ニュース
[COMPUTEX]AMD,タブレット向けで消費電力6W以下のAPU「Z-Series」を公表。ハイエンド向けCPU「Zambezi」は90日以内に出荷開始
最大の目玉は32nmプロセス技術を用いて製造される次世代Fusion APU「Trynity」(トリニティ,開発コードネーム)を公開したことだが,ほかにも次世代Brazosプラットフォームにタブレット端末向けAPU「Z-Series」を追加するなどトピックの多いものだった。そんな発表会の模様をお届けしよう。
タブレット向けAPUに「Desna」を追加
「Zambezi」は90日以内に出荷を開始する
同氏は,「このペースで市場シェアの拡大を図るために,当初の公約どおり毎年APUを進化させ,“最高のAPU”を提供し続ける」と宣言し,同社のクライアントプラットフォームのロードマップを披露した。
この最新ロードマップを見ると,2011年の項目に「Desna」(デスナ,開発コードネーム)が追加されていることことに気づくだろう。Desnaは,Bobcatコアがベースとなっており,消費電力を6W以下に抑えたタブレット端末向けAPUだ。
同社は,このDesnaを成長著しいタブレット市場向けとして供給するとしている。2012年には,Bobcatコアを28nmプロセスにシュリンクし,さらなる低消費電力化を実現するDesna後継の「Hondo」(開発コードネーム)と,C-Series,E-Seriesの後継となる「Krishna」(開発コードネーム)を市場投入する予定だ。
さらにメインストリーム市場向けには,Bulldozerコアを採用したTrinityを2012年に市場投入するとして,7日前にできあがったばかりというAPUパッケージを披露した。
続いてBergman氏は,デスクトップ向けの次世代8コアCPUをサポートするチップセットとしてAMD 9シリーズを正式に発表。1か月以内にSocket AM3+を採用したAMD 9シリーズ搭載マザーボードが出荷され,さらにこのSocket AM3+に対応する次世代CPU「Zambezi」(ザンベジ,開発コードネーム)を60〜90日以内に出荷開始するとしている。
AMD 9シリーズチップセットを正式に発表 |
Zambeziを90日以内に出荷するとアナウンスした |
「Z-Series」は消費電力6W以下のデュアルコアAPU
「A-Series」の発売は6月半ばになると明言
これに合わせて,BlueStack Systemsが開発したWindows 7とAndroidを同時に動かすことができる仮想マシン技術のデモも披露した。
また,A-Seriesは,「Radeon Dual Graphics」という機能を備えており,APUの統合型グラフィックス機能と単体グラフィックスカードとのスイッチャブルグラフィックス機能がサポートされるとのことだ。
「COMPUTEX TAIPEI 2011」関連記事はこちら
- 関連タイトル:
AMD A-Series(Trinity,Richland)
- 関連タイトル:
AMD A-Series(Llano)
- 関連タイトル:
AMD E-Series,AMD C-Series
- 関連タイトル:
AMD FX(Zambezi)
- 関連タイトル:
AMD Z-Series
- この記事のURL:
キーワード
(C)2012 Advanced Micro Devices, Inc.
(C)2011 Advanced Micro Devices, Inc.