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[Gamescom]イギリス全土がドラゴンだらけ。アーサー王の時代をダークに描いたストラテジー/RPGの最新作「King Arthur II」はさらなる進化を遂げる
King Arthurシリーズは,サブクエストなどを通して特殊アイテムを入手し,ユニットを成長させながら広大なバトルマップで戦闘を楽しむという,ロールプレイングとストラテジーの要素を生かしたダークファンタジーゲームで,このKing Arthur IIでも,前作の基本的なゲーム要素はしっかりと継承されているようだ。
大きく異なるのは,今回は飛行型ユニットが登場することで,ファーモリアン軍との戦いではドラゴン,ドレイク,ハーピー,ガーゴイルといった羽根を付けたユニットが大空を埋め尽くしている。翼をはためかす敵のユニットは,遠くから見ただけでも近付きがたい感じであるが,実際,下手に近づくと口から炎を吹きつけてきたりと,かなり強力だ。
新たに開発が進められているCoreTech 2エンジンの高性能さは明らかで,ストラテジー局面でのマップで見られる樹木の数が増えているほか,陰鬱によどんだ空が,いい雰囲気を醸し出している。
トス氏によると,ブリタニアのマップは前作からさらに細かく区切られているうえに,今回はハドリヤヌスの壁を越えてピクト人たちの住むスコットランド地域にも進軍でき,マップサイズはおおよそ2倍になっているとのことだ。
バトルマップでは,5000体ほどのユニットを同時に表示できるとのことで,ますます「Total War」っぽさに磨きがかけられている。
マップ中のビクトリーロケーションを占領することで,特殊なマジックの使用やモラルの向上といったさまざまな効果を期待できるのは前作どおりだが,今回はマップ中に複数のロケーションが用意され,しかもそれぞれの効果はマップ全域に及ぶなどとしており,戦闘の流れを迅速に進められるように改良されている。
Neocore Gamesの開発によるKing ArthurやLionheartなどのシリーズ作品は,一見すると,どこか地味に見えてしまう作風ではあるものの,遊べば遊ぶほどゲームの面白さにハマっていくタイプのゲームであることから,メディアやコアファンの間では非常に人気が高い。技術的にも改良を重ね,コミュニティの意見もよく汲み取るなどの真摯な姿勢が,いずれ大器になる可能性を見せている。今後に期待したい開発会社である。
- 関連タイトル:
キング・アーサーII ザ ロールプレイング ウォーゲーム【完全日本語版】
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