然「つづく」の文字が出たりするので,連続モノのテレビドラマやアニメのように“おあずけ”を食わされてしまう。このように,ゲーム全体の緩急の付け方が非常に巧みなので,間延びするどころか物語にグイグイと引き込まれる一方なのだ。
筆者はもともと,プロモムービーが公開された時点から本作に注目してはきたが,今回,プレイアブルデモを遊んだことで,ゲームの印象が大きく変化した。これまで想像していた以上の強烈な印象を与えてくれたからだ。
これほどまで,「百聞は一見にしかず」という言葉が合うゲームは珍しいのではないだろうか。日本国内でプレイアブルデモが公開されたら,まずは自分自身で体験してほしい一作だ。
このデモをプレイしたあと,E3の会場で,本作のプロデューサーを務めるカプコンの土屋和弘氏,およびサイバーコネクトツーの代表取締役社長である松山 洋氏に話を聞く機会を得た。こちらのインタビューは,後日あらためてお届けしたい。
このゲーム同様,インタビューも非常にアツい内容となったので,掲載を楽しみにしてほしい。
「ASURA’S WRATH」公式サイト
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