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WonderGOOにプロゲーマーがやってきた。思いがけないサプライズに会場が沸いた「HORIスティックイベント sako special 2013〜春〜」レポート
同イベントには,Team HORI所属のプロゲーマー・sako氏や,数々の対戦格闘ゲームで活躍するハイタニ氏ら有名プレイヤーも参加し,「スーパーストリートファイターIV Ver.2012」(PS3 / Xbox 360 / AC / PC)のトーナメントや「ヴァンパイア リザレクション」(PS3 / Xbox 360)による両氏との対戦会,またイベントの最後には,sako氏vs.ハイタニ氏のスペシャルマッチなどが行われたのだ。本稿ではその会場の模様をレポートしていこう。
HORI「ファイティングエッジ」公式サイト
WonderGOO 守谷店
「GOOst」公式サイト
今夏発売の新製品「ワイヤレス リアルアーケードPro.V3 SA」(PS3用,税込1万5800円)。Bluetoothによるワイヤレス接続と,USBによるワイヤード接続との両方に対応する製品で,sako氏いわく,「無線のラグを感じず,快適に遊べる」とのこと(関連記事) |
こちらも今夏発売予定の「ファイティングスティック Pro.N3 SA」(PS3用,税込9800円)。ボタンとレバーに三和電子製パーツを使いながらも,手頃な価格を実現した製品とのこと。ボタン配列はノアールタイプを採用。sako氏によれば,「めちゃくちゃ小さくて軽くて持ち運びにも便利」とのことだ |
sako氏への挑戦権をかけた「スーパーストリートファイターIV」トーナメント
「スーパーストリートファイターIV」のトーナメント大会では,厳しい抽選によって選ばれた8名の参加者によって,まずsako氏への挑戦権が争われた。優勝者には賞品が贈られるほか,sako氏に勝利することができれば賞品のダブルアップも狙えるという趣向のトーナメントで,HORIの名物広報,HORI_A氏の司会によって着々と進行していった。
昨年行われた同イベントで優勝した“けしからん選手”は惜しくも抽選漏れ。ガチ抽選だったのでいたしかたなしか。ちなみに使用された抽選箱――通称sako箱は,WonderGOOスタッフ自慢の一品だとか |
取材で訪れたはずの筆者だったが,なぜか実況としてイベントに参加することに。またsako,ハイタニ両氏が解説を担当するというレアなシチュエーションもあって,来場者は大満足だったようだ |
結果,トーナメントを勝ち抜いたのは,福岡からやってきたダッドリー使いのザ・ワン選手。巧みな地上戦とコンボによって,一般的にはダッドリーが不利とされるザンギエフやT.ホークを倒して勝ち上がり,見事,sako選手への挑戦権を獲得することとなった。同選手の試合では,解説のsako氏,ハイタニ氏ともに,思わず「うまい!」と唸るほどのプレイが連発,実況・解説席でも,「福岡の隠れた強豪がsakoさんの首をとりにやってきたのでは?」と盛り上がっていた。
トーナメントに参加した選手の多くは,sako氏と対戦したい一心でイベントに参加したとのこと |
トーナメントには茨城の強豪T.ホーク使い,がらむ選手も出場しており,優勝候補と目されていた。しかし,それを打ち破ったのがザ・ワン選手。会場からは大きな歓声があがっていた |
いよいよ迎えたsako氏vs.ザ・ワン選手のエキシビションマッチ。いぶき,キャミィ,ローズ,元など,数々のキャラクターをトップレベルの実力で操るsako選手だが,今回チョイスしたキャラクターは,なんと殺意の波動に目覚めたリュウ(以下,殺意リュウ)だった。
1ラウンド目,ザ・ワン選手が地上戦を制し,高威力のコンボを絡めて,sako氏の殺意リュウを残り体力わずかまで追い詰める。しかしsako氏は,ダッドリーの起き攻めを昇龍拳で切り返すと,起き攻めからダッドリーの体力を一気に減らし,大逆転を見せた。
勢いに乗ったsako氏は,2ラウンド目は序盤から猛攻を仕掛け,芸術的なコンボをくり出してザ・ワン選手を完封。エキシビションマッチはsako氏の勝利で幕を閉じた。
なお解説のハイタニ氏によれば,「1ラウンド目を取られていたら危なかった」とのこと。結果的に敗れはしたものの,ザ・ワン選手の健闘はすばらしいものだったと言えるだろう。
ギリギリの体力からの逆転を演じたsako氏の殺意リュウ。プロプレイヤーの意地が垣間見えた |
トーナメントを勝ち抜いたザ・ワン選手。ちなみにアーケードランクはMasterとのこと。福岡の対戦レベルの高さを見せてくれた |
WonderGOOスタッフからのサプライズ。特製バースデーケーキが登場
さて,この後は会場のファンとの組み手対戦の予定だったのだが……ここで会場が急に暗転。メインスクリーンに「突然ですが……」との文字が浮かび上がる。これがなんと,WonderGOOのスタッフから,sako氏へのステキなサプライズだったのだ。
イベントが催された4月は,実はsako氏とその妻の“あきき”さんの誕生月ということで,会場にはsako氏とあききさんのイラストが描かれたバースデーケーキが運び込まれてくる。会場は一転してsako氏の誕生会と化し,なぜか隣にいた筆者が,照れるsako選手にファーストバイトでケーキを食べさせることに。その後は全員で記念写真の撮影となり,sako氏はもちろん,ファンにとっても思い出深いイベントとなった。
WonderGOOのお偉いさんっぽい人が,sako氏の誕生日を熟知している……だと……? |
バースデーケーキのサプライズに,sako氏はかなり感動していた様子だった |
サプライズに続いては,sako選手とハイタニ選手による「ヴァンパイア リザレクション」と「スーパーストリートファイターIV」の組手イベントがスタート。両者ともに30戦近い対戦をしながらも,なんと負けは1回のみという常勝ぶりで,ファンからサインや握手を求められたり,アドバイスをしたりしながら,和気藹々とした雰囲気で組手が進行していった。
組手終了後は,sako氏とハイタニ氏によるのスペシャルマッチも行われ,イベントは最後まで熱気に包まれつつ,幕となった。なおこのスペシャルマッチの模様は,WonderGOOのLIVE Onlineにて後日アーカイブとして公開されるとのこと。両氏のファンはこちらも楽しみにしておこう。
組手の待ち行列 |
ケーキと共に記念撮影 |
イベント後のsako氏&ハイタニ氏に話を聞いてみた
こうして和やかな雰囲気のまま,幕を下ろした「HORIスティックイベント sako special 2013〜春〜」。イベントを終えたばかりのsako氏に,気になる今後の予定などを聞いてみたので,以下にインタビューを掲載しよう。またイベントを通して場を盛り上げたハイタニ氏にも合わせて話をきいている。
4Gamer:
お疲れ様でした。今回のイベントはいかがでしたか?
前回よりたくさん人がイベントに来てくれて,めっちゃうれしかったですね。会場スペースの都合で入場できなかった人には,本当に申し訳ない。イベントとしては,ファンと交流する時間が長く取れたんで,それが楽しかったなあ。
ハイタニ氏:
あったかいイベントだったってのが率直な感想ですね。格闘ゲームのイベントって,基本相手と競い合う場じゃないですか。なのにこういう形もあるんだって,自分にとってはすごく新鮮でした。
4Gamer:
組手のときは,お二方ともファンといろいろなやりとりをされていましたね。
sako氏:
去年のイベントでは,組手の時間がとれなかったんですよ。あとハイタニくんやアールくん(筆者)が応援に駆けつけてくれたのにも,大分助けられました。サプライズもあったし……アレはえらい嬉しかった(笑)。
4Gamer:
組手前のあのサプライズのおかげで,会場の一体感が増したように感じました。
sako氏:
せやね。記念撮影の時にファンと話す機会があって,組手の時も,すごい話しやすかったです。
4Gamer:
アーケードのイベントだと,参加者は対戦相手ということもあって,あんまり和気藹々と話したりはしないですからね(笑)。
ハイタニ氏:
そうなんですよ! 自分のイメージとあまりに違いすぎて(笑)。こういうイベントが増えていけば,今までにないコミュニティができるんじゃないかって気がしました。
sako氏:
格闘ゲームをそれほど知らん人でも,楽しめるイベントがええよね。自分にできるんやったら,こういうイベントは,もっとやっていけたらと思ってます。
4Gamer:
格闘ゲームファンでなくても楽しめるイベントですか。
sako氏:
格闘ゲームも,最初はパッドでプレイするプレイヤーがほとんどじゃないですか。そんな人にも,格闘ゲームの面白さを伝えたいなって。HORIのアーケードスティックのイベントではあるけど,自分も一時期は6ボタンパッドで「ヴァンパイアセイヴァー」をプレイしてたことがあって。だから,結構アドバイスできるんちゃうかなと。
4Gamer:
ああ,なるほど。
僕はゲームへの偏見って,まだまだあると思っていたけど,時代は変わっているって思えたのが一番大きいですね。こういう交流主体のイベントも,すごくあったかくて楽しかったです。
4Gamer:
トーナメントを勝ち抜いたザ・マン選手も,休憩時間中はいろいろな人と話をされて,オンライン対戦の約束などを交わしていたようでした。
sako氏:
ああ。それはすごくいいですね。前回のイベントでは,そういう雰囲気を作るまではいかなかったんで,こういう機会が増えてくれれば良いと思います。
4Gamer:
先日発表されたTOPANGA ASIA LEAGUEについても,少し話を聞かせてください。今回は2キャラ制(使用キャラを2キャラまで変更可能)ということで,戦略も変わってくるかとは思いますが,sakoさんはどのようにお考えですか?
sako氏:
アジア各国の強豪が集まるってことで,純粋に楽しみです。厳しい闘いになると思うけど,全員倒すつもりで頑張ります。自分も色々考えて2キャラ登録しているので,条件は一緒やしね。
4Gamer:
常々疑問だったのですが,sakoさんは「スーパーストリートファイターIV」で複数のキャラクターをトップレベルで使いこなすうえ,ほかのタイトルまでプレイされていますよね。今なら「ヴァンパイアリザレクション」と「ストリートファイター×鉄拳」(PS3 / Xbox 360)だと思いますが,いったいどんな練習で強さを維持しているのでしょうか。
sako氏:
ぶっちゃけ,滅茶苦茶大変です(笑)。やっぱどんなゲームでも練習しないと弱くなりますから。だから「このキャラの練習をする」と決めたら,そのキャラだけを集中的に練習して,ほかのキャラクターには触らない。長年やってるキャラなら,これで調整できます。もちろん新しいキャラクターを始めるときは,みっちり練習したうえで,定期的に触らないとダメやけどね。
4Gamer:
うーん,なるほど。経験と継続なんですね。では,最後にファンに向けてメッセージをお願いします。
sako氏:
さっきも言ったとおり,今後はこういうイベントをどんどんやって行きたいって思ってます。次は1年後とかでなく,なるべく短いスパンでやるつもりなので,今回来れんかった人も,ぜひ足を運んでみてほしいですね。
4Gamer:
交流の機会が増えれば,海外のトーナメントなどでも活躍のしがいがありますね。
sako氏:
あぁ,せやね(笑)。
(コラム)WonderGOO 守谷店とは?
イベント会場となったWonderGOO 守谷店は,ゲームのほか,CD/DVDやコミック,プラモデルやトレーディングカードゲームなど,さまざまなホビー商品を扱う複合店舗だ。
今後の予定について気さくに語ってくれた,WonderGOOゲーム部門の山下氏。ちなみにサプライズのバースデイ動画に登場した“偉い人”は,本当にWonderGOOの偉い人だったらしい
インストアライブなどが可能なイベント会場「GOOst(グースタ)」が併設されていて,今回のようなゲームイベントだけでなく,音楽イベントなどが日常的に開催されているとのことだ。
なお,イベント後にWonderGOOのスタッフに話をうかがったところ,sako氏を招いた今回のようなイベントは,今後も継続して行っていく予定だという。ゲーム好きによるゲーム好きのためのイベントを作っていきたい,とのことなので,sako氏のファンは期待しておこう。
イベントを支えてくれたWonderGOOのスタッフ達。皆さんゲームが大好きとのこと
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- ライター:アール
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