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NTTドコモ冬モデル「Xperia XZ」&「Xperia X Compact」テストレポート。 そつのないデザインと安定した性能は好印象だ
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印刷2016/10/20 00:00

テストレポート

NTTドコモ冬モデル「Xperia XZ」&「Xperia X Compact」テストレポート。 そつのないデザインと安定した性能は好印象だ

Xperia XZ SO-01Jを披露する,NTTドコモ 代表取締役社長の吉澤和弘氏(左)
画像集 No.002のサムネイル画像 / NTTドコモ冬モデル「Xperia XZ」&「Xperia X Compact」テストレポート。 そつのないデザインと安定した性能は好印象だ
 既報のとおり2016年10月19日,NTTドコモは,2016年冬〜2017年春モデルの新製品発表会を開催し,新型スマートフォン7機種を発表した。
 各製品の概要は発表記事を参照してもらうとして,本稿では,ハイエンド端末である「Xperia XZ SO-01J」と,コンパクトタイプの「Xperia X Compact SO-02J」という,11月上旬発売予定のXperiaシリーズ2製品をテストしてみることにした。


Xperia XZ SO-01J


画像集 No.003のサムネイル画像 / NTTドコモ冬モデル「Xperia XZ」&「Xperia X Compact」テストレポート。 そつのないデザインと安定した性能は好印象だ
 XperiaシリーズのフラッグシップモデルであるXperia XZ SO-01J(以下,Xperia XZ)は,ほぼ同じ仕様の製品がソフトバンクやKDDIからも発売されることが決まっていて,キャリアを気にせずに選べる状況にある。もちろん,キャリアごとにアプリやホーム画面の違いはあるが,ベースの部分は共通なので,NTTドコモ以外から購入しようと考えている人にも参考になるはずだ。

 さて,そのXperia XZだが,いつもどおり外観から見ていこう。
 5.2インチ液晶パネルを搭載するボディは,前面背面ともに真っ平らな,シリーズ伝統のフルフラットボディとなっている。2016年に登場したスマートフォンでは,アウトカメラユニット部分が突出した形状を採用した製品が少なくなかったが,Xperiaはそれらと一線を画するわけだ。

カラーバリエーションは,左からMineral Black,Platinum,Forest Blue,Deep Pinkの4種類
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前面(左):見た目は見慣れたいつものXperiaな感じである
背面(右):左上にアウトカメラとレーザーAFセンサー,RGBC-IRセンサー,LEDライトの順で並んでいる。カメラユニットは出っ張っておらず,背面はフラットだ
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 一方で,左右の側面は丸みを帯びており,初期のXperiaシリーズにあったソリッドなイメージは薄れている。インカメラやセンサーなどのレイアウトにも特徴的な部分はなく,人によっては大人しくなったような印象を受けるかもしれない。

上側面(左):サブマイク孔とヘッドフォン端子があるだけ。ヘッドフォン端子は端に寄っているため,ヘッドフォンを差したまま横画面でのゲームをしても邪魔になりにくい
下側面(右):メインマイク孔とUSB Type-Cポートがある
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左側面:トレイ式のSIMカード兼microSDカードスロットがある。もちろん防水仕様だ
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右側面:独立したシャッターボタン(写真左端)を備えるのもXperiaシリーズの伝統だ。そのほかに,音量調整ボタンと指紋認証センサー内蔵の[電源/スリープ]ボタンがある
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アウトカメラ部分を拡大。レンズの下にあるセンサー部の中央,グレーの円がRGBC-IRセンサーだ
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 性能やデザインで差別化を図りにくいこともあってか,ここ数年,スマートフォンメーカー各社は,スマートフォンのカメラ機能に重点を置いていることが多い。今回のXperiaシリーズも同様で,Xperia XZとXperia X Compact SO-02Jの両製品ともに,RGBC-IRセンサーとレーザーAFセンサーの搭載が,カメラ機能の強化点となっている。
 RGBC-IRセンサーは,「蛍光灯と太陽光がミックスしている状況下でも,精度のいいホワイトバランスを得られる」と説明を受けたのでチェックしてみたが,厳密に正確なホワイトバランスを得るというよりも,肉眼で見ている状況に近づけるような挙動がみられた。Xperia開発陣は,肉眼に近い絵作りのほうがユーザーに好まれると判断したのだろう。

 一方のレーザーAFセンサーは,暗所でのフォーカス速度向上に寄与している。有効な距離は周囲の明るさにもよるが,約1mほどとのこと。

 スペックも見てみよう。
 搭載SoC(System-on-a-Chip)には,QualcommのハイエンドSoCである「Snapdragon 820」(MSM8996)を採用している。メインメモリ容量は3GBで,ストレージ容量32GB,最大容量256GBのmicroSDXCカードにも対応。バッテリー容量は2900mAhと,ここ最近の新製品ラッシュのなかでは大人しいスペックに見えてしまう……というか,2016年夏モデルのハイエンド端末だった「Xperia X Performance SO-04H」(以下,Xperia X Performance)から,バッテリー容量がわずかに増えた以外は何も変わっていなかったりする。2016年のハイエンド端末としては,スタンダードなスペックといったところか。
 なお,搭載OSはAndroid 6.0(Marshmallow)だが,Android 7.0(Nougat)へのアップデートも,「すぐにではないが行う予定」(説明員)という前向きな回答を得られた。

 チューニングについては,日本向けにNTTドコモと相談しながら行っているとのこと。そうなるとグローバル版と異なる部分もありそうだが,今回テストしたのはNTTドコモ版だけなので,具体的なところは不明だ。
 ホームアプリはXperia X Performanceから大きなアップデートは行われておらず,目に付いた変化としては,バッテリー駆動時間を延ばす「STAMINAモード」に項目が追加された程度である。追加された項目である「節電レベル」には,「電池持ちを優先したい」「バランスよく節電したい」「なるべく制限しないで節電したい」という3つの設定パターンがあり,それぞれを選択した場合の目安となるバッテリー駆動時間の数値が示されていた。節電する設定を選んだ場合は,SoCの動作も控えめにする方向で調整が入るようだ。
 一方,「なるべく制限しないで節電したい」を選択した場合,CPUやGPUに対する制限をほとんど行わずに,それ以外の機能に制限を入れるとのこと。プレイするタイトルによるとはいえ,ゲーム向けの設定として活用できそうである。

バッテリー駆動時間に関わる「STAMINAモード」に,「節電レベル」という項目が追加された(左)。「なるべく制限しないで節電したい」は,CPUやGPUを制限しないそうなので,ゲーム向けの設定として使えそうだ
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 それでは定番のベンチマークテストとゲームで,Xperia XZの性能を調べてみよう。
 テストに用いたのはいつものとおり,グラフィックス系ベンチマークアプリの「3DMark」とCPUの動作クロックを見る「CPU-Z」,メインメモリおよびストレージの性能を見る「A1 SD Bench」,連打応答性を調べる「ぺしぺしIkina」の4本だ。ゲームの動作検証も,定番の「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(以下,デレステ)でチェックしている。

 まず3DMarkのIce Storm Unlimitedだが,「29509」と,Snapdragon 820搭載端末では妥当なスコアになった。
 Monitoring dataのグラフを見ると,同じSoCを採用する「AXON 7」と比べて,CPUの動作クロックで変動がやや多い。微妙なチューニングの差が出てきたところだろうか。
 ただ,少し気になるのは,Physics test後半で動作クロックが落ちたところだ。熱の影響かもしれないが,劇的なクロック低下ではないので,ゲームプレイに大きな影響は与えないレベルだと思う。

Xperia XZにおける3DMark Ice Storm Unlimitedの細目(左)と「Monitoring data」グラフ(右)
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 なお,動作中の背面温度も,際立って熱を持つ部分はなく,筐体全体からまんべんなく放熱していることが体感できた。Xperia X Performanceから大きな変更はないそうで,Snapdragon 820世代の放熱設計は,すでに完成の域に達していたということかもしれない。

 CPU-Zで動作状況を確認してみると,ほかのSnapdragon 820搭載機と同じく,4基のCPUコアを2基ずつのクラスタで管理するbig.LITTLE構成であった。動作クロックは307MHz〜2.15GHzで,アイドル時は4基とも307MHzまで下がる。
 動作クロックの変化からするとCPU 0とCPU 1がLITTLE側で,CPU 2とCPU 3がbig側のようだ。ただ,最大および最小動作クロックはどのCPUコアも共通であり,高負荷時には4基とも最大クロックまで上昇するものと思われる。
 一方,GPUについては,ホーム画面や画面切り換え程度では動作クロックが上がる様子はなく,133MHzのままだった。

CPU-Zで動作クロックをチェックしている様子。左端が最も低負荷の状態で,負荷を上げるに従って,CPU 0とCPU 1の動作クロックがまず上がり,高負荷時は4コアとも同じクロックまで上昇していた
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 A1 SD Benchの結果は,メインメモリのアクセス性能を測る「RAM」が15613.72MB/sと高い結果を残し,高速なDDR4メモリを採用していることがうかがえる。一方で,内蔵ストレージのアクセス性能を測る「Internal memory」は,ごく平凡なスコアに留まった。とはいえ,アプリのインストールやデータ読み出しで,とくに遅いと感じることはなかったため,実使用で気になることはなさそうだ。

 連打応答性を調べるぺしぺしIkinaは,93〜96になるよう連打して「85」となった。30タップめに長めの飽和があり,82タップめで短い飽和といった具合だ。長めの飽和が気になる部分だが,連打速度を遅くしてみると回避できたし,そこまで延々と連打するタイトルもまずないので,ゲームにおいても十分な応答性を持つといえよう。

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A1 SD Benchの計測結果
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ぺしぺしIkinaの結果は「85」

Xperia XZでは,チュートリアル時の判定は「3D標準」
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 デレステのチェックだが,チュートリアル時の判定は「3D標準」で,メニューのボタンをタップしてからの反応も快適だ。
 気になったのはスライドの取得だ。縦画面における右上のあたりで,反応が甘かったのである。軽く触れて滑らせても反応しないときがあり,強めに触れると反応するといった具合だった。不安な要素ではあるが,発表会場にあったほかのXperia XZでは,そのような反応はなかったので,個体差と思われる。 プレイ中の放熱も,MVを再生しているときは3DMarkよりも熱を持ってはいたものの,描写にもたつきはなかったし,続けてプレイしても取得漏れを生じるようなこともないので,発熱対策も問題なさそうだ。

MVの描写は良好(左)。前段でも触れたが,ヘッドフォン端子が邪魔になりにくい位置にあるため,ゲームだけでなく,動画視聴時も持ちやすい(右)。USB Type-Cポートは下側面中央にあるため,そうでもなくなるが
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●Xperia XZ SO-01Jの主なスペック
  • メーカー:ソニーモバイルコミュニケーションズ
  • OS:Android 6.0(Marshmallow)
  • ディスプレイパネル:約5.2インチTFT液晶(トリルミナスディスプレイ for mobile),解像度1080×1920ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 820」(MSM8996,4 CPUコア,動作クロック設定2.2GHz+1.6GHz)
  • メインメモリ容量:3GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大256GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約2300万画素
  • インカメラ:有効画素数約1320万画素
  • バッテリー容量:2900mAh
  • 3G待受時間/LTE待受時間:約650時間/約590時間
  • 3G連続通話/LTE連続通話:約850分/約1350分
  • LTE通信周波数帯:2GHz,1.7GHz,1.5GHz,800MHz,700MHz
  • PREMIUM 4G対応:対応(受信時最大500Mbps,送信時最大50Mbps)
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11ac
  • Bluetooth対応:4.2
  • 公称本体サイズ:約72(W)×約146(D)×約8.1(H)mm
  • 公称本体重量:約161g
  • 本体カラー:Forest Blue,Platinum,Mineral Black,Deep Pink
  • 主な対応サービス&機能:VoLTE,VoLTE(HD+),おサイフケータイ(NFC ※FeliCa搭載),防水(IPX5,8),防塵(IP6X),指紋認証,ワンセグ,フルセグ


Xperia X Compact SO-02J


 Xperiaシリーズのコンパクト版となるXperia X Compact SO-02J(以下,Xperia X Compact)は,4.6インチサイズの液晶パネルを採用する手のひらサイズの端末だ。
 外観はXperia XZを縮小したものといったところだが,Xperia XZの背面パネルが金属製なのに対して,Xperia X Compactは樹脂製であるなど,小型化だけでなく低コスト化も行われている。高級感は皆無だが,手に持ったときのフィット感は悪くない。

Xperia X Compactの前面(左)と背面(右)。Xperia XZをそのまま縮小したようなデザインだ。背面が樹脂製なので高級感はないが,手に馴染むサイズと形状には好印象を受ける
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上側面(左):サブマイク孔とヘッドフォン端子がある。ヘッドフォン端子が横持ちでも邪魔になりにくい位置にある点もXperia XZと同様だ
下側面(右):USB Type-Cポートがあるだけで,マイク孔は見当たらない
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左側面:防水仕様のトレイ式SIMカード兼microSDカードスロットを装備
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右側面:シャッターボタン,音量調整ボタン,指紋認証センサー兼用の[電源/スリープ]ボタンが並ぶ
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 スペックをチェックしてみよう。
 液晶パネルの解像度は720×1280ドットで,Qualcomm製のミドルクラスSoC「Snapdragon 650」(MSM8956)を搭載する。メインメモリ容量は3GBで,ストレージ容量は32GB,最大容量256GBのmicroSDXCカードに対応し,バッテリー容量は2700mAhだ。Xperia XZと比べて,SoCのグレードが下がり,バッテリー容量も若干少ない。むしろバッテリーについては,小さい筐体によく押し込んだものだというべきだろう。
 説明員によると,OSのチューニングやソフトウェア面の機能は,Xperia XZとまったく同じということなので,前述の説明を参照してほしい。

 ベンチマークテストに入ろう。Snapdragon 650搭載機をテストするのは,4Gamerでは初となるので,どの程度のスコアが出るのか興味津々である。

 まず3DMark Ice Storm Unlimitedのスコアは「19604」。QualcommのミドルクラスSoCとして採用事例の多い「Snapdragon 625」を搭載する「ZenFone 3 ZE520KL」のスコアが13800程度だったことを考えると,同じミドルクラスSoCでありながら,かなりの性能向上を示したといえる。
 一方,Monitoring dataを見ると,CPUの動作クロックが乱高下しているのが分かる。チューニングの方向性に違いはないそうだが,CPU性能の差が影響しているのか,それともSoCの管理方針が実際は別物なのかは不明だが,いずれにせよXperia XZとはかなり挙動が異なるのは確かだ。

Xperia X Compactにおける3DMark Ice Storm Unlimitedの細目(左)と「Monitoring data」グラフ(右)
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 CPU-Zでチェックしたところ,CPUコアはARM製の「Cortex-A72」が6基であると判定していたが,もちろんこれは誤認識。正しくは,big側のCortex-A72が2基で,LITTLE側のCortex-A53が4基というbig.LITTLE構成である。動作クロックは400MHz〜1.80GHzとなっていた。
 負荷をかけてみた限りでは,よくあるbig.LITTLEなCPUの挙動だったのだが,軽めの負荷でもbig側の2基が動作していることが多々あり,細かく制御しているなという印象を受けた。
 なお,GPUコアは「Adreno 510」で,最大動作クロック600MHz。アイドル時の動作クロックは266MHzで,画面の切り換え程度の軽い処理では,動作クロックが上がる様子はなかった。

CPU-Zで動作クロックをチェックしている様子。CPU 0〜3がLITTLE側,CPU 4〜5がbig側という振り分けだった
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 A1 SD Benchの計測結果は,ミドルクラス端末相応といったところ。RAMは4623.51MB/sで,2016年後半のスマートフォンとしては,正直低い。Internal memoryのスコアはまずまずだが,体感では少々遅く感じた。クライアントサイズの大きいゲームでは,ローディングの時間が気になりそうだ。
 ぺしぺしIkinaは,93〜96になるよう連打して「87」と,良好な結果であった。飽和タイミングは,25タップめと51タップめに,それぞれ少し長めの飽和があった程度。これもXperia XZ同様に,プレイへの影響は少ないと思われる。

画像集 No.034のサムネイル画像 / NTTドコモ冬モデル「Xperia XZ」&「Xperia X Compact」テストレポート。 そつのないデザインと安定した性能は好印象だ
A1 SD Benchの計測結果
画像集 No.035のサムネイル画像 / NTTドコモ冬モデル「Xperia XZ」&「Xperia X Compact」テストレポート。 そつのないデザインと安定した性能は好印象だ
ぺしぺしIkinaの結果は「87」

チュートリアル時の判定は「3D標準」
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 デレステのプレイテストだが,実施前にはサーマルスロットリングに入って動作にもたつきが出るのではないかと,内心では不安を感じていた。しかし,5回連続プレイをしても,描写のもたつきや入力の取得漏れに遭遇することはなかった。大半のゲームタイトルをプレイしても,熱ダレを心配する必要はないだろう。気になったのは,すっかり5インチクラスのスマートフォンに慣れてしまったため,画面が狭いことに戸惑った程度だ。

MVの描写も良好。解像度が720×1280ドットと低いので,GPUにかかる負荷も低いのだろうか
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 14nm FinFETプロセス採用のSnapdragon 625が,ゲームでもなかなかインパクトのある性能を発揮していたので,2016年後半で一世代古い28nmプロセスを採用するSnapdragon 650はどうだろうなと,テスト前は考えていた。しかし,ベンチマークテスト結果も含めて考えると,なかなか優秀なSoCと言えるのではないだろうか。

 コンパクトサイズに古い世代のSoCという組み合わせでは,発熱具合が心配になるところ。そこで,iPhone用赤外線カメラ「FLIR ONE」を使い,デレステを5回連続でプレイしたのに続けて,MVを3回連続で実行した状態の筐体温度を調べてみよう。
 結果は以下の画像にあるとおりで,筐体中央が40℃以上まで熱くなっていることが分かった。最も高温な部分は43.8℃だ。バッテリーの部分が広く熱を持っているが,アウトカメラの近くにも温度の高い部分がある。どうやら,ここにSoCがあるようで,SoCらしき部分と高温の中央部との間に,ヒートパイプらしきものがあるのも確認できる。

5回連続のプレイに続けて,MVを3回連続再生したときの背面温度をFLIR ONEで計測した画像
画像集 No.038のサムネイル画像 / NTTドコモ冬モデル「Xperia XZ」&「Xperia X Compact」テストレポート。 そつのないデザインと安定した性能は好印象だ

 FLIR ONEでの計測を見ると,末端部の温度はそれほど上昇していない。この発熱具合は,横画面にして持つときに,なるべく熱を感じないようにするための配慮とも考えられる。そうなると,Xperia X Compact にジャケットを装着して放熱を邪魔するのは,あまり得策ではなさそうだ。これからは気温も下がるので,あまり熱を気にすることはなさそうだが,気温の高い時期は,放熱を邪魔しないように注意したほうがいいかもれない。

●Xperia X Compact SO-02Jの主なスペック
  • メーカー:ソニーモバイルコミュニケーションズ
  • OS:Android 6.0(Marshmallow)
  • ディスプレイパネル:約4.6インチTFT液晶(トリルミナスディスプレイ for mobile),解像度720×1280ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 650」(MSM8956,6 CPUコア,動作クロック設定1.8GHz+1.4GHz)
  • メインメモリ容量:3GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大256GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約2300万画素
  • インカメラ:有効画素数約510万画素
  • バッテリー容量:2700mAh
  • 3G待受時間/LTE待受時間:約600時間/約540時間
  • 3G連続通話/LTE連続通話:約730分/約850分
  • LTE通信周波数帯:2GHz,1.7GHz,1.5GHz,800MHz,700MHz
  • PREMIUM 4G対応:対応(受信時最大262.5Mbps,送信時最大50Mbps)
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11ac
  • Bluetooth対応:4.2
  • 公称本体サイズ:約65(W)×約129(D)×約9.5(H)mm
  • 公称本体重量:約135g
  • 本体カラー:Mist Blue,White,Universe Black,Soft Pink
  • 主な対応サービス&機能:VoLTE,おサイフケータイ(NFC ※FeliCa搭載),防水(IPX5,8),防塵(IP6X),指紋認証,ワンセグ

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