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[E3 2012]「LOLLIPOP CHAINSAW」の発売まで残り約1週間。ド派手な宣伝用バスで須田剛一氏と“北米版ジュリエット”ことジェシカさんに意気込みを聞いた
また,会場では開発元のグラスホッパー・マニファクチュアから須田剛一氏と,本作のプロモーションに公式“ジュリエット”として協力しているJessica Nigri(ジェシカ・ニグリ)さんが笑顔で来場者を迎えていた。本稿では,専用バスでの囲み取材で須田氏とジェシカさんが語ってくれた,発売前最後の意気込みをお伝えしていこう。
なお,今回は美しいジェシカさん……いや,ジュリエットの写真も多めに掲載したので,そちらもじっくりとチェックしてほしい。
――「LOLLIPOP CHAINSAW」はまもなく発売ですが,E3での盛り上がりはいかがですか?
須田剛一氏(以下,須田氏):
ワーナー・ブラザースとジェシカのおかげで,ブースにはたくさんの人が集まってくれています。発売前の最高の状態だと思いますよ。
――E3はメディア向けのイベントですが,そういうコアな人達からの反響はいかがでしょう。
須田氏:
いいと思いますよ。コントローラを手にとってくれた方は,みんな笑いながら遊んでくれています。一般のゲーム好きな方と同じような感覚で,メディアの方が楽しんでくれているのはやっぱり嬉しいですね。
――今回は屋外に専用バスまで用意されていますが,これはワーナー・ブラザースの計らいなんですか?
須田氏:
ええ。本当は会場内に入れるつもりだったんですけど難しかったんですよ。中で試遊もできるようになっているので,いいかなと思ったのですが。ただ,想定どおりではありませんでしたが,結果的には遊べる場所が会場内とバス内の2か所あるというリッチな状態にできたので良かったと思っています。とてもいいPRですよね。
――今回は日本製の作品が世界へと羽ばたいているわけですが,須田さんは今後もそういうものを作って行きたいという考えがあるんでしょうか。
須田氏:
やっぱり新しいIPはこういった形で海外で受け入れられるといいですね。そういう意味では定期的に,サイクルとしてやっていきたいと思います。
――LOLLIPOP CHAINSAWはジェームズ・ガンさんが脚本を担当されたり,山口雄大さんがムービーを作ったり,映画関係の方が作品に関わられていますよね。須田さんは,ほかの業界を巻き込んでゲームを作っていくような考えをお持ちなんですか?
須田氏:
今回はたまたまそういう座組になったんですよ。ワーナー・ブラザースがジェームズ・ガンを呼んでくれて,山口雄大さんはもともと私の友達だった。このようにガッと人が集まってくれたのは,この作品の魅力だと思います。何かこう,人を惹きつける力が,このタイトルにあったということでしょうね。
――少し暗い話になりますが,映画業界が少ししぼんでいて,脚本などがゲーム業界に流れてきているという話もあります。須田さんは,そういう空気を感じられますか。
須田氏:
どうでしょうね。ただ,今は映画を作る人達がTVシリーズを録るような,ボーダレスの時代じゃないですか。なので,距離感がより近くなっている気はします。ハリウッド映画もそうなんですけど,まさにビデオゲームと同じでメガゲーム,メガ映画というものが,一番人を集めるものになっているんじゃないかな。
確かに,どこの業界もミドルラインは減ってきています。でも,だからこそ優秀な人達がいろいろな業界で働けるような環境が出来上がってきている。アメリカの場合はとくにエンターテイメントというものが横でつながっているので,そういう色が濃く出ている気がしますね。
――須田さんは,たとえば“映画”LOLLIPOPの監督をしたいと思ったりするんでしょうか。
須田氏:
いえそれは,やっぱりジェームズ・ガンに脚本を書いてもらって,ピーター・ジャクソンに監督をやってほしいですね。僕は偉そうなプロデューサーの名前で,載りたいです。何にもしないんですけどすごい偉そうな,エグゼクティブシニアバイスプレジデントプロデューサーとか。撮影現場に行きたいので,スペシャルサンクスじゃ嫌です(笑)。
――これまでずっと,日本と海外の両方プロモーションをしてきて,最後がこのE3になるようですが,感慨はありますか?
須田氏:
もともと展示はする予定はあったんですが,こんなバスを用意するような大きいことはしない可能性もあったんですよ。ワーナー・ブラザースが発売直前まで盛り上がりを止めないようにしてくれて,本当にありがたいなと思います。国内では角川ゲームスさんが同じようにプロモーションをしてくれていますから,まさに日米同時ですね。
ちなみに6月10日にはカナダのトロントにもいくんですよ。ジェシカとジョージ・ロメロ師匠がインストアイベントをやります。私は行けないんですけど……最後までまだまだお祭りは続きます。
――ジェシカさんに質問ですが,今回のE3が初めての参加なんですか?
ジェシカさん:
2回目です。去年は自分のブログで記事を書くために来ていました。
――今年はジュリエットとして参加されていますが,来場者からの反応はいかがでしょう。
ジェシカさん:
みんな,ジュリエットが大好きみたいで嬉しいです! だけど,私よりも須田さんのところに人が集まってくるから,きっと須田さんのほうが好きなんでしょうね。
須田氏:
いやいや(笑)。ジェシカがいて人が集まって,そこに僕が行くとその人達が寄って来てくれる。僕だけ先にいてもダメなんです。まず,ジェシカがいるからですよ。
――ジュリエット役について,ジェシカさんは友人から何と言われていますか?
ジェシカさん:
すごい! って。でも今は自分の生活がクレイジー(?)だから,これからどうするのと聞かれることもあります。日本に行けて羨ましいとも言われますよ。
――須田さんとジェシカさんはずっと2人でタッグを組んでプロモーションしてきていますけど,お互いをどう思っているんですか?
ジェシカさん:
I love you!
須田氏:
I need you!
もし「LOLLIPOP CHAINSOW 2」が出たとしたら,またこのタッグでやりたいと思っているくらい仲良しですよ。
――実現する可能性はありそうでしょうか。
須田氏:
これから猛アピールをしたいと思います(笑)。
――それでは最後に発売に向けて一言お願いします。
ジェシカさん:
LOLLIPOP CHAINSOWはグラスホッパー・マニファクチュアの中では,きっと過去最高のゲームになります。須田さんの作品は,アメリカのみんなが大好きだから,同じようにLOLLIPOP CHAINSOWも,みんながちゃんと覚えてくれて,長い間プレイしてもらえる作品になると思います!
須田氏:
ジェシカの言うとおり,グラスホッパー・マニファクチュアの中で過去最高のタイトルになることは間違いありません。コンシューマのルーキータイトルが少ない中で,すごく目立って,そして成功するタイトルにしたいなと思っています。日米両方でヒットするものにしたいと思いますので,ぜひ応援してください。
――ありがとうございました。
LOLLIPOP CHAINSOWの世界での発売は約1週間後。本作に大きく期待するのはもちろん,ちょっと気は早いと分かっていつつも,世界を見据える須田氏の次なる一手が今から気になってしょうがない。
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(C)KADOKAWA GAMES / GRASSHOPPER MANUFACTURE
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