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[GDC 2018]Futuremark,「DirectX Raytracing」ベースとなるリアルタイム技術デモのムービーを公開
また同時に,2018年末に向けて「3DMark」へ新しいDirectX Raytracingテストを導入することも予告している。
何はともあれ,まずはムービーを見てほしい。
Futuremarkの説明によると,DXRによる技術デモは,現行世代のGPU上で動作しており,DirectX 12ベースとなる既存のエンジンや「Time Spy」テストのリソースを使っているため,実装は比較的簡単であったという。また,既存のラスタライズ手法を使いつつ,ラスタライズ法では実現困難な反射や影,エフェクトをレイトレーシングで処理するというアプローチを採用することにより,レイトレーシングの計算量を減らすことができたそうだ。
ムービーの見どころは,動的なオブジェクトに生じる正確な反射の表現や,カメラの外にあるオブジェクトによる反射など。Futuremarkは分かりやすい例をいくつか挙げているので,以下にスクリーンショットを掲載しておこう。
Futuremarkは追加予定のDXRテストが今回の技術デモムービーを拡張したものになるか否かを明らかにしていないが,いずれにせよ,そう遠くない将来に「DXR性能」を比較できるようになることは間違いないようだ。今から楽しみに待ちたい。
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Futuremark 公式Webサイト(英語)
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