プレイレポート
[GDC 2012]北米では6月12日発売。「LOLLIPOP CHAINSAW」レセプションで,懐かしのゲーセン風ステージをみっちり遊んでみた
このイベントは,同作の開発元であるグラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏らが関係者を招き,交流を深めるという主旨で行われたもの。ゲームのプレゼンテーションがあるわけでもなく,料理をつまみつつ,お酒をいただくという立食パーティースタイルのイベントだったのだが,LOLLIPOP CHAINSAWの試遊機が10台用意されていたので,そのプレイレポートをお届けしよう。
ちなみに,本イベントで唯一発表された新情報は,6月12日に北米,6月13日にオーストラリア,ニュージーランド,6月15日に欧州で本作が発売されるということ。日本では角川ゲームスから2012年5月に発売されることが明かされているが,他国での発売日がはっきりしたので,日本での発売日が近いうちに正式発表されてもおかしくはないだろう。
さて,今回プレイできたのは,ステージ4の「フルチ・ファン・センター」だ。ここはちょっと古めかしい雰囲気のゲームセンターで,主人公のジュリエットが通う,サン・ロメロ高校の生徒達がよく溜まっている場所。
というわけで(?),ジュリエットを待ち受けるのはゲームセンターで遊ぶゾンビ達だ。ゾンビになっても人間だったときとやっていることは変わらないので,放っておいても無害な気はするが,ジュリエットが近づくとワラワラと襲いかかってくる。
詳しい操作方法は以前掲載したプレイレポートを参考にしてもらいたいが,ステージ序盤は肩慣らしできる程度のチューニングになっているようで,チェーンソーアタックやチアアタックを適当に繰り出しているだけで,バッタバッタとゾンビをなぎ倒せてしまう。ちなみに,各シチュエーションで敵として登場するゾンビの数は決まっており,画面の左側に表示されている。つまり,延々とわき出てくるゾンビをひたすら倒すというわけではなく,一定数を片付けると,ステージの次のシーンに移るというシステムになっているのだ。
一通り最初のゾンビを倒すと,ショップに入れるようになるので,ここで回復アイテムやコンボ,コスチュームなどをゲーム内で溜めたお金を使って購入する。とくにコンボはさまざまな種類が用意されていたので,増やしていけばジュリエットの攻撃パターンが多彩になり,さらに戦闘を有利に進められるようになるだろう。
さて,このように通常のアクションシーンをクリアしたところ,ジュリエットが8ビットゲームの世界に取り込まれてしまった。どういう理屈なのかは分からないが,カラフルなワイヤーフレームで描かれたミニゲームをクリアしないと,元には戻れない仕組みになっているのだ。
ミニゲームと一口にいっても,パックマンやエレベーターアクションなどにインスパイアされたものが用意されている。もちろん,オリジナルそのままというわけではなく,本作ならではのアレンジが加えられており,元ネタを知らなくてもアクションゲームとして純粋に楽しめるだろう。
特筆すべきは上層階にあるダンススペースで,そこにはポールがある。そう,ポールだ。といわけで,ポールの周辺では,我らがジュリエットがポールをつかんで回転し,ポールダンス風の攻撃を繰り出してくれる。ポールの周りにゾンビをおびき寄せてから使えば,まとめて倒せて気分爽快。まあ,回転が速すぎてあまりセクシーではない気もするが。
ステージの最後には,やたらと派手なゾンビ,ジョーズィーがジュリエットを待ち受けている。ジョーズィーはショルダータイプのキーボード「ボコーダー」を使って攻撃してくるうえに,どうやって動かしているのかまったく分からない円盤(UFO?)を操ってくる強敵だ。こいつをどうやって倒してやるかは……今回のプレイではあっさりと倒されてしまったので,これ以上説明ができないのだが。
今回プレイしたのは海外版ということで,難度や各ステージの細かい部分などは国内版と異なっている可能性はあるが,ボタンを適当に押しているだけでもサクサク進むザコ戦は気持ちよく,それでいて要所要所で歯ごたえがあるバランスは,文句のつけようがなかった。さらに,途中で入るミニゲームが良いアクセントになっているので,ステージ全体をとおしてメリハリがきいていた印象だ。日本の発売日の発表を,楽しみに待ちたいと思える体験プレイだった。
「LOLLIPOP CHAINSAW」公式サイト
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LOLLIPOP CHAINSAW
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(C)KADOKAWA GAMES / GRASSHOPPER MANUFACTURE
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