インタビュー
「カオス ヒーローズ オンライン」でセガキャラクターコラボ第2弾の実施が決定。陣営の縛りをなくす計画を含めた今後の展開について,プロデューサーの遠藤峻亮氏に話を聞いてきた
今回のアップデートでは,新ヒーロー2体の追加に加え,スピーディな試合展開を楽しめる「雪原マップ」や,他プレイヤーの対戦を視聴できる「観戦モード」が実装される。これらの施策は,これまでコアプレイヤー向けという印象が強かった本作が,「ライト層でも遊びやすいゲーム」へとさらなる進化を遂げるための第一歩になるという。
「カオス ヒーローズ オンライン」公式サイト
2013年夏に実施した運営施策の結果と対策について
今後は陣営の撤廃を計画
2013年7月から8月にかけて行われた「ヒーロー強化月間」では,計16体のヒーローが投入された。これにより総ヒーロー数は54体となり,以前から指摘を受けていたという「ヒーローの種類が少ない」という問題は解消されたと言っていい。
遠藤氏:
ヒーロー強化月間では,計16体のバリエーションに富んだヒーローを追加したことで,プレイにおける戦術の幅が大きく広がりました。
毎週2体ずつ追加という怒涛の勢いだったので,プレイヤーの皆さんが追加されたヒーローに慣れるまでのペースを,アップデートのスピードが追い越してしまったところもありましたが,基本的にはおおむね好評でした。
追加されたヒーローの中で人気が高いのは,「ゼルディン」と「フェルダ」です。
ゼルディンは,究極スキル「スナイプ」が人気の理由だと思います。使用中は移動できなくなりますがステルス状態になり,射程が1250と全ヒーローの中でも最長なので,上手な人が操作すると,本当にどこから撃たれたのか分からないくらいです。
フェルダは,クリープを召喚するスキルを持っています。召喚中はヒーローとクリープの両方を動せるので,テクニックのあるプレイヤーが操作すると非常に強いヒーローになっています。
「カオス ヒーローズ オンライン」では,「神聖連合」と「不死軍勢」という2陣営の対立という設定のため,試合時に選べるのは,自陣営のヒーローのみとなる。また,ヒーローは唯一無二の存在のため,1試合で2人以上のプレイヤーが同じヒーローを使うことができない仕様となっている。
これは,タイトルの世界観を色濃く打ち出す大きな特徴なのだが,ヒーローの性能次第で有利不利が生まれ,いずれかの陣営に勝率が偏りやすいという問題も生んでいた。
このバランス問題を解消すべく追加されたのが,「ドラフト選択」というルールだ。これは,対戦前に相手陣営の“禁止ヒーロー”を3体指定し,試合で使えなくするというものである。
ドラフト選択の導入と,随時行われていたバランス調整により,以降の勝率バランスはほぼ同等になったという。
ドラフト選択により,どのヒーローを選択禁止にするか決めることも戦略に含まれるようになり,試合に盛り上がりが加わった。
しかしその一方で,選択禁止の対象になるヒーローが固定化するという課題も生じている。とくに神聖連合側では,「アリシア」と「テルシア」がほぼ確定というほどの状況だ。
この打開策として計画されているのが,陣営という縛りそのものをなくし,両陣営から好きなヒーローを選べるようにすることだ。
遠藤氏:
じつは,オリジナルとなる韓国版では,すでに陣営の垣根が取り払われています。セガとしては,日本ではどのような形で導入するか,韓国の動向を見つつ考えているところです。
現時点では,まずランキング戦とノーマル戦で,陣営の縛りをなくしたルールを導入しようと考えています。従来どおり,神聖連合と不死軍勢で対戦するルールも残します。それと,まだ検討中なのですが,1試合で同じヒーローを2人以上選べるルールも導入できないか考えています。
今回のアップデートに合わせ,カムバックキャンペーンも実施される。これは,2013年6月30日以降ゲームにログインしていないプレイヤーを対象に,「魔力石」20個をプレゼントするというものだ。
なお,キャンペーンの開始は,9月10日の定期メンテナンス(10:00〜16:00予定)明けとなる。キャンペーンを機に復帰しようと考えている人は,定期メンテナンス前にログインしないように気をつけよう。
遠藤氏:
ヒーロー強化月間と今回のアップデートで,実装済みのヒーローが合計56体にまで増えました。ドラフト選択ルールの採用で,対戦バランスも改善されています。
9月10日から実施するキャンペーンのほかにも,毎週2体のヒーローを魔力石の消費なしに使用できる,「今週の無料ヒーロー!」という期間限定企画も実施しています。
ゲームに触ったことはあるけどもう離脱してしまったという方も,この機会に,もう一度ぜひ遊んでいただきたいです。
そのほか,8月の運営施策としては,本作初となるオンライン大会や,関西圏で初めてのオフラインイベントが開催されたことが挙げられる。国内のオンライン大会は,今後も定期的に開催していくとのこと。また遠藤氏は,大会で優勝した「Ctrl」チームと韓国の開発元チームの対戦を近々実施する予定で,オンライン大会同様,定期的に開催していく方針だと話していた。
遠藤氏:
公式大会の優勝チームを日本最強のプレイヤーとして盛り上げていくことで,「カオス ヒーローズ オンライン」をプレイしてみたい,さらには強い選手になって活躍したいと,多くの方に思っていただけるよう,今後もアピールしていきたいと考えています。
「Ctrl」チームと韓国の開発元チームの試合は,日本サーバーで行います。その点では「Ctrl」チームのほうが有利ですが,各ヒーローの研究面では,ゲームを知り尽くしている開発元チームのほうが有利でしょう。
ちなみにドラフト選択では,日本では選択禁止にされやすいヒーローが,韓国では選択禁止にする必要はないと判断される傾向もあります。どのような結果になるか,個人的にも今から楽しみですね。
8月25日には,関西圏初となるオフラインイベントが,兵庫県西宮市で開催された。当日は記録的な豪雨に見舞われ,電車の運行が止まるほどの状況だったにも関わらず,20名近くの熱心なプレイヤーが集まったという。
観戦モードでは上級者のプレイを見て戦術を研究できる
まずは,サービスイン以来,もっともリクエストが多かったという「観戦モード」のテスト運用開始から。
観戦モードは,実装済みのリプレイ機能(β)とは異なり,ゲームにログインしていれば,自分が参加していない試合でも視聴できるというものだ。とくに制限などはなく,ゲームにログインしていれば,いつでも視聴できる。
観戦モードでは,対戦が終了した試合はもちろん,現在進行中の試合も5分遅れのタイムシフトで視聴できる。現在の仕様では,最大4000人のプレイヤーが同時に視聴できるとのこと。よほど混雑していない限り,視聴に支障が出ることはなさそうだ。
なお,観戦モードの視聴用データは,サーバーに数千試合分のログを残せるが,容量の限界に達した場合やクライアントのバージョンが上がる場合は削除されるとのこと。
将来的には,公式オンライン大会の結果や人気の高い対戦など,一部の試合を時間が経過しても観戦できるようにしたり,上級者同士の対戦などを紹介する機能を付けたりなど,内容の充実を図っていくそうである。
遠藤氏:
「カオス ヒーローズ オンライン」の対戦は,見ているだけでも面白いものが多いんです。何かをしながらでもいいので,スポーツ観戦のような感覚で楽しんでいただけると嬉しいですね。
また,観戦モードでは,ご覧になる方が見たい場面をしっかりと確認できます。観戦する試合の検索もできますので,ニコニコ生放送の実況で私のカメラワークに満足できないという方は,あとでゲームにログインして視聴し直してみてください(笑)。
観戦モードでは,ニックネームや使用ヒーロー,参加プレイヤーの平均レート,累積閲覧数による検索/ソートが可能で,プレイヤーが見たい試合を観戦できる。
とくに初心者にとっては,試合全体の流れを把握できるだけでなく,上級者の立ち回りを見ることで,ヒーローをどう成長させれば試合で活躍できるのか,参考になるはずだ。
遠藤氏:
観戦モードでは,通常のプレイ画面より高い位置までカメラ視点を動かせるので,より広い範囲を見られるようになっています。
上級者の固定パーティにおける連携がいい例なのですが,どんな戦術で戦っているのか,誰がいつ即時帰還スキルや究極スキルを使ったのかといったところまで,確認しやすくなります。レートの高い上級者のプレイを参考にして,「自分もパーティプレイに挑戦しよう」と思っていただけたり,加入するクランを決めたりしてもらえたら嬉しいです。
またこのモードでは,さまざまな部分にフォーカスできるので,特定のヒーローを追跡して観戦することもできます。初心者の方は,レートの高い上級者がヒーローをどのように育成して試合を戦っているのか参考になると思いますので,自分が使っているヒーローを検索してみてほしいですね。
観戦モードは,サーバー負荷が高いことを主な理由に,本運用時はゲーム内通貨か魔力石を消費するコンテンツになる予定だ。ただ遠藤氏は,できる限り「プレイヤーにやさしい」形にしたいと考えており,どこまで無償で提供できるか,テスト運用中に様子を見つつ決めていきたいと話していた。
通常の試合よりスピーディな展開が楽しめる「雪原マップ」が登場
ヒーローのレベル上げやゴールドの獲得がしやすいため展開が速くなり,20分前後で試合の決着がつくように設計されている。
遠藤氏:
「カオス ヒーローズ オンライン」の試合は,制限時間いっぱいまで勝敗の行方が分からないことも多いので,1試合あたり最大で50分かかることを考えると,ライト層の方々には少し参加しづらいところがあるんですね。
7月のアップデートで実装した,制限時間20分の「デスマッチ」モードが好評だったので,短い時間でも遊べるモードの選択肢を増やすために「雪原マップ」の実装を決めました。
雪原マップ限定の仕様となりますが,クリープの出現する間隔が短くなっているので,とくに試合序盤はスピーディにレベルを上げられます。スキルのクールタイムも,たとえば即時帰還スキルなら,通常300秒のところが180秒になっていますし,究極スキルなら通常の80%くらいの時間に短縮されています。
試合の密度が高くなるので少し忙しくなりますが,20分程度で決着がつくようになっているので,ぜひ気軽にプレイしていただければと思います。
実は,「雪原マップ」はもともと,韓国のクリスマスイベント用に実装されたものだったんです。オブジェクトの装飾が今の季節とは合わないので,冬まで待つことも考えたのですが,気軽に遊べるステージが求められていることを考えて,そこは目をつぶることにしました(笑)。
遠藤氏は,初心者やライトプレイヤーが萎縮せずに楽しめ,かつ実戦での立ち回りを習得できるように,デスマッチやその次のステップである雪原マップを用意したという。
まずは,敵を倒し続けるデスマッチで対人での基本的な立ち回りを覚えてもらい,次に雪原マップで攻城を含めたチームでの戦い方を学ぶ。そして,いずれはランク戦に参加して上位を目指すという流れを目指しているとのこと。
なお,ランク戦までの流れを充実させるため,レーンを1本だけに簡略化したマップなども企画しているそうだ。
神聖連合側 | 不死軍勢側 |
今回のアップデートでは,試合における装備アイテムのシステムが改善される。各アイテムの合成先には何があるのか,上位アイテムの場合はどのアイテムを集めれば合成できるのかが表示されるようになる。ちなみに,今まで2000ゴールドで購入するしか入手手段のなかった「ブレスドメイル」は,今回のアップデート以降,「魔法防御のローブ」「生命の玉」「再生の指輪」「50ゴールド」の合成で入手できるよう変更されるとのこと。
また,ユーザーインタフェースにも改善が加えられ,ヒーローが死亡したときには,誰からどの攻撃でどれだけダメージを受けたのか,表示されるようになる。そのほか,クリープが次に出現するまでの残り時間も,視覚的に確認できるようになるとのこと。
新ヒーロー2体は「力」タイプ。不死軍勢には魔法耐性持ちヒーローが登場
クンカーの詳細は,下に引用した資料で確認してほしいが,体力が少ないほど攻撃力/攻撃速度/クリティカル発動率が高まるスキル「不惜身命」を筆頭に,一定時間突進して攻撃した敵をうしろに投げ飛ばす「猪突猛進」,気絶効果付きの連続攻撃を行う究極スキル「疾風怒濤」などを持つ,超攻撃的な「力」タイプのヒーローだ。
またクンカーは,体力が10%未満になると短時間(2.5〜3.5秒間)HPが減らなくなるスキル「不撓不屈」を持っている(※発動後はクールタイムが必要)。体力が減った状態で敵集団に飛び込み大ダメージを与え,「不撓不屈」が発動して死にそうになったら「猪突猛進」や即時帰還で脱出する,というような戦い方ができる。
また,マップ上の木を倒してルートを切り開くこともできるので,優秀な切り込み隊長役を果たしてくれそうだ。
■猛るバイソンの魂 クンカー(神聖連合)
■CV:中井和哉
■ヒーロータイプ:力
■ヒーロー特徴
クンカーは敵に突進して後ろに投げ飛ばし、気絶をともなう連続攻撃によって敵を倒す超攻撃的なヒーローです。
「猪突猛進」を使用すると一定時間突進して周辺の敵にダメージを与え、突進中に攻撃した対象を自分の後ろへ投げ飛ばします。「不惜身命」はクンカーのHPが減少するほど戦闘能力が高くなり、効果中は死亡しない状態となる「不撓不屈」と組み合わせることで圧倒的な強さを持つことができます。
また、「不惜身命」を使用すると周辺の敵にダメージを与えて移動速度を減少させることもできます。究極スキルの「疾風怒濤」は使用すると対象を気絶させて強力な4連撃を行い、最後に跳び上がってトドメの1撃を見舞わせます。
「不撓不屈」はクンカーのHPが10%未満になると自動的に使用され、HPが1%未満にならないスキルです。効果時間は2.5〜3.5秒なので、「猪突猛進」を利用して戦線離脱するのも場合によっては必要な判断と言えるでしょう。
■スキル特徴
・猪突猛進
一定時間突進し、捕らえた敵を後ろに投げ飛ばします。
・不惜身命
HPが減少するごとに攻撃力、攻撃速度、クリティカルダメージの発動率が増加します。
使用時には周辺の敵にダメージを与え、移動速度を減少させます。
・不撓不屈
HPが10%以下になると自動で発動し、短い間死なない状態となります。
・疾風怒濤
対象を気絶させて4回攻撃を行った後、
クンカーが高く跳び上がってトドメの一撃を叩き込みます。
■バックストーリー
レオニックの犠牲により世界樹「レディトゥス」を守った神聖連合は、今後激しさを増すと予想されるラデス率いる不死軍勢との闘いについて話し合っていました。
逆行の魔導師レイナの予知によると、現在ラデスの力は「蘇生の祝福」によって大きく失われており、その力を取り戻すために各地に散っている魂の断片を回収し、再び力を取り戻そうとしていると言います。
また、彼女はラデスの魂の断片はナルバシュの森に住む神秘の部族「タル」の秘宝として存在しており、これを得るためには太古の部族「ムフカ」の助けを借りると良いだろうと伝えます。
そこで、神聖連合は不死軍勢から「レディトゥス」を守る兵力を残しつつ、大自然の女戦士シャピナを中心とした少数精鋭の秘宝奪還部隊を編成します。
シャピナ達はレイナの予知に従って太古の部族「ムフカ」を見つけますが、ムフカ族の助力を得るには最高の戦士「クンカー」にその力を認めさせなければならないと言います。
そこでまず「ダロン」がクンカーに挑みますが、クンカーの持つ神秘的な力の前に無残に敗れてしまいます。
この闘いを見ていたシャピナは奮起し、続けて決闘を申し込みます。
お互い全力でぶつかり合った結果、惜しくもシャピナは敗れてしまいますが、クンカーはシャピナの優れた戦闘能力を認めます。
こうしてクンカーは奪還部隊に力を貸し、神秘の種族「タル」へ案内することを約束するのでした。
サテュロスも「力」タイプのヒーローだが,その最大の特徴は倒されにくいことだ。
攻撃範囲こそ狭いものの,魔法耐性スキル「影の中へ」や,敵を気絶させてダメージを与えつつ自分の体力を回復する究極スキル「魂狩り」を持っているので,優秀なタンク役になってくれるはずだ。「知能」タイプの魔法特化型ヒーローに対抗するには最適といえる。
なお,「魂狩り」と「インカネルの囁き」のスキルは,センチネルにも有効だ。
■霊魂の略奪者 サテュロス(不死軍勢)
■CV:藤本たかひろ
■ヒーロータイプ:力
■ヒーロー特徴
強力な瞬間ダメージと、不死軍勢初の魔法耐性を持った近接戦闘のスペシャリストです。
「影の中へ」を使用して魔法耐性状態になることで、敵との交戦での生存率が上昇するでしょう。「瞬速斬」はダメージを与えるだけでなく、移動速度を減少させる効果もあります。
攻撃時には「インカネルの囁き」の効果もあり、大きなダメージが見込めるでしょう。「魂狩り」は敵に大きなダメージを与えて気絶効果を与えるとともに、自分のHPも回復することができます。HPの低い敵や、気絶効果のあるスキルを持った敵を狙うとよいでしょう。
「インカネルの囁き」と「魂狩り」のスキルはセンチネルにも有効です。ただし、「魂狩り」をセンチネルに使用する際には状況をよく見極める必要があるでしょう。
■スキル特徴
・瞬速斬
敵を素早く斬りつけ、移動速度を減少させます。
・影の中へ
魔法耐性状態となって攻撃力が増加し、防御力が減少します。
・インカネルの囁き
攻撃時に一定確率で魔力が放たれ、一直線上の敵にダメージを与えます。
・魂狩り
対象を気絶させ、与えたダメージの一部を自身のHPとして回復します。
■バックストーリー
カルドンの覇王「ベルゼビュート」の部下の1人です。
影の中に紛れることですべての魔法を遮断する力を持っており、魔法による攻撃を主力としている「カルドン族」の中では特殊な存在と言えます。
ベルゼビュートはこの特殊な能力を高く評価し、亡霊を支配する鎌「インカネル」を与え、地上に派遣した「四天王」の監視を命じます。
半獣の外見の通り、元々ずば抜けた近接戦闘能力を持っていましたが、「インカネル」の力が加わり戦場を支配する程の実力となります。
その後、敵の魂を一瞬のうちに吸い出す力まで身につけて四天王を超える実力を持つようになりますが、自分の能力を認めてくれたベルゼビュートに対しては忠誠を誓って付き従っています。
なお,セガキャラクターとのコラボ企画第2弾が決定し,9月21日に東京ゲームショウ 2013会場から放送されるセガ公式ニコニコ生放送で,その詳細が発表されることも判明した。
2013年5月に実施された第1弾では,「戦場のヴァルキュリア」のアリシアとセルベリアがヒーローとして実装されたが,第2弾では既存ヒーローのアバターカードとして提供される。アバターカード対象ヒーローは,「シルク」「メデューサ」「悪童」の3体とのこと。
シルク |
メデューサ |
悪童 |
今後の展開について
遠藤氏は,今後の「カオス ヒーローズ オンライン」で,優先して取り組むべき課題は大きく二つあり,それは陣営バランスとマッチングだと語る。陣営バランスは,先述したとおり,神聖連合/不死軍勢の垣根をなくすルールを導入することで,いずれかの陣営が不利になるという状況そのものをなくす予定だ。
これまでにも,あらかじめチームを組んで参加するチームランキング戦の導入などにより,適正なマッチングが行われやすくなるよう改善が図られてきた。しかし,プレイヤー数が増加しなければ,ミスマッチングの根本的な解消にはならない。
そこで今後は,韓国をはじめとした海外のサービス地域と,国境を越えたマッチングの実現を目指すのだという。
遠藤氏によれば,すでに多国間マッチングの開発は進んでおり,まずは韓国と日本の間で,早期実装のため開発元と調整している段階とのこと。問題なく実現できれば,マッチングできるサービス地域を拡張していきたいと話していた。
ちなみに現在のプランでは,チームランキング戦のように,同じ国のプレイヤー同士が組んだチームで,自国または他国のチームと対戦する仕様になるとのこと。つまり,自分のチームに海外のプレイヤーが混ざるようなことはないわけだ。
また,多国間マッチングを視野に入れ,韓国の仕様に追いつくように「クラフトアイテム」も近日中に実装される予定だ。
遠藤氏:
クラフトアイテムは,効果の異なる16種類前後の装備アイテムに,ランダムでオプション効果が付与されるというものです。今まで以上にヒーローに特徴が出せるシステムなので,日本でも早めに実装したいと考えています。
ただ,有料アイテムにすると課金した人が有利になって,ゲームバランスが台無しになりかねません。そのため,日本でどのような形で実装するかは,まだ検討中です。
最後に,これから「カオス ヒーローズ オンライン」を遊んでみようと思った人のために,初心者にも扱いやすいオススメのヒーローを遠藤氏にチョイスしてもらった。遠藤氏からのプレイヤーに向けた今後の展開に関するメッセージとともに,本稿の締めとして掲載しておこう。
■遠藤氏オススメのヒーロー(神聖連合編)
・アルカラス
防御力とHPをひたすら上げる装備(ビルド)にすることで非常に死ににくくなります。究極スキル「インディグネイション」は,すべてのヒーローに同時に攻撃できる数少ないスキルですから,集団戦やピンポイントでの敵のキルに優れています。あとちょっとのところで逃げられてしまった! なんてときのトドメにもオススメなド派手なスキルです。
(公式サイトのヒーロー紹介ページ)
・フロード
遠距離攻撃の気絶スキル「砕星」が非常に優秀で,逃げる敵を気絶させ,味方に倒してもらうスタイルで十分活躍できます。またスキル「炎雹」は,建物破壊に優れており,非常に使い勝手のいいスキルと言えます。その半面,非常に死にやすいヒーローなので,集団戦では前に出たり,一人で行動したりしないようにしましょう。敵の集団に「万象砕滅」を撃ち込んだときは気持ちいいですよ。
(公式サイトのヒーロー紹介ページ)
■遠藤氏オススメのヒーロー(不死軍勢編)
・コープス
防御力とHPをひたすら上げる装備(ビルド)にすることで非常に死ににくくなります。究極スキル「悪食」は,ヒットすれば敵ヒーローをほぼ100%倒せる優秀なスキルです。このスキルの使用タイミングさえマスターすれば,敵から最も嫌がられるヒーローとなるでしょう。
(公式サイトのヒーロー紹介ページ)
・オブリー
とにかく死ににくいヒーローで,立ち回りしだいでは0デスも可能です。とくにHPへのダメージを無効化し,代わりにMPが減るスキル「犠牲の膜」が強力ですから,これを使用して死なないプレイを目指してください。
(公式サイトのヒーロー紹介ページ)
遠藤氏:
9月10日に実施するアップデートの目玉は,何と言っても観戦モードです。実装までたいへんお待たせしてしまいましたが,ぜひこのモードを利用して,プレイの分析や戦術の研究に役立ててください。
以前からご指摘をいただいていた,ヒーローのバリエーションの少なさも,7月から8月にかけて実施したヒーロー強化月間で50体以上に増えました。陣営間のバランスもほぼ互角といえる状態まで調整され様変わりしているので,これまでプレイを止めてしまった人も,またゲームにログインしてみていただければと思います。
また今後は,対戦における陣営の垣根をなくし,すべてのヒーローが選べるようになる予定です。ゲームそのものが変化すると言っていいほど,戦術が大きく変わりますので,実装にご期待ください。ヒーローにさらなる変化をもたらすクラフトアイテムも,実装に向けて着実に準備を進めています。
「カオス ヒーローズ オンライン」は,これからもプレイヤーの皆さんとともに進化し続けていきますので,今後とも応援をよろしくお願いします。
「カオス ヒーローズ オンライン」公式サイト
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