イベント
“はるきゃん”こと石田晴香さんがオフィシャルナビゲータに就任。テスター募集も始まった「シュヴァリエ サーガ タクティクス」発表会レポート
「シュヴァリエ サーガ タクティクス」公式サイト
本作は,ブラウザゲームのジャンルではまだ珍しい,本格派シミュレーションRPGである。開発作業を行っているのは,「最後の約束の物語」などでおなじみのイメージエポック。コンシューマクオリティのSRPGを,ブラウザゲームとして実現してしまったという,非常に意欲的なタイトルだ。
NHN Japan コンテンツ営業企画事業部長 黒川文雄氏 |
イメージエポック 代表取締役社長 御影良衛氏 |
黒川氏によると,現在日本の家庭用ゲームメーカーは厳しい状況にあるが,これまで積み重ねてきたノウハウや企画力は決して衰えていないという。それを,ハンゲームが持つオンラインゲームのノウハウと融合させることで,新しいタイプのゲームを提供していきたいと,本作にかける意気込みを語った。そして,従来のハンゲームのプレイヤー以外にも,イメージエポックのファンをはじめとした家庭用ゲーム機のプレイヤーなど,幅広いゲーマー層にシュヴァリエを遊んでもらいたい,と挨拶を締めくくった。
続いては,シュヴァリエの開発を行っている,イメージエポックの代表取締役社長 御影良衛氏が登場。イメージエポックというと,2010年の“JRPG宣言”を覚えている人も多いと思うが,実はそれよりも前の2年前から,ハンゲームと協業で開発を始めていたという。
御影氏は,これまでコンシューマで積み重ねてきた同社のノウハウを活かすべく,“開発期間は2年以上,開発費はコンシューマと同額”を目標に掲げてシュヴァリエを制作したという。ブラウザゲームということを考えると,これまでの同社の常識からは大きくかけ離れており,御影氏はこれを“壮大な実験”と表現していた。その実験――開発も順調に進み,こうやって発表会が行えることを振り返ると,御影氏の感慨もひとしおといったところだろう。
その後は,ハンゲームでプロデューサーを勤める薬師寺健治氏から,シュヴァリエのプロモーション展開についての発表が行われた。
まずは今回,本作のオフィシャルナビゲータを勤めることになった,はるきゃんこと石田晴香さんの就任式が行われた。薬師寺プロデューサーは石田さんを起用した理由について,「ゲームを理解しているだけのタレントさんなら沢山いるが,飾らないで等身大の姿で,ユーザーと一緒に学ぶことができる人を探していた。石田さんと話してみて,この子だったら大丈夫だと直感した」のだという。
薬師寺氏に紹介されてステージに登場した石田さんは,「私のファンにもゲームを知らない人は結構多いみたい。一緒に新しいジャンルに挑戦していけたらいいなと思います!」と元気良く意気込みを語ってくれた。
ちなみにこの主題曲は「Crest of Knights」という名前で,8月24日にリリース予定とのこと。初回特典として,シュヴァリエのアイテムカードが付属するとのことだ。
プロモーション展開を一通り発表した後は,御影氏が再び登場し,開発ディレクターを勤める東郷真哉氏とゲーム紹介を行った。
シュヴァリエのゲームの舞台となるのは,竜の伝説が生きるといわれる“ブリガドゥール島”である。ブリガドゥール島は,かつて三つの国家“ラーナ聖王国”“ルタニアン王国”“サンクレスト王国”によってそれぞれ治められていたが,その均衡が突如として破れてしまう。ラーナ聖王国がルタニアン王国の襲撃を受け,半ば崩壊寸前まで追い込まれてしまうのだ。
それから13年の年月が過ぎ,島の人々の多くはラーナ聖王国のことも忘れ去ってしまう。しかしそんな中,ラーナ聖王国の遺児である“レウルス王子”が挙兵したとの知らせが島全体を駆け巡る。プレイヤーはそのレウルスとなり,自分の元に集ってきた騎士らと共に,祖国を再興するために戦乱に身を投じることになるのだ。
選べるユニットのクラスは,最初は“ファイター”“ローグ”“メイジ”“アコライト”の4種類。基本クラスには,それぞれ2種類の二次職が用意されており,現在は一次職を含めて全12種類のクラスが存在する。レベルアップを経てスキルを習得したり,武具を装備させたりといった育成の楽しさは,従来のSRPGと一緒。もちろん,これらのユニットを集めて,自分だけの軍隊を編成することが本作の醍醐味となる。
東郷氏によると,今後のアップデートでさらにクラスを増やしていく予定で,どのようなクラスを追加するかは,プレイヤーの動向を見ながら,要望されているものを入れていきたいとのことだ。
しかも御影氏によると,コンシューマといってもPSPではなく,PlayStation 3でも出せるクオリティとのこと。実際シュヴァリエは,最初のリリースこそPCブラウザ版だが,今後はPS3版のリリースも予定されているのである。
オンラインゲームということで,マルチプレイ関連も充実している。ほかのプレイヤーと協力しながらマップを攻略できるという,コンシューマのSRPGではなかった遊び方が特徴だ。
また,PvPに関してはギルド単位による“攻城戦”が用意されており,これはとくに力を入れて開発しているという。カタパルトや梯子などといった攻城兵器をマップ上で開発/設置することが攻略のカギとなる。もちろん迎え撃つ側も,兵士を配置したり,城壁の上から煮えたぎった油を落としたり,対抗手段が用意されている。
ちなみにマルチプレイの人数は,今のところ最大4名で調整しているという。これは,ターン制のSRPGというジャンル上,あまりに多人数だと自分の順番がなかなか回ってこないなどの弊害があったためだという。実際に開発初期には,16名以上でのプレイも試していたそうだ。一方で,プレイヤーの希望によっては,巨大な敵を大人数で攻略する,MMORPGでいうところのRaidに近いプレイスタイルの導入も検討しているとのこと。
今後のアップデート構想として,“遠征”コンテンツも紹介された。これは,プレイヤーが簡単な指示を与えることで,ユニットが勝手に冒険をしてくれるというもの。ちょっとした空き時間を使って,ユニットを育成したり金銭を貯めたりすることができ,忙しい社会人プレイヤーに歓迎されそうな機能だ。
そのほかにも,城を手に入れることで挑戦できるボーナスダンジョンや,城のランキング機能など,正式サービス後も新コンテンツを続々と導入予定だという。
ゲーム紹介を一通り終えたあと,薬師寺プロデューサーからクローズドβテストのスケジュールが発表され,メイジの衣装に着替えた石田さんの募集開始宣言によって,テスター募集が始まった。
本作のクローズドβテストは,8月25日から27日の3日間実施される。テスターの募集期間は本日から22日まで。4Gamer読者枠として3000名を募集しているので,テスター募集記事を確認して応募してみよう。
「シュヴァリエ サーガ タクティクス」のクローズドβテスター募集中
4Gamer読者枠3000名分に応募する
ちなみに4Gamerでは,今回の発表会とは別に運営/開発インタビューを行っている。掲載は後日を予定しているので,そちらにも期待していてほしいのだが,インタビューの感触から今言えるのは,本作は従来の“ブラウザゲーム”の常識を打ち破るタイトルということだ。
オンライン+SRPGというゲームジャンル,しかも飛ぶ鳥を落とす勢いのハンゲーム+気鋭のデベロッパであるイメージエポックのタッグというのも非常に興味深い。生粋のSRPGファンは,注目すべきタイトルだろう。
「シュヴァリエ サーガ タクティクス」公式サイト
- 関連タイトル:
シュヴァリエ サーガ タクティクス
- 関連タイトル:
シュヴァリエ サーガ タクティクス
- この記事のURL:
キーワード
(C)2012 NHN Japan Corporation
(C)2012 Imageepoch
(C) 2010 NHN Japan Corp. (C) Imageepoch