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AMD,秋葉原で「Richland」の発売記念イベントを開催。GIGABYTEのゲーマー向けマザーボードなどが出展
会場には,ASUSTeK Computer(以下,ASUS)やGIGA-BYTE TE
Richlandは先代のA-Series最上位モデル「Trinity」(トリニティ)をベースとした高クロック版といえる製品であるため,既存のTrinityに対応した「Socket FM2」採用マザーボードでも,BIOSアップデートによりRichlandが使えるようになるものが多い。そのため,出展マザーボードはほとんどがすでに発売済みの製品であり,新製品はごく少数というのが正直なところだ。
会場には,Richland搭載デスクトップPC(左)や対応マザーボード(右)が多数出展。しかし,マザーボードの大半はすでに発売済みのものだった |
しかし,イベント会場にはオープン早々に多くの来場者がつめかけるなど,Richlandに対して高い関心を示す自作PCユーザーは少なくないようだ。ここでは会場の様子と,注目のRichland対応マザーボードを紹介しよう。
開場早々,待ちかねた来場者で狭い会場は混雑(左)。予想した以上に関心は高いようだ。マザーボードメーカー各社によるトークセッションも賑わっていた(右) |
G1-Killer初のAMD対応ゲーマー向けマザーボード
G1.Sniper A85Xも出展
搭載チップセットはAMD A85Xチップセットで,サウンド機能としてCreative Technology製のDSP機能統合型CODEC「Sound Core3D」や,交換可能なOPAMPを搭載する点が大きな特徴となっている。
Intelの第4世代Coreプロセッサに対応する,G1-Killerシリーズの最上位モデル「G1.Sniper 5」などに比べると,G1.Sniper A85Xは搭載する冷却機構やPCI Expressスロットなどが簡略化されており,機能面では少し物足りなさを感じる面もある。そうは言っても,貴重なRichland対応ゲーマー向けマザーボードの登場だけに,AMDファンの自作PCユーザーには,注目すべき製品になりそうだ。なお,日本での価格や発売時期については,まだ未定とのことだった。
ASUSのコーナーには,ゲーマー向けを志向した製品は置かれていなかったものの,エントリークラスノートPC向けAPU「Kabini」(カビニ,開発コードネーム)の,「A4-5000」をオンボードで搭載した,Mini-ITXのマザーボード「XS-A」が,日本で初めて公開されていた。
マザーボードに直接装着されたAPUは,小型ファンを取り付けたヒートシンクで覆われており,一瞬「あれ? CPUはどこだ?」と考えてしまうほどコンパクトになっている。A4-5000の性能については,こちらの記事でレポートしているとおりで,カジュアルなオンラインゲームなら快適に遊べる程度の性能を備えている。XS-Aもおそらく同程度の性能を期待できるだろうから,これを使った超小型PCを作成してみるというのも面白いかもしれない。
ASUSのRichland対応マザーボード(左)。その隣で目を引いたのが,A4-5000をオンボードで搭載したMini-ITXマザーボード(右)。これを使った超小型ベアボーンPCが出てきたら面白そうだ |
そのほかの製品展示
ASRockからは4種類のマザーボードを出展。どれも既存の製品だが,Mini-ITXマザーボードにRichlandを組み合わせた小型PCのデモも披露していた |
MSIはA85チップセット搭載マザーボード「FM2-A85XA-G65」をベースにしたPCをデモ。GPUを統合したRichlandでのデモなので,グラフィックスカードは使っていない |
ショップブランドPCでは,AMDロゴ入りのミニタワーケースを使った,Faithのゲーマー向けPC「PASSANT A68AA8-Project M」が参考出品。Richland最上位の「A10-6800K」や,Plextor製SSDを搭載する |
ステージデモ用の機材には,A10-6800KにCorsair製の液冷クーラーを装着したデモ機が使われていた |
なお,イベントの様子や展示物については,22日20時からニコニコ生放送の「AMD非公式 つくる女(じょ)ちゃんねる」にて放送予定とのこと。会場に行けなかった人は,こちらを見てはいかがだろうか。
AMD 公式日本語Webサイト
- 関連タイトル:
AMD A-Series(Trinity,Richland)
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