「ファンタシースター感謝祭2014」“アークスグランプリ”札幌大会予選は個性豊かなチームが揃ったハイレベルな戦いに

　セガは2014年7月26日，北海道札幌市の札幌コンベンションセンターにおいて，オンラインRPG「ファンタシースターオンライン2」（PC/PS Vita。以下，PSO2）のオフラインイベント「ファンタシースター感謝祭2014」を開催した。
　本稿では，同会場で行われた公式全国大会「アークスグランプリ」札幌大会予選の模様をお伝えしよう。なお，今回のイベントでは，8月27日に実装される大型アップデート「EPISODE3」の詳細が発表されたほか，PlayStation Vita用ソフト「ファンタシースター ノヴァ」の実機プレイが披露されているので，「こちら」の記事で確認してほしい。

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「ファンタシースターオンライン2」公式サイト

「ファンタシースター ノヴァ」公式サイト

「ファンタシースターオンライン2 es」公式サイト

近代的な札幌コンベンションセンターのロビー。ちょっとアークスロビーを思わせる？

会場には「ファンタシースター ノヴァ」の試遊コーナーが設置されていたが，かなり早い時点で試遊整理券の配布が終了

「ドゥドゥ討伐クエスト」のアトラクションは，憎きドゥドゥを一発殴れるという極めてシンプルな趣向。多くのアークス達が日頃の鬱憤（？）を晴らしていたようだ

恒例のコスプレコンテストも大きな盛り上がりを見せていた

個性的かつ実力派が顔を揃えた札幌大会予選

　「アークスグランプリ」の開幕に先駆け，PSO2シリーズプロデューサーの酒井智史氏が，DDoS攻撃によりサービスを一時停止していた（サービスは6月28日に再開）ことに触れ，挨拶を行った。「ニコニコ生放送での配信は1か月半ぶりになりますが，その間，DDoS攻撃でサービスが停止し，皆さんにご迷惑とご心配をおかけしたことを本当にお詫びします。申し訳ありませんでした」と頭を下げた後，「無事にサービスも再開し，PSO2も『EPISODE3』に向けて走っていきます」と今後の意気込みを熱く語っていた。

（左から）「EPISODE3」ディレクターの菅沼 裕氏，PSO2シリーズディレクターの木村裕也氏，PSO2シリーズプロデューサーの酒井智史氏

木村氏のエスコートで登場したご当地キャラは，コアックマ（左）とアックマ（右）。札幌発，双子の北海道応援キャラクターだ

　あらためて「アークスグランプリ」について簡単に説明しておくと，参加プレイヤーが特定のクエストをクリアするまでの時間を競うタイムアタック大会である。予選では，専用クエスト「アークスGP2014予選」に挑み，ボスである「ブリュー・リンガーダ」を倒すまでのタイムで競われる。1チームの人数はPC版が4人，PS Vita版が2人となっており，キャラクターは用意されているものとなるため，純粋にプレイヤースキルとチームワークが勝敗を分けるというわけだ。
　札幌大会予選において，セミファイナルに進出したチームは以下のとおり。そして，ファイナルに勝ち上がったチームには，8月16日に東京・有明コロシアムで開催される決勝大会への出場資格が与えられる。

●PS Vita部門
予選1位：まだ体型がリリーパ族
タイム：3分13秒11
ファイター／ブレイバー

予選2位：Got + Birds
タイム：4分06秒45
ガンナー／ブレイバー

予選3位：趣味はドゥドゥを躾けることです
タイム：4分36秒88
ガンナー／ブレイバー

予選4位：進撃の鳥人＜らっぴーまん＞
タイム：4分47秒24
テクター／ブレイバー

●PC部門
予選1位：しゅーくぉりーむ
タイム：2分15秒03
ファイター／ファイター／テクター／ブレイバー

予選2位：TACO
タイム：2分22秒99
ファイター／ガンナー／テクター／ブレイバー

予選3位：札幌当日P-A
タイム：2分27秒92
ファイター／ガンナー／テクター／ブレイバー

予選4位：魔法熟女いぬじる★ミツコ
タイム：2分32秒14
ファイター／ガンナー／テクター／ブレイバー

　PS Vita部門のセミファイナルは，Got + Birds（予選3位）対趣味はドゥドゥを躾けることです（予選2位）の対戦からスタート。両チーム共にガンナー／ブレイバーという編成の対決は，お互いにガンナーがダウンする事態に陥ったが，落ち着いて挽回することに成功した趣味はドゥドゥを躾けることですが勝利を収めた。

趣味はドゥドゥを躾けることです（左），司会のボンバー森尾さん（中央），Got + Birds（右）

　続いては，まだ体型がリリーパ族（予選1位）対進撃の鳥人＜らっぴーまん＞（予選4位）の組み合わせ。まだ体型がリリーパ族は，昨年の札幌大会予選で「体型がリリーパ族」というチーム名で出場し，準優勝を勝ち取った実力派だ。一方，進撃の鳥人＜らっぴーまん＞もコスプレでステージに登場して大きな注目を集めていた。試合のほうは，進撃の鳥人＜らっぴーまん＞の健闘が光ったものの，終始安定したプレイを披露したまだ体型がリリーパ族がブリュー・リンガーダを瞬時に沈め，ファイナルへの切符を手に入れた。

進撃の鳥人＜らっぴーまん＞（左写真），まだ体型がリリーパ族（右写真）

　PC部門は，ある程度戦法が確立されてきたのか，4チーム中3チームがファイター／ガンナー／テクター／ブレイバーという編成となっていた。
　セミファイナル第1試合は，イベント当日のエントリーでセミファイナルに進出を果たした札幌当日P-A（予選3位）対TACO（予選2位）の対戦となった。TACOのガンナーが「ウィークバレット」を巧みに使って敵を短時間で殲滅すると，さらに回復の時間さえ惜しんでブリュー・リンガーダに挑むというアグレッシブな戦法で勝利をつかんだ。

札幌当日P-A（左写真），TACO（右写真）

　セミファイナル第2試合の組み合わせは，ガンナーなしの編成で予選2位のTACOを8秒近く上回るタイムを叩き出したしゅーくぉりーむ（予選1位）と，昨年の決勝大会の準優勝チームである魔法熟女いぬじる★ミツコという注目のカードとなった。試合のほうは，とにかくスピーディーに戦いを進める魔法熟女いぬじる★ミツコが，ブリュー・リンガーダも理想的な立ち回りで瞬殺。2分07秒62という好タイムには，会場から大きな拍手が巻き起こった。

魔法熟女いぬじる★ミツコ（左写真），しゅーくぉりーむ（右写真）

ファイナルはハイレベルな戦いに

　PS Vita部門のファイナルは，趣味はドゥドゥを躾けることです対まだ体型がリリーパ族の対戦となった。この大一番では昨年のファイナル進出者という経験が生きたのか，まだ体型がリリーパ族が安定したプレイを披露すると，3分11秒37という好タイムで優勝の栄冠に輝いた。見事にリベンジを果たした形だ。


　そしてPC部門のファイナルは，TACO対魔法熟女いぬじる★ミツコ。両チーム共に威勢よく気合いを入れて臨んだ試合は，さすがに実力派同士ということで，ほとんど同時にエネミーを倒して先へと進んでいく。両チームのゲーム画面が同じように見えるほどだったが，魔法熟女いぬじる★ミツコが先行すると2分06秒96という驚異的なタイムで逃げ切りに成功した。ちなみに，TACOのクリアタイムは2分10秒62。その差が4秒もなく，札幌大会予選のレベルの高さがお分かりいただけるだろう。

PS Vita部門のファイナルを戦った，まだ体型がリリーパ族（左）と趣味はドゥドゥを躾けることです（右）。それぞれ記念メダルとトロフィーのルームグッズ，そしてACが贈られた

PC部門の準優勝チーム TACO（左写真）と，優勝チームの魔法熟女いぬじる★ミツコ（右写真）。こちらも記念メダルとトロフィーのルームグッズ，そしてACが贈られている

　最後に酒井氏は「本当にいい戦いを見せてもらいました。次の名古屋大会にも実力者が出場しますし，決勝大会もいい戦いになると思いますので，ぜひ注目してください」とコメント。ハイレベルな戦いとなった札幌大会予選を締めくくった。
　両部門のファイナルに進出した4チームは，8月16日の決勝大会に挑むことになる。この夏，有明コロシアムに“札幌旋風”を巻き起こしてくれそうだ。

札幌会場の特典アイテムは「コアックマ＆アックマ人形」と「コアックマ＆アックマC」

「ファンタシースターオンライン2」公式サイト

「ファンタシースター ノヴァ」公式サイト

「ファンタシースターオンライン2 es」公式サイト