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デスクトップPC向けHaswellのデモをIDF 2012会場で発見。2.6GHz駆動で6MB L3搭載か
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印刷2012/09/14 18:22

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デスクトップPC向けHaswellのデモをIDF 2012会場で発見。2.6GHz駆動で6MB L3搭載か

 「Intel Developer Forum 2012 San Francisco」(以下,IDF 2012)においてIntelは,2013年に市場投入を計画している次期CPU「Haswell」(ハスウェルもしくはハズウェル,開発コードネーム)のUltrabook向け製品に関する情報や,マイクロアーキテクチャなどを明らかにしている。加えて,会場ではデスクトップPC向けHaswellを利用したデモ機もひっそりと公開されていた。

デスクトップPC向けHaswellのデモ機
画像集#002のサムネイル/デスクトップPC向けHaswellのデモをIDF 2012会場で発見。2.6GHz駆動で6MB L3搭載か

画像集#003のサムネイル/デスクトップPC向けHaswellのデモをIDF 2012会場で発見。2.6GHz駆動で6MB L3搭載か
 技術セッションのメインフロアに併設された「Advanced Technology Zone」には,ノートPC向けHaswellで「The Elder Scrolls V: Skyrim」を動作させるデモ展示があった……というのは9月12日の記事でお伝えしているとおりだが,その近くに置かれていた「Antec製のmicroATXキューブケースで『Call of Duty : Modern Warfare 3』(以下,MW3)をプレイできるデモ機」が,実はデスクトップ版Haswellを搭載するものだったのだ。

 ブースの説明員によると,デモ機は「デスクトップPC向けHaswellが統合するグラフィックス機能『GT2』の3D性能を体験してもらうためのもの」とのこと。説明員は搭載するプロセッサのスペックを明らかにしていないが,Antec製PCケースの背面には,「Haswell 1」と書かれたシールのほか,「DCP」や「2.60hz/6m」と書かれたシールも見て取れたりしたので,デュアルコア(DCP:Dual Core Processor)版で動作クロック2.6GHz,L3キャッシュ容量6MBのモデルを搭載するものと見ていいのではなかろうか。

デモ機の背面。ピンの問題でちょっと見づらいが,「Haswell 1」「2.60hz/6m」と書かれているのは見て取れると思う。なお,拡張カードは差さっておらず,ディスプレイとはマザーボード側の端子経由で接続されていた
画像集#004のサムネイル/デスクトップPC向けHaswellのデモをIDF 2012会場で発見。2.6GHz駆動で6MB L3搭載か

 デモの模様は下に示した直撮りムービーをチェックしてもらえればと思うが,MW3自体が劇的に“重い”わけではないこともあって,滑らかに動いていると評していいのではないかと思う。


デモ機のグラフィックス設定
画像集#006のサムネイル/デスクトップPC向けHaswellのデモをIDF 2012会場で発見。2.6GHz駆動で6MB L3搭載か
画像集#007のサムネイル/デスクトップPC向けHaswellのデモをIDF 2012会場で発見。2.6GHz駆動で6MB L3搭載か
 デモ機の解像度は1920×1080ドット。「IMAGE QUALITY」が「High」で,「TEXTURE RESOLUTION」「NORMAL MAP RESOLUTION」はともに「Extra」となっている一方,「SPECULAR MAP RESOLUTION」が「Low」だったり,アンチエイリアシングが無効化されていたりもしており,最終的な見た目は「CPU統合型グラフィックスを使って,十分なフレームレートを確保しようとしたときの見栄え」の枠を超えるものではなかったが,ドライバの最適化などが進んでいないであろう,現時点における結果ということを考えれば,合格と述べていいようにも見受けられた。

 ちなみに,「なぜモバイル版と同じ『GT3』統合モデルでデモを行わないのか」と尋ねてみたところ,説明員からは「ノーコメント」という回答しか得られなかった。ただ,IDF 2012に参加していた複数のOEMベンダー関係者からは,「デスクトップ版Haswellに『GT3』は用意されない。最新ゲームタイトルをプレイするには,外付けのグラフィックスカードを利用することが想定されている」というコメントが得られているので,付記しておきたいと思う。


Ivy Bridge用ドライバアップデートで

4K出力をサポート


 Intelのグラフィックス機能に関しては,10月に予定されているドライバアップデートによって,第3世代Coreプロセッサに統合される「Intel HD Graphics 4000」がDisplayPort 2系統による3840×2160ドット――俗に言う「4K」出力をサポートするようになることが明らかになっている。

Ivy Bridge搭載ノートPCによる4K出力のデモ
画像集#008のサムネイル/デスクトップPC向けHaswellのデモをIDF 2012会場で発見。2.6GHz駆動で6MB L3搭載か

 Advanced Technology Zoneでは,Hewlett-Packard製のノートPCにドッキングステーションを組み合わせた状態で4Kビデオ再生を行うデモが披露されていたが,ブースの説明員によれば,本ドライバアップデートでは,DisplayPort 1.1によるデュアルリンク出力が新たに追加され,最大120fpsで4K表示ができるようになるとのことだ。現時点における実用性はともかくとして,Intelによるグラフィックスドライバ拡張計画が明らかになったのは歓迎すべきだろう。

ドッキングステーションの背面インタフェース。サポートされるのはDisplayPortのみとなる。Thunderboltはサポートしないのか聞いてみたところ,「検証していないので分からない。ただ,Thunderboltポートをディスプレイ以外のデバイスと共有していた場合,十分な帯域幅を確保できない可能性はある」(説明員)という回答があったことはお伝えしておきたい
画像集#009のサムネイル/デスクトップPC向けHaswellのデモをIDF 2012会場で発見。2.6GHz駆動で6MB L3搭載か

Intel Developer Forum公式Webページ(英語)

  • 関連タイトル:

    Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)

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