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「PERSONA MUSIC FES 2013〜in日本武道館」をレポート。熱狂のステージに「来年はドーム!」の声も
2008年の初回公演以来,定期的に開催され,ペルソナファンには恒例となっている本イベントだが,回を追うごとに規模を拡大し,ついに日本武道館での開催となった。しかも,1万人クラスの会場にも関わらず,発売されたチケットはソールドアウトという人気ぶり。
川村ゆみさん,Lotus Juiceさん,平田志穂子さんらのボーカル陣や,シリーズの楽曲コンポーザーである目黒将司氏らが繰り広げた,熱いステージをレポートしよう。
会場限定グッズも用意された物販スペース。開演が18:30であるにもかかわらず,午前中から行列ができていた |
プレミアムシートチケットの購入者には,入場時にペルソナ3のテオドアとエリザベス(のコスプレをした係員)から特典アイテムが手渡された |
ペルソナファンで満員となった会場内は,開演前から熱気に包まれていた。そこに,ペルソナ4のクマと久慈川りせ,そしてペルソナ3の山岸風花と桐条美鶴のナレーションで上演中の諸注意が読みあげられたのだが,桐条先輩の「ブリリアントだ!」のセリフに歓声があがる一幕も。続いてカウントダウンが始まり,ゼロと同時に大歓声の中ライブはスタートした。
最初に登場した川村さんと平田さんは,まずは2人で久慈川りせの持ち歌「True Story」を披露。歌い終わりのMCでは,「来年は武道館だね,なんて言ってたら実現してしまった。次はどこでやる?」との川村さんの問いかけに,客席から「ドーム!」との声があがる一幕も。
ここで,軽快なビートに乗ってLotus Juiceさんが登場。ペルソナ3の戦闘曲として人気の「Mass Destruction」を披露すると,早くも客席のボルテージは最高潮に。続いてはペルソナ3フェスのオープニング「Brand New Days」を川村さんが歌いあげた。
曲が終わるとクマがスクリーンに登場し,事前に行われていた楽曲の人気投票「ペルソナ ミュージック グランプリ」の結果を10位から6位まで発表した。10位は同数で「Mass Destruction」と「SNOWFLAKS」,9位が「Your Affection」,8位「Brand New Days」,7位は「Heaven」。そして6位の「全ての人の魂の戦い」が発表されると同時に,同曲の演奏がスタートした。目黒氏のギターで演奏されるペルソナ3のラストバトル曲は,なんとも迫力満点。続けて,ペルソナ3シリーズから「P3 fes」「Burn My Dread -Last」が披露された。
川村さんは歌い終えた後のMCで,これまでのイベントを振り返りつつ,「ここまでこれたのは,サポートしてきてくれたスタッフ,そして会場の皆さんのおかげです」と感謝。そして,「なんか霧が強くないですか?」というLotusさんの発言をきっかけに,ボーカルの3人はクマからあずかってきたというメガネを装着した。
……ということはもちろん,ここから演奏されるのは,アニメのOP/EDを含むペルソナ4の楽曲たち。ペルソナ4 ザ・ゴールデンの雪のフィールド曲として印象的な「SNOWFLAKS」では,場内に雪が舞い散る粋な演出が雰囲気を盛り上げた。
ここでちょっとインターバル。スクリーンに,ペルソナシリーズでおなじみの通販番組「時価ネットたなか」の映像が流れ,物販で扱われているグッズの数々が紹介されたが,たなか社長とクマの咬み合わない掛け合いに,場内は爆笑の連続となった。
そして,劇場版ペルソナ3の予告編映像に続いて,川村さんが主題歌「More Than One Heart」を披露。場内はブルーのペンライトに包まれた。
その後のMCタイムでは,平田さんが,11月23日公開予定の映画に向けて,ゲームのペルソナ3をクリアしたと話した。その感想は「まるで小説を読み終えたような感じ」とのこと。
そして川村さんが,アトラスのPCエンジン用ソフト「雀偵物語2 宇宙探偵ディバン」の主題歌を歌っていたことを明かすと,場内からは驚きの声が。目黒氏が「『デジタルデビルサーガ アバタールチューナー2のコーラス』に参加したことがきっかけで,ペルソナ3の主題歌を歌ってもらった」と話すと,「人生の節目でアトラスさんに助けてもらっています」とコメントした。
思わぬ裏話が終わったところで,平田さんが「黄色いのがほしいんじゃない?」と煽り,演目は再びペルソナ4シリーズへと突入。バラード調の「NOW I KNOW」,アコースティックバージョンで披露された天上楽土のBGM「Heaven」,晴れの日のBGM「Your Affection」,そしてオープニングテーマ「Pursuing My True Self」と,ゲームでもとくに印象的な曲が立て続けに演奏された。
ペルソナ3の戦闘曲「Deep Breath Deep Breath」の演奏が終わると,スクリーンには再びクマが登場し,「ペルソナ ミュージック グランプリ」の5位から1位までを発表した。
5位「Never More」,4位「Heartful Cry」,3位「Burn My Dread」,2位「Reach Out To The Truth」に続き,「1位はアレしかないような気がするけど,それは言わないお約束クマよ〜」とのセリフの後に満を持して発表されたのは,ペルソナ3のエンディング曲「キミの記憶」。2以下を大きく引き離した圧倒的な得票数とのことだけに,同曲の演奏が始まると同時に,場内は大歓声に包まれた。
いよいよライブはラストスパートに突入。「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」(以下,P4U)のメドレーでは,スクリーンにお気に入りのキャラが映し出されるたびに,ファンの“黄色い”歓声があがっていた。
P4Uのオープニングテーマ「Best Friends」,ペルソナ3オープニング「Burn My Dread」と続き,最後の曲は,ペルソナ4 ザ・ゴールデンのバトル曲「Time To Make History」。アップテンポな曲とボーカルの3人の煽りに,観客のボルテージが最高となったまま,ステージ本編は終了となった。
当然このままでは終われないとばかりに,観客席からは早々にアンコールの声が。それに押されるように平田さんが再登場し,ライブでは初演奏となるペルソナ4・ザ・ゴールデンからの新曲「Shadow World」を披露した。
ネイルをペルソナ4仕様(親指にはクマが!)にしてきたという平田さんは,歌い終えると「楽しみにしていた武道館公演が終わってしまうと思うと寂しくなって。収録の時はゲームをプレイしている皆さんと会えるとは思っていなかったので,武道館に来られて嬉しいです」と,思わず涙ぐむシーンも。観客の温かい拍手に支えられ,「みなさんとこの歌を一緒に歌いたいと思います」と,ペルソナ4のエンディング曲「Never More」を熱唱。黄色いペンライトが揺れる中,来場者との大合唱となる,感動的な場面が生まれた。
しかし観客の熱はまだまだ収まらない。「もう1回!」と,ダブルアンコールを望む声が鳴り響くと,ボーカルを含む全メンバーがステージに登場した。そして流れだした本当のラスト曲は,おそらくペルソナ4プレイヤーがもっとも多く耳にしたであろうバトル曲「Reach Out To The Truth」。銀テープが舞い散る中,出演者も観客が1つになる熱狂的なエンディングとなった。
こうして熱狂の渦に包まれたまま,PERSONA MUSIC FES 20132013は幕を閉じた。なお,閉演後のナレーションは,開演時の4人に加えて,ペルソナ4の主人公と堂島菜々子が担当。主人公が「ちゃんと読めるか?」と促すと,菜々子は「以上を持ちまして,本日の公演はすべて終了させていただきます!」と元気よく挨拶し,場内からは拍手が沸き起こった。
■「PERSONA MUSIC FES 2013〜in 日本武道館」セットリスト
1 Ture Story
2 Mass Destruction
3 Brand New Days
4 全ての人の魂の戦い
5 P3 Fes
6 Burn My Dread −Last Battle−
7 Beauty of Destiny
8 Key plus words
9 霧
10 SNOWFLAKES
11 More Than One Heart
12 NOW I KNOW
13 Heaven
14 Your Affection
15 Pursuing My True Self
16 Deep Breath Deep Breath
17 キミの記憶
18 P4Uメドレー
(The Junes Hero〜shadow Of The Labyrinth〜Heartful Cry −in Mayonaka Arena−〜Spirited Girl)
19 Best Friends
20 Burn My Dread
21 Time To make History
アンコール1
22 Shadow World
23 Never More
アンコール2
24 Reach Out To The Truth
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