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次の「Minecraft」はこれか。クリス・ヘッカー氏が作る「SpyParty」のβテスター募集が,初日で約5000人を記録
「SpyParty」公式サイト
SpyPartyのβテスト「SpyParty Early Access Beta」は,インディーズゲームとして大きな成功を収めた「Minecraft」と同じビジネスモデルが採用されており,プレイヤーは有料でβテストに参加することになるが,製品版へは無料で移行できる。
現時点ではβテストへの参加登録だけで,予定されている参加費用の15ドルを実際に支払うことはできないものの,単純計算で7万5000ドル(約607万円)の売り上げを1日で確保したことになる。予算の少ないインディーズゲームの開発者としては,幸先の良いスタートだといえるだろう。
SpyPartyは,数十人のNPCがパーティーを楽しむ部屋を舞台に,“スパイ”役の2人のプレイヤーが自分のキャラクターを操作して与えられたミッションをこなしつつ,NPCの中からもう1人がコントロールするキャラクターを見つけ出すという,オンライン専用の対戦ゲームだ。いかに自分のキャラクターがNPCであるように見せるか,という発想がユニークなゲームで,2011年3月に開催されたGame Developers Conference(GDC 2011)でもかなりの話題になった。
このゲームを1人で開発するクリス・ヘッカー氏は,GDC 2011のレポートでも紹介したように,MAXIS時代にプロシージャルアニメーション技法を開発して,ウィル・ライト(Will Wright)氏の10年来の夢であった「SPORE」を完成させたプログラマーとして知られている。それ以前は,id Softwareのジョン・カーマック氏に協力して「Quake」のゲームエンジンの開発を手伝ったり,Microsoftで,やがてDirectXとして知られることになる「WinG」の開発に携わるなど,常にゲームの最新技術の中心に身を置いてきた。
こうした経歴を持つ人物だけに,SpyPartyには多くの業界関係者や古参ゲーマー達が注目しており,今回のβテストの高い人気もそれが理由だろう。Minecraftに続くサクセスストーリーが再び生み出される可能性もありそうだ。
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