新クラス「ヒーロー」のPAや「バスタークエスト」の新情報が公開。「ファンタシースター感謝祭2017」札幌会場レポート

　セガゲームスは2017年6月17日，北海道・ZeppSapporoにて，オンラインRPG「ファンタシースターオンライン2」（PC/PlayStation 4/PlayStation Vita 以下，PSO2）のオフラインイベント「ファンタシースター感謝祭2017」を開催した。今回も注目の大型アップデート「Heroes：EPISODE5」について，新情報が明らかになっているので，会場の様子と合わせてお伝えしたい。

札幌会場 出演者

◆PSO2 STATION!
なすなかにし
◆PSO2 ｱｰｸｽﾗｲﾌﾞ!
会 一太郎
◆DFガールズ
高野麻里佳
◆アークス広報隊-NT
長谷川 唯
◆MC
郡 正夫
◆ABT 実況
モアイ岩下
◆「PSO2」開発陣
酒井智史 / 木村裕也 / 濱﨑大輝
◆ミニライブ
小林秀聡
光吉猛修

（以上，敬称略）

「ファンタシースター感謝祭2017」特設ページ

4Gamer 東京会場レポート

会場のZeppSapporo。開場前から入場待ちの長い行列ができた

こちらは物販コーナー「アークスショップ」の行列

1/700「幻創戦艦・大和」は7月30日の大阪会場，8月12日の決勝会場にて限定版が販売が予定されている。通常版は8月発売予定だ

1/72「A.I.S.」の完成見本

開場前，アークス達にサインしている酒井氏

新クラス「ヒーロー」の能力が明らかに

　まずは会場で明かされた，EPISODE5の新クラス「ヒーロー」が持つ能力を紹介しよう。3つの武器（ソード，ツインマシンガン，タリス）を使いこなし，いずれのアクションやPA（フォトンアーツ）が従来とまったく違ったものになる上級クラスだが，「今までのクラスよりも手軽に気持ちよくコンボができる」（木村氏），「1つの武器だけでも十分戦えるが，3つの武器を切り替えると効率が高い」（濱﨑氏）とのこと。
　また，PAボタンを長押しすると動作が変化したり，武器を切り替えたりできる。武器を切り替えつつ，コンボを決めていくムービーが公開されると，会場のアークス達は一心に見入っていた。
　なお，レベルアップシステムが少し特殊になっていて，濱﨑氏によると「ヒーロー独自の，何段階かのレベルキャップがあり，課題をこなすと開放される」。

■ソードのアクション

通常攻撃 3段で斬りつける。威力は高め

武器アクション「気弾」
敵に当てるとPPが回復する。チャージすると威力アップ＆エネミーがダウン。2段チャージで範囲攻撃化。遠距離攻撃だが打撃の値に依存する

PA「ライジングスラッシュ」
PAボタンの短押しで剣を上に投げて，長押しするとジャンプしてから連続斬り（押し続けている間，PPがある限り斬り続ける）。離すと打ち下ろしを行う

PA「ブライトネスエンド」
周囲を斬りつけるPAで，ガードポイントが発生。長押しで前方へ広範囲攻撃を放つ

PA「フラッシュオブトリック」
前方に突進して突きを放つ。長押しでタリスに切り替え

PA「ヴェイパーオブバレット」
任意の方向に移動しつつ，気弾を連射する。長押しでツインマシンガンに切り替え

■ツインマシンガンのアクション

通常攻撃
ボタンを押し続けている間，連射を行う。通常攻撃であるにもかかわらずPPを消費するが，「かなり火力がある」（木村氏）

武器アクション「リロード」
銃を回転させてPPを回復する。ボタンを押し続けると回復し続ける。ジャストアタックのタイミングで使うと「ジャストリロード」となり，回復速度がかなり速くなる。空中でジャストリロードを決めても落下しないが，濱﨑氏によると「ヒーローのツインマシンガンは地上戦メインの武器」とのこと

PA「ブランニュースター」
広範囲をカバーする貫通弾を放つ。ステップで攻撃を回避した後に撃つと威力がアップする

PA「ファイナルストーム」
移動しつつ周囲に銃撃を行う

PA「セカンドオブエッジ」
エネミーに向かって移動しながら，威力が高いゼロ距離射撃を行う。長押しでソードに切り替え

PA「モーメントオブトリック」
ツインマシンガンを連射し，エネミーをスタンさせる。長押しでタリスに切り替え

■タリスのアクション

通常攻撃
タリスを高速で投げる。ヒーローのタリスは設置不可能で，テクニックを遠隔発動させる能力はない

武器アクション「高速移動」
チャージしてから放つと「マーキングショット」を発射。その後，ボタンを短押しするとその位置へと移動する。マーキングショットはエネミーに当てて接近の布石としたり，肩越し視点で空中にも設置可能

PA「ジェットホイール」
その場に停滞するダメージフィールドを設置する。PA後は自由に動けるため，巻き込まれた相手に通常攻撃やほかのPAなどで追撃可能

PA「ワイズハウンド」
マーカーのついたエネミーに4発の弾を発射。命中した部位に一定時間，ダメージを与え続ける。こちらも追撃可能。1体のエネミーの複数部位に当てたり，1つの部位に複数の弾を当てることもできる

PA「ダイブオブバレット」
任意の方向に移動しつつ，スタン効果のある弾を放つ。長押しでツインマシンガンに切り替え

PA「レーサーオブエッジ」
高威力かつ相手をスタンさせる弾を前方へ発射。長押しでソードに切り替え

■そのほかのアクション

ヒーローカウンター
ソード，ツインマシンガン，タリスのいずれもステップで攻撃を回避した際，ステップ攻撃を出すと「ヒーローカウンター」となり，威力上昇の恩恵が得られる。PP回復とギア回収の効率も高い

ファーストブラッド
納刀状態から最初に放つ攻撃と，武器アクション後の攻撃がジャストアタックになる。「ジャストアタックのために素振りをする必要がなくなりますが，2段目以降はきちんとジャストアタックする必要があります」（濱﨑氏）

2段ジャンプ
このスキルを習得すると，すべての武器で2段ジャンプが可能に

ヒーローブースト
時間経過によって，攻撃力が徐々に上がるスキル。ただし，MAX状態の場合，一定時間内に多くのダメージを受けると解除される

ヒーロータイム
攻撃するとヒーローギアが上昇し，MAX状態になると「ヒーロータイム」が発動可能になる。ただし，「同じアクションを繰り返していても，ヒーローギアの回収効率が徐々に悪くなる」（濱﨑氏）。ヒーロータイムを発動させると，ヒーローギアが徐々に減るが攻撃力が上昇する

ヒーロータイムフィニッシュ
ヒーローギアがゼロになる前にもう一度ヒーロータイムを使うと，モード終了と引き換えに「ヒーロータイムフィニッシュ」を放つ。ソードは強力な斬撃，ツインマシンガンは広範囲射撃，タリスはダメージを与えるフィールドを設置する。モード終了後は2分間のリキャスト時間が発生するが，この間もヒーローギアを溜められる。また，ヒーローギアは時間経過やダメージを受けることで減少しない

　一つ一つのPAに会場からは反応が見られたが，とくにヒーローカウンターとファーストブラッド，ヒーロータイムへの歓声が大きかったのが印象的だった。
　また，来場者から寄せられた質問に出演者が回答するコーナーも設けられた。その中からヒーローに関する質問をピックアップして紹介しよう。

Q：ヒーローは3つの武器を使うが，それぞれどのパラメータを参照するのか。

A：ソードは打撃，ツインマシンガンは射撃，タリスは法撃を参照する。どれか1つの武器に絞るなら特化したユニット，すべてを満遍なく使うなら汎用のものがいいと思う。

Q：ヒーローのソード，ツインマシンガン，タリスは専用のものになるのか。

A：既存の武器をそのまま使える。

Q：ヒーローになるには打撃系，射撃系，法撃系のクラスレベルをそれぞれ75にしないといけないが，1人のキャラクターで達成しないといけないのか。

A：1アカウント内なら別々のキャラクターで達成してもオーケー。例えばキャラクターAが打撃系，Bが射撃系，Cが法撃系のレベルを75にするという形でも構わない。

「バスタークエスト」は魔物と攻防を繰り返す！

　8月上旬から配信となるEPISODE5の常設クエスト「バスタークエスト」の詳細も明かされた。
　バスタークエストとは，自陣を守りつつ敵の巨大兵器「魔神城」の撃破を目指すという新形式のコンテンツだ。「防衛戦とレイドボス戦を一度に楽しめる」（濱﨑氏）プレイフィールになるという。
　アークスの「グレード」が高いほど難しい内容を受注できるようになり，グレードはプレイ内容に応じて上下する「バスターポイント」によって決められるとのこと。濱﨑氏によると「バトルアリーナのランクに近い感じ」。
　1日に受注できる回数に上限がある「メインマッチ」，回数無制限の「フリーマッチ」があり，後者には専用のドロップが用意。さらにメインマッチのドロップ率上昇や受注回数増加といった特典も得られるそうだ。


　バスタークエストは魔物種の襲撃を退ける「ディフェンスフェイズ」，召喚された「破界槌（バスターパイル）」が発射されるまで守り続ける「バスターフェイズ」，魔神城の腹にあるコアを破壊する「アタックフェイズ」，激化した攻撃を耐える「最終ディフェンスフェイズ」，そして魔神城にトドメを刺す「最終アタックフェイズ」という5つのフェイズで構成されている。
　ディフェンスフェイズでは「マナ」を回収しつつ，自陣にある4つの「破界塔（バスタータワー）」を守るのが目的となる。参加者からランダムで選ばれた4人が，それぞれの破界塔に防衛兵器を設置する権限を与えられるという。防衛兵器も公開され，上空からビームを打ち下ろす「フォトンパニッシャー」と，任意の位置にテレパイプを設置すると思われる「テレパイプキャノン」には会場から大歓声が起こっていた。
　なお，マナを回収すると防衛兵器の使用回数が増えたり，破界塔のHPが回復する。



　バスターフェイズでは回収したマナに応じた本数の破界槌が出現。これをぶつけて敵陣の「魔神結界」を破壊する。ただし，魔神結界が残ってしまうと，再びディフェンスフェイズをやり直すしかない。ちなみに破界槌は上に乗れるとのことだ。


　アタックフェイズでは魔神城へ突入し，魔物種を倒しつつ腕のコアを破壊する。最終アタックフェイズは攻撃がさらに激化するが，その後の最終アタックフェイズで魔神城頭部のコアを破壊すればクエストはクリアとなる。



　なお，バスタークエストでは失敗しても，進行度合いに応じて報酬が手に入るとのこと。濱﨑氏は「たとえ破界塔が1本しか残らなくても，とにかく魔神城を倒せればSランクになるため，最後まで諦めずに戦ってほしい」と語っていた。

アークスバトルトーナメント

当日結成されたばかりのチームが活躍

　今年3月に実装されたPvPコンテンツ「バトルアリーナ」を使った全国大会「アークスバトルトーナメント」。その北海道大会では「気がついたら東京会場!!??」と「モアイユニオン」の2チームが決勝戦に勝ち上がった。
　会場で当日に結成されたチーム同士というユニークなカードは，モアイユニオンが終始リードを保つ形で進行し，安定した試合運びを崩すことなく勝利を手にしている。
　なお，両チームは8月12日に有明コロシアムで行われる決勝大会の出場権を獲得。即席チームながら高い連携力を見せた両チームが，決勝大会でどんな旋風を巻き起こすのかに注目したい。

「気がついたら東京会場!!??」（左）と「モアイユニオン」（右）

勝利したモアイユニオンは喜びのガッツポーズ

■コスプレショー

コスプレショーは北海道会場でも盛況だった

ヒーローの公式コスプレイヤー。この日は背中のマントを披露した

　イベントの締めくくりは，恒例の「『PSO2』サウンドチームミニライブ」だ。PSO2のサウンドクリエイターである小林秀聡氏と，“日本一歌のうまいサラリーマン”こと光吉猛修氏が登場し，「Burning Hearts 〜炎のANGEL〜」「We're ARKS!」「Our Fighting」を披露した。


　「Our Fighting」は光吉氏のために編曲されたスペシャルバージョンで，スクリーンには光吉氏のキャラクターがクーナのように歌い踊る様子が映し出された。また，「Our Fighting」が「CHUNITHM」に収録されることが発表されると，会場は大きな拍手で応え，大きな盛り上がりのうちに幕を閉じた。

オールスタンディングかつ4時間近くにおよぶ長丁場となったが，最後まで多数のアークス達がイベントを盛り上げた

「ファンタシースター感謝祭2017」特設ページ