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「ファンタシースターオンライン2」の「EPISODE2」情報が公開。「アークスグランプリ」東京地区予選も行われた「ファンタシースター感謝祭2013」の模様をレポート
また会場では,タイムアタック形式で腕を競う公式全国大会「アークスグランプリ」の東京地区予選も行われた。本稿では,それらステージイベントの模様をお伝えしよう。
「ファンタシースターオンライン2」公式サイト
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Android版「ファンタシースターオンライン2 es」がついに始動
ステージイベント「PSO2放送局 ファンタシースター感謝祭スペシャル」には,番組でおなじみの桃井はるこさん,会 一太郎さん,榎本温子さんといったMC声優陣に加え,PSO2の運営開発チームから,プロデューサーを務めるセガの酒井智史氏,シリーズディレクターの木村裕也氏,PS Vita版ディレクターの菅沼 裕氏の3名が登壇し,最新情報の公開を中心としたトークを繰り広げた。
桃井はるこさんと会 一太郎さんは,会場の物販コーナーで販売されたじんべえを着て登場。会さんのじんべえに施された黄色いラインは,自ら入れたそうだ |
ラッピー色の衣装で登壇した榎本温子さんは,女王様風の番組紹介を披露 |
6月12日には「セガ・スターセレクション」として,「ソニックロビー」が6月26日までの期間限定で登場。またコラボコスチュームに,「ぷよぷよ!!」からアルル,「戦場のヴァルキュリア」からセルベリア,「セブンスドラゴン2020-II」からスチューデントS,「バーチャファイター5」からアキラ,「ボーダーブレイク ユニオン」からはフィオナのレプカが追加される。
さらにコスチュームだけでなく,「ぷよぷよ!!」のカーバンクルがマグになったり,初音ミクが歌う「セブンスドラゴン2020-II」の主題歌がミュージックディスクになったりもするとのことで,セガファンには見逃せないアップデートになりそうだ。
そしてイベントクエスト「境界を砕く混沌」では,市街地でさまざまなエネミーと戦えるのだが,そこに「ボーダーブレイク ユニオン」の「クーガーNX」もボスとして参戦。詳細については,PSO2と「ボーダーブレイク ユニオン」とのコラボキャンペーン特設ページにて確認してほしい。
同じく6月19日には「ダークファルス」の強化版が登場。木村氏いわく,従来のダークファルスは封印が解けたばかりの状態だったが,この強化版では凍結の力を取り戻しているという裏設定があるそうだ。また,合わせて通常版ダークファルスにもドロップアイテムが追加されたり,部位破壊がしやすくなったりと,一部に仕様変更がなされているとのことである。
続く6月26日のアップデートでは,7月17日までの期間限定で「七夕ロビー」が追加される。
また「絢爛豪華 スターフェスタ!」と題し,NPCクーナの全種族向けコスチュームや,「ファンタシースターポータブル2」の和装コスチューム,甚平/浴衣のリニューアルバージョンなども登場する。なお甚平のデザインは,ヴォル・ドラゴンをイメージしているとのことだ。
さらに新たなアクセサリー,ストッキングを模したボディペイント,瞳/メイクのパターンが追加される。とくに今回は,スターフェスタに合わせた星型モチーフのものが多くなっているそうである。
イベントクエストとしては,「アークスシップの炎渦(バーニングレンジャー)」が登場。これは「ファンタシースターオンライン」の「セントラルドームの災禍」をリメイクした内容で,おなじみの「レスキューガン」なども登場する。
さらに会場では,Android版「ファンタシースターオンライン2 es」のクローズドβテストの実施に関する発表もあった。詳細は既報のとおりで,テスト実施は2013年夏予定,テスターの募集期間は7月16日14:00までで,募集人数は5万人。応募条件はPSO2をすでにプレイしており,かつ指定されたAndroid端末を所持していることである。
ボスエネミー同士を戦わせる新企画「怪獣大決戦」がスタート
PSO2放送局ステージの2回めでは,5月14日配信の番組内で行われた「ヘア付与」企画にて,会さんがデザインした髪型を,実際にモデリングしたサンプルデータが披露された。大人の事情によりアレンジが施されているが,刈り上げた部分がリアルに描かれていたり,毛先の長さを原画に合わせていたりと,無駄にクオリティの高い仕上がり。ちなみに担当デザイナーは「こんなものを作るためにゲーム開発者になったんじゃない」とボヤいていたそうだ。
なお原画に描かれた目を隠す黒いバーについては,将来的にアクセサリーとして実装されるとのことだが,木村氏いわく,この企画とは関係なく,以前から予定に入っていたそうである。
また桃井さんと榎本さんが描いた髪形についても,既存の髪型をアレンジするなどして実現を検討するとのことなので,続報を待ちたい。
さらに新たな企画として「怪獣大決戦」なる動画が公開された。これは,ダーカーと龍族が隣接すると戦い始めるというAIの特性を生かし,同じフィールドにボス同士を置くとどうなるか検証してみようというもの。
会場で披露されたのは,ダーク・ラグネとヴォル・ドラゴンの勝負だ。来場者からは,ダーク・ラグネの弱点である炎攻撃を駆使するヴォル・ドラゴンが有利なのではないかという予想が挙がった。一方ダーク・ラグネも,勝負の舞台がホームグラウンドともいえる市街地であるため,一概に不利とはいえない。
勝負が始まってみると,ブレスを吐いたり地中に潜ったり,あるいは形態変化をしたりと派手な動きの多いヴォル・ドラゴンが有利であるかに見えたのだが,8分を越える長丁場の勝負を制したのは,意外にもダーク・ラグネだった。
なおこの企画は,ファンタシースター感謝祭2013の各会場でも披露される予定で,それぞれ別個の組み合わせで対決した動画が披露されるとのこと。酒井氏いわく,運営開発チームの打ち上げではよくやっていた企画であり,非常に評判が良かったことから,PSO2プレイヤーにも披露したいと考えていたそうである。
2013年7月17日にスタートする「EPISODE2」の情報が続々公開
いくつか補足しておくと,デューマンは“「闇」の遺伝子を持つ”というキャッチコピーのとおり,ダーカーと関連があるようだ。なおデューマンの初出は「ファンタシースターポータブル2 インフィニティ」だが,実は設定を作ったのはPSO2チームの木村氏だったとのこと。
またデューマンの性能面を見ると,攻撃がニューマンに次いで高く,射撃もほぼキャスト並みと攻撃に特化している反面,体力が低いため防御面で劣るという。
新クラスのブレイバーは,近接武器「カタナ」と射撃武器「バレットボウ」を扱う。前者では,殺陣のようなアクションが印象的なアクティブスキル「カタナコンバット」が用意されており,発動時間中に別のアクティブスキルを発動させると,範囲攻撃となるフィニッシュブローを放てる。このフィニッシュブローは,カタナコンバット発動中の攻撃回数などに応じてダメージ量が変化するとのことだ。
バレットボウは,主観モードを使うと,射程距離内なら着弾点を任意に設定できるという興味深い武器。木村氏いわく,チャージアクションと合わせて,「狙って撃つ」ことをコンセプトに設計した武器とのことである。
またこの惑星では,天候と昼夜がシームレスに変化するが,1戦闘中に時間帯が何度も変わることもあるそうだ。
そうした怪しい惑星では,合成生物のような外見の海王種や,鳥型をした第3のダーカーがエネミーとして登場。
また新ボスのオルグブランは,夜になると地中に潜って攻撃してきたりと,昼夜で行動パターンが変わる。そして超大型海王種のバル・ロドスは,シリーズではおなじみの船上での戦闘となる。甲板に設置された銃座には捕縛用のものもあり,バル・ロドスを拘束して戦闘を有利に展開することもできるようだ。なお,バル・ロドスの弱点属性は氷と炎とのこと。
酒井氏によれば,EPISODE2はこの先1年近く続き,7月の第1弾に続き,10月,12月にアップデートが予定されている。会場ではロードマップが公開され,「サポートパートナー」「アークスロード」「新難度:スーパーハード」「レベルキャップ開放(Lv65)」「12人用クエスト」「アイテムカスタマイズ」といった項目が紹介された。
こられの情報は,「PSO2 プレミアムパッケージ Vol.2」のPVにて確認できるので,気になる人はじっくり見て期待を高めよう。
プレイの正確さが勝負を分けた「アークスグランプリ」東京地区予選
アークスグランプリは,用意された専用クエストに,PC部門は4人1組,PS Vita部門は2人1組で挑み,クリアタイムを競うという内容だ。会場では,予選を勝ち抜いたPC版4組,Ps Vita版4組のチームが,1対1のトーナメント形式で決勝ラウンドを戦った。
●PS Vita部門決勝ラウンド出場チーム
・No Charge
・カーッwwwwww
・風武器ファンクラブ
・Clover StarterS
●PC部門決勝ラウンド出場チーム
・リリーパ族を飛ばし隊
・(株)宇宙警備保障
・廃じゃないけど頑張るちーむ
・いぬじる&ヴァニ―
クエストは,浮遊大陸を舞台にした2部構成となっている。フロア1では多数のエネミーを殲滅しながら進行し,フロア2では「クローム・ドラゴン」を討伐することとなる。
攻略は,フロア1のスタート直後に出現する龍族「ディガーラ」をいかに素早く殲滅するか,フロア2中盤に登場するダーカー「ブリアーダ」を,「エル・ダガン」が孵化する前に倒しきれるかがポイントとなる。またPS Vita版の場合は2人一組なので,全滅によるクエスト失敗の可能性が高まることもポイントの一つだ。
いずれのチームも,クラス構成や細かな戦術は異なるものの,事前に反復練習を重ねてきたのか,的確な動きでエネミーを殲滅していく。結果,よりミスが少なく,より正確なプレイを達成したチームが勝利する結果となり,PS Vita部門ではカーッwwwwwwが,PC部門ではリリーパ族を飛ばし隊が優勝を決めた。とくにリリーパ族を飛ばし隊は,クエスト開始から1分40秒前半でクローム・ドラゴンとの戦闘を開始し,1分58秒85で討伐を完了するという記録を残した。
解説を務めた酒井氏,木村氏,菅沼氏の3名は,各チームの試合におけるプレイ内容と,事前の練習の成果を賞賛するとともに,予選敗退チームや来場者に向けて,今後の各地の予選への参加を呼びかけていた。なおPS Vita部門に関しては,この東京地区予選の反響をもとに,レギュレーションの見直しが図られるとのことなので,参加予定の人はチェックをお忘れなく。
「アークスグランプリ」東京地区予選 PS Vita部門 優勝 カーッwwwwww |
「アークスグランプリ」東京地区予選 PS Vita部門 準優勝 Clover StarterS |
「アークスグランプリ」東京地区予選 PC部門 優勝 リリーパ族を飛ばし隊 |
「アークスグランプリ」東京地区予選 PC部門 準優勝 (株)宇宙警備保障 |
運営開発チームショートインタビュー
イベント終了後,酒井氏,木村氏,菅沼氏の3名に,メディア合同インタビューが行われたので,その模様を以下にお伝えしよう。
――イベントを終えての感想をお願いします。
菅沼氏:
2年ぶりに大きな大会を開くことができて,僕らもすごく嬉しいです。EPISODE2という新しい挑戦に向けて,PC版とPS Vita版の両方で遊べるものをしっかり提供していきます。今日は,僕ら自身もすごく楽しめた大会となりました。こういった機会を絶やさずに,これからもPSO2に取り組んでいきます。
木村氏:
僕自身が大会を楽しめましたし,EPISODE2の情報に対する反応もすごく良かったので,今後のモチベーションにつながりました。
酒井氏:
250万IDというPSO2ユーザーの,規模の大きさを実感させられました。これまでのシリーズの50万人規模とはまったく違う熱量を感じましたね。我々の想定が甘かった部分を反省し,これからもっと頑張っていかなければいけないと思わされたイベントでした。
――イベントの中で,何か印象的な出来事はありますか?
菅沼氏:
前日から会場設営ができたのは今回が初めてでして,受付など予選に出場される方々への対応が,今までよりもスムーズにできました。また2年前,3年前にシリーズのイベントで出会った方々が,今回のイベントにもエントリーしてくれていて,愛されるタイトルに育っているな……と感じています。
木村氏:
大会での選手のプレイが,僕らの追いつかないレベルに達していて,今後どうしようかと(笑)。もちろんデバッグテストなどはきちんとやっていますが,僕らが選手達のプレイを再現できないと,気持ちの乖離が生じてしまう心配がありますね。また選手達の優れたプレイが,初心者の方に難しく見えてしまう部分もあるかもしれません。PSO2も1周年を迎えて,そういった新たな課題が見えてきたと感じました。
酒井氏:
「『ファンタシースター2』からのプレイヤーです」という方や,10年前に僕も参加したプレイヤー同士の結婚式に出席していた方が来てくださいました。しばらくの間,こうしたイベントで彼らの姿を見かけなかったのですが,今回,こうしてPSO2にまた戻ってくれたのかと思うと,すごく嬉しいです。
――Android版「PSO2 es」のクローズドβテスト実施が発表されましたが,iPhone版の進捗はいかがでしょうか。
酒井氏:
まずはAndroid版を作って,その後iPhone版に移植するという計画になっています。
木村氏:
Android版は機種がたくさんあるので,それぞれの動作テストをきちんとやらないといけません。そういう意味で,Android版を先に進めているという面もあります。
――iPhone版のβテストとリリースのスケジュールについてはいかがでしょうか。
酒井氏:
βテストはやりません。リリースは,Android版より少し遅れると思います。
――これから各地で開催されるイベントを盛り上げる施策があれば,教えてください。
酒井氏:
今回出していない細かい情報を,専用の動画を作って発表していきます。また新企画の「怪獣大決戦」や特典アイテムも,各地で違うものを用意しますので,ぜひ足を運んでいただければと思います。
――最後にPSO2プレイヤーに向けてメッセージをお願いします。
菅沼氏:
PS Vita版は50万IDを突破して,PS Vita向けとしては初めてのハーフミリオンタイトルになりました。今後も100万IDを目指すつもりで頑張ります。
木村氏:
EPISODE2までもうすぐということで,開発のほうもまさに佳境なのですが,今日,皆さんからいただいた熱量に,しっかり応えられるよう頑張ります。
日々トラブルがあり,ご心配をお掛けしていますが,それがより少なく,また問題が起きたときにはすぐ対応できるよう,体制や開発環境を変えています。今日ロードマップも公開されましたので,今後のPSO2にご期待いただければと思います。
酒井氏:
全国のプレイヤーさんと直にお話できることを楽しみにしていますので,ぜひ各地の会場に足を運んでいただければと思います。
そしてEPISODE2では,しっかりとした内容を用意し,皆さんの熱量を逃さないように心がけます。「成長していく」という部分がオンラインゲームのいいところであり,すごいところですから,2013年,2014年を経て10年続くオンラインRPGになっていくよう頑張りますので,よろしくお願いします。
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