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[E3 2014]「World of Warships」は日米艦船で開戦へ。巡洋艦「高雄」が縦横無尽の活躍を見せたプレイデモをレポート
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印刷2014/06/13 17:10

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[E3 2014]「World of Warships」は日米艦船で開戦へ。巡洋艦「高雄」が縦横無尽の活躍を見せたプレイデモをレポート

 Wargaming.netが開発している「World of Warships」のプレイデモが,E3 2014の同社ブースで披露された。リアルに再現された実在の艦船による海戦をFree-to-Playで楽しめるという本作の最新情報をお届けしよう。

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World of Warships
運営ディレクター Ivan Moroz氏
 デモに先立ち,World of Warshipsの運営ディレクターを務めるIvan Moroz氏が本作の概要を説明してくれた。現在,開発チームは正式サービス開始時に実装される日米の艦船を中心に制作を進めているという。ソ連やドイツなどの艦船は,正式サービス開始後に追加予定とのことだ。

 World of Warshipsに登場する艦船は,高い火力や厚い装甲を誇る「戦艦」,戦艦よりもサイズは小さいが,その分機動力が高い「巡洋艦」,最もサイズが小さく,最速のスピードを誇り,強力な魚雷を搭載する「駆逐艦」,搭載する航空機によって遠距離から戦闘支援を行う「空母」の4種類だ。
 このうち,戦艦と巡洋艦,駆逐艦は三すくみの関係になっていて,戦艦は巡洋艦に,巡洋艦は駆逐艦に,駆逐艦は戦艦に強いという。空母は前述したように,あくまで支援を行うものなので,近接戦闘は難しいとのことだった。

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 これらの艦船に搭載される主な武装は,「主砲」「魚雷」「攻撃機」の3種類。主砲は威力の違いこそあるが,空母以外のほぼすべての艦船が搭載しており,魚雷はすべての駆逐艦と一部の巡洋艦が使用できる。そして,攻撃機は空母のみが備えているもので,さらに細かく分類すると,敵の艦載機を目標とする「戦闘機」,巡洋艦に代表される中サイズの艦船に有効な「急降下爆撃機」,戦艦などの大型艦船に有効な「雷撃機」の3種類となる。
 このほかにも副砲や対空砲といった武装があるが,これらはプレイヤーが操作できないもので,自動的に攻撃する仕組みだそうだ。
 また,攻撃用の武装以外では,一部の艦船が偵察機を搭載している。これはプレイヤーが操作でき,自動で索敵に当たらせることも可能とのことだった。

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 以上の説明の後,いよいよプレイデモへ。今回は,旧大日本帝国海軍の巡洋艦「高雄」を使っての戦闘シーンが紹介された。高雄は,主砲のほかに魚雷や偵察機を搭載しており,さまざまな要素を紹介するのにぴったりなのだそうだ。

 World of Warshipsにおけるミッションの勝利条件は,「敵艦船の全滅」または「陣地の確保」となっている。まずは索敵ということで,偵察機をMoroz氏が自ら操作して敵艦を探す。ほどなくして,巡洋艦の“カモ”である駆逐艦を発見すると,すぐさま主砲での攻撃を仕掛けて撃破した。
 ちなみに,戦闘時のダメージは船体だけでなく,武装にも及ぶとのこと。つまり,「敵艦船の主砲を破壊して攻撃力を低下させる」といった戦法も可能というわけだ。

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 敵の駆逐艦を撃破して意気上がる高雄の前に,今度は戦艦が出現した。主砲で正面からやりあっても勝ち目はないため,ここでは,一発での撃沈も可能な魚雷で攻撃することとなる。
 魚雷は主砲に比べてスピードがはるかに遅く,相手の進行方向や速度を計算しなければならないのだが,本作では魚雷使用時に対象へのガイドラインが表示されるので,それに従って撃てばいい。ただし,現時点では艦船に搭載されているすべての発射管から魚雷が一度に撃ち出される仕様で,再装填には時間がかかるため,外れてしまったときは窮地に陥ってしまう。
 ちなみに,発射した魚雷を追っていくカメラ視点に切り替えることが可能だ。敵艦船に命中したかを確認できることはもちろんだが,何よりも映画のワンシーンのようで見栄えがする。

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 さて,プレイデモのほうは,高雄が発射した魚雷が見事に命中して戦艦を撃沈。その後,別の巡洋艦との戦闘に突入したところで,「自軍が陣地を確保した」ということで勝利を収めていた。
 今回の感想を一言でまとめるなら,「予想以上にスピーディ」。海戦がテーマということで,もっとのんびりとした展開を想像していたのだが,ゲーム開始から敵艦船の発見,戦闘突入と,どの場面でもテンポがよく,間延びした印象は受けなかった。実際にプレイしたわけではないが,これなら「World of Tanks」(以下,WoT)とあまり変わらないのではないかと思ったくらいだ。 


乗員システムはWoTとは大きく異なる

気になる正式サービス開始は2015年を予定


 デモ終了後,Moroz氏からの補足の説明や質疑応答が行われたので,その内容もまとめておこう。

 正式サービス開始時に実装予定の艦船は80隻ほどで,WoTと同じく「Tier」で分類される(当初はTier1〜10)。時代的には最も古い艦船が1904年,新しい艦船で1954〜55年に建造されたものになるという。将来的には,設計図のみで計画が終了した「ペーパーシップ」も実装予定とのことだ。
 また,エンジンや砲塔といった各パーツのレベルアップも,WoTと同様に可能となっている。

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 WoTと大きく異なる点は乗員システムだ。というのも,数人で動かす戦車に対して,艦船の乗員は最大で数千人にもなるため,この点は今後の調整課題としていた。現時点では,砲塔やエンジンといった各部門長を用意する可能性があるとのことである。

 なお,今回のデモで見ることはなかったが,艦船は武装による攻撃以外に,艦船同士の衝突でもダメージを受けるという。一方,地形に衝突した場合は一定時間動けなくなるが,完全に座礁して操作できなくなるようなことはなく,ダメージも受けないそうだ。
 さらに,今回紹介されたような海戦とは別のモードも開発中とのこと。その例としては,艦船を守ることが目的となる「コンボイモード」が挙げられていた。

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 気になるサービス開始時期については,2014年末にクローズドβテストを,2015年に正式サービスを開始するという回答だった。4Gamer読者には説明するまでもなく,日本では艦船をテーマにした人気タイトルがあるが,それとはまったく雰囲気が違うWorld of Warshipsだけに,期待しているファンは多いはず。今後の動向に注目すべきタイトルであることは間違いないだろう。

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