連載
「死者のチカラ」で現実を「アヤツル」。iOS版「ゴースト トリック」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第12回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
ゲーム開始直後は主人公の正体や目的などが一切不明で,物語を進めると謎が解明されていく仕組みになっている。
「ゴースト トリック」ダウンロードページ
主人公のシセルがゲーム冒頭でいきなり死んでいるという状態でスタートする本作。プレイヤーは全編を通じて,死者であるシセルを操作していくことになる。死者のチカラを持つシセルは,「コア」と呼ばれるものを備える物体に「トリツク」(憑依する)ことができ,憑依した物体を「アヤツル」(操作する)ことが可能だ。
このトリツクとアヤツルを使いながら,仲間(のような存在)であるリンネやカノンのピンチを救っていくのが基本的なゲームの流れとなる。
主人公は記憶喪失の状態からゲームが始まる。章を進めて情報を入手するたびに,さまざまな謎が解き明かされていくのだ |
画面上部の吹き出しでヒントが表示されたり,入手した情報がいつでも閲覧できたりするなどプレイしやすい |
トリツク方法は,現在憑依している物体から,次に憑依したい物体へ向かってスワイプするだけ。ただ,憑依先を変更するときは,近距離にあるものにしか乗り移れないので,遠くにある物体に移動したい場合などにはそれなりの工夫が必要だ。
そこで活躍するのがアヤツル。アヤツルことが可能な物体に憑依した場合は,画面の右側にアヤツルを使用したときにどんなアクションが発生するのかが表示される。例えば,扇風機なら羽根を回す,冷蔵庫なら扉を開く,といった具合。
そうやってトリツクとアヤツルを駆使し,自分を移動させたり,物体を動かしたりすることで,死者の世界から間接的に現実世界へ影響を与えることができるのだ。
トリツクやアヤツルなどのアクションパズル的なパートが楽しいのはもちろん,本作はそのストーリー自体も非常に楽しい。なぜ主人公は死んでいるのか,リンネたちの正体は何なのか,そして死者のチカラに隠された秘密とは……そんな感じで続きが気になる物語となっているため,ついつい熱中して先へ進みたくなる。
全部で18章構成とボリュームも十分な本作。1章と2章は無料でプレイできるので,気になった人はとりあえずプレイしてみてほしい。物語の続きが気になってしかたない筆者は,もちろん最後の章まで購入済みだ。
「ゴースト トリック」ダウンロードページ
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」記事一覧
- 関連タイトル:
ゴースト トリック(2010年版)
- この記事のURL:
キーワード
(C)CAPCOM 2010