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サイバーコネクトツーの松山 洋氏と下田星児氏,カプコンの土屋和弘氏が登場した「ASURA’S WRATH」トークイベントをレポート
さらに本日(2012年9月15日),開発を手がけたサイバーコネクトツーの松山 洋氏(制作総指揮)と下田星児氏(ディレクター),カプコンの土屋和弘氏(プロデューサー)によるトークイベントが実施された。本稿では,このトークイベントの模様を中心にお伝えしていこう。
ちなみに,こちらの記事では,9月8日に同会場で行われた松山 洋氏と下田星児氏によるトーク&サイン会の模様が掲載されている。展示物の写真も掲載されているので,こちらも読んでもらえると幸いだ。
トークではまず,土屋氏が「ASURA’S WRATH」の海外での反響について切り出した。本作は,少年漫画独特の熱さやカッコよさを前面に押し出した演出が特徴的だが,土屋氏は,クリエイター側が作品を通じて伝えたかったメッセージが,世界中のファンに伝わってるとコメント。土屋氏のTwitterには,海外ファンからのメッセージも多いそうで,追加DLCの要望が届くこともあったという。そういった部分からも,本作が世界中のファンに愛されていることを実感できるのだと話していた。これに関しては松山氏も,「本作の持つ熱量は,世界中の方に高く評価していもらっている」と同意。下田氏も,同様にうなずいている様子だった。
「ASURA’S WRATH」は,カプコンとサイバーコネクトツーが初めて共同で仕事をした作品ということで,続いてはお互いが抱いた第一印象の話題になった。
まずは,土屋氏が抱いていた下田氏の第一印象について。最初に松山氏から下田氏を紹介されたときは,「なんて真面目そうな人なんだろう」と印象を抱いたという土屋氏。しかし開発現場では,いい意味でそのイメージが一変。作品に対する強いこだわりを持った,非常に熱い一面が見られたのだそうだ。土屋氏は,自分の目指しているものに対して貪欲であったり頑固であったりすることは,クリエイターとして非常に信頼が置けることに繋がると,下田氏を賞賛していた。
イベントのラストには,3人から来場者へ向けてメッセージが送られたので,以下にその内容を掲載しよう。
土屋氏:
「ASURA’S WRATH」の開発では,「お客さんに楽しんでもらう」という,分かっていたはずの本質的な部分をあらためて気づかされました。今後はその想いを再構築して,新たなタイトルを準備していきたいなと思います。タイトルに関してはまだ言える段階ではないのですが,発表されたときに「あのとき,こんなこと言ってたな」と気づいてもらえたら嬉しいですね。
下田氏:
「ASURA’S WRATH」の開発を終えて,こういった形でお客様にお越しいただけたというのは,非常に嬉しいですね。ディレクターという形でタイトルに携わったのは初めての経験だったのですが,作ったものに対して,お客様に喜んでいただけるというのは,やはりとても嬉しいです。本作は,今まで誰も体験したことがないような感動をお客さんにお届けしたいという一心で作ってきました。その手応えは今日のイベントを始め,皆さんのご意見をお聞きして感じていますので,これを糧にして次に続けていきたいと思います。
松山氏:
現在は「NARUTO−ナルト−疾風伝 ナルティメットストーム3」と「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」を開発中です。この2タイトルは東京ゲームショウで出展されますので,こちらもぜひよろしくお願いします。これからもいろいろと楽しいことをやっていきたいと思いますし,カプコンと一緒にお仕事できた「ASURA’S WRATH」に関しても,本当に楽しい3年半でした。この経験をもとに,新しいクリエイティブを生み出していきたいと思います。またカプコンとサイバーコネクトツーでコンビを組むことがあれば,きっとアスラ以上に驚きと感動を与えられるタイトルになると思いますので,期待していてください。今日はありがとうございました。
「ASURA'S WRATH」公式サイト
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