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松山 洋氏と下田星児氏がマル秘エピソードを披露。コトブキヤ秋葉原館で開催された「ASURA'S WRATH」展示会イベントレポートを掲載
同作のイメージボードやキャラクターの設定資料,収録台本,特製フィギュア,海外版の特典物,複製原画などがズラリと並び,展示が行われたこのイベント。さらには開発を手がけたサイバーコネクトツーの松山 洋氏(制作総指揮)と下田星児氏(ディレクター)によるトークライブ&サイン会も開催され,多くの観客で賑わっていた。本稿では,そのトークライブの内容を中心に,イベントの模様を紹介していこう。
トークライブは,2012年8月20日〜22日にかけて開催されたゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2012」で,下田氏が「Infinity Blade」を開発したChair Entertainment Groupの開発者にサインを求められた,という話題からスタートした。なお下田氏は,この講演でEpic Gamesや「Infinity Blade」を開発したChair Entertainment Groupの開発者らと,Unreal Engineに関するパネルディスカッションを行っている。
下田氏によれば,「Infinity Blade」のクリエイターは,「ASURA'S WRATH」でワイゼンが長々と喋るシーンをスキップする際,“殴って黙らせる”という演出に衝撃を受けたそうである。
「どうやって,あんな演出を考えたんだ?」と聞かれた下田氏が,ただ飛ばすのも味気ないからとその理由を説明すると,「素晴らしいアイデアなので,自分達のゲームでも今度使わせてほしい」と,Chair Entertainment Groupの開発者にお願いされたという。
下田氏は,「Infinity Blade」の次回作で“殴って黙らせる”ようなイベントスキップシーンがあったら,それは「ASURA'S WRATH」に影響を受けた可能性が高いと,笑いながら話していた。
サイバーコネクトツー 松山 洋氏 |
サイバーコネクトツー 下田星児氏 |
なお松山氏によると,「ASURA'S WRATH」は国内のみならず海外でも非常に好評らしく,開発スタッフもかなりの手応えを感じているとのこと。これからもイベントなどを積極的に行い,同作の知名度を広めていきたいと話していた。
ここからは松山氏と下田氏が,会場で販売されていた「ASURA'S WRATH」オリジナルグッズを紹介。まず松山氏は,六天金剛Tシャツのバックデザインを披露し,自分の手と合わせることによって,腕が6本になるという,遊び心に満ちたデザインを紹介。
続いて紹介されたのは,オーガスとアスラ,それぞれがデザインされた特製グラス。サイバーコネクトツーの作品は「NARUTO」シリーズや「Solatorobo」など,比較的低年齢に向けたタイトルが多いので,これまでグラスなどのグッズは用意してなかったそうだが,「ASURA'S WRATH」は大人のプレイヤーも多いということで,このたび制作が決まったのだそうだ。
続いては,ド派手なデザインが目を引くパンツの紹介へ。「Tシャツばっかりだとつまらないから,せっかくだし作ってみるか」というノリで作られたらしいこの商品。股間の部分に「BURST」がプリントされており,サイバーコネクトツーの遊び心が感じ取れる一品となっている。余談だが松山氏と下田氏は,トーク中にこのパンツを試し履きして,そのままイベントを続行していた……。
またトリビュートマガジンには,「Solatorobo」の脚本家による小説「八神将因果編」が連載されている。内容は,ゲーム「ASURA'S WRATH」の第1話より前のエピソードが中心となっており,先代八神将の活躍が描かれている。内容はすべて松山氏が監修しているとのことなので,クオリティは保証済みだ。
またそれとは別に,「神獣十二将編」なる小説も収録されている。こちらは,アスラの八神将時代の物語を描いたもので,松山氏いわく「非常に熱く,アスラらしい内容になっている」とのことだ。ちなみに本稿で紹介したオリジナルグッズは,サイバーコネクトツーオンラインショップでも販売されているので,興味のある方はぜひ覗いてみてほしい。
とまあこんな感じでトークは進み,イベントもそろそろ終了のお時間。最後は松山氏の挨拶で締めとなった。
「ゲームって発売前はすごくプロモーションも打つし,CMも目にするし,いつも盛り上がりますよね。でも発売日以降って,それ後の展開があまり行われないことが多いんですよ。
ファンの方がせっかく気に入ってくれた世界観を,このまま終わらせてしまうのはもったいないですし,もっと作品の世界観を楽しみたいと思ってらっしゃる方はいっぱいいると思うんです。なので「ASURA'S WRATH」では,「Solatorobo」同様,発売日以降も作品の世界を楽しんでいただければと思っています。今後ともよろしくお願いします!」(松山氏)
発売から半年が過ぎてなお,イベントなどで盛り上がりが継続する本作。今後の展開にも,ぜひ期待しておこう。
展示コーナーの様子
「ASURA'S WRATH」でアートボードを務めた細川誠一郎氏によるヤシャ |
「ASURA'S WRATH」でキャラクターデザインを務めた時津祐介氏によるアスラ |
「ASURA'S WRATH」公式サイト
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