インタビュー
伊藤賢治氏らが出演する「One Night Re:Birth」まであと4日! 「聖剣伝説」や「ロマサガ」シリーズの楽曲がバンドサウンドでよみがえるプレミアムライブへの意気込みを聞いた
このライブは,「サガ」シリーズや「聖剣伝説」シリーズの楽曲を担当した伊藤賢治氏が,それらに自ら大胆なアレンジを加えてリリースしたアルバム,「Re:Birth / 聖剣伝説 伊藤賢治アレンジアルバム」「Re:Birth II / ロマンシング サ・ガ バトルアレンジ」(伊藤氏による全曲紹介記事)の収録曲などを,生のバンド演奏で楽しめるという貴重な機会である。
ライブに出演するバンドメンバーは,伊藤氏(キーボード)を筆頭に,土屋玲子氏(ヴァイオリン),寺前 甲氏(ギター),上倉紀行氏(ギター,キーボード),榎本 敦氏(ベース),山内優氏(ドラム),和田貴史氏(マニピュレーター)の7名。お気づきの方もいるだろうが,つまるところ前述のRe:Birth 2参加ミュージシャンが,あらためて一堂に会することになるわけだ。
ちなみに土屋氏を除くバンドメンバーは,2011年11月に開催された「THE NEXT STAGE 〜gentle echo meeting 3〜」(レポート記事)にも出演していたこともあって,“イトケンサウンド”との相性もバッチリ(のはず)。
4Gamerでは先日,同ライブのリハーサル現場にお邪魔し,その様子を取材させてもらった。
リハーサルでは,当日演奏される予定の全楽曲が通しで演奏されていたのだが,見学しているこちらが緊張してしまうほどのすさまじい迫力に圧倒されることしきりだった。そんな中でもバンドメンバー達は,わずかな不備も見落とさないよう,念入りに自らのパートの調整を行っていた。
セットリストは当日のお楽しみということで,ここで詳細は明かせないが,激しい曲を中心にしつつも,穏やかな曲調のバラードがあったりと,選曲は実にバラエティ豊か。
イトケンサウンドのファンが思わず「待ってました」と歓喜するような,Re:BirthやRe:Birth 2には収録されていない新曲も予定されているので,当日をぜひ楽しみにしていてほしい。
なお,今回のライブの前売り券は,発売からわずか10分ほどで完売してしまったのだが,当日はニコニコ生放送での有料配信(ネットチケット 2000ポイント)が決定している。
残念ながら会場に足を運ぶことができないという人は,こちらの利用を検討してみてほしい。現時点では,この映像のパッケージ販売などは予定されていないとのことなので,この機会をお見逃しなく。
「One Night Re:Birth」公式サイト
ニコニコ生放送「One Night Re:Birth」
「ロマサガ」25周年企画も構想中?
今回のライブでは一体感を感じたい
4Gamer:
リハーサルお疲れ様でした。
2011年の「THE NEXT STAGE 〜gentle echo meeting 3〜」と,ほぼ同じメンバーでのライブをまた拝見できるということで,個人的に嬉しく思っているんですが……。今回,このような形式でライブを行う意図などを教えてください。
前回のライブは,僕自身でも驚くほど,もの凄く大きな反響をいただいたんですよね。
なので今回は,あのときに喜んでくださった方や,会場には来られなかった方達に向けての,続編,アンコールのような意識で臨んでいます。前回のライブを経てRe:Birth 2が生まれたんですが,ここでアルバムの曲をもう一度演奏することで,アンコール的な意義をもっと高められるんじゃないかと思っているんです。
4Gamer:
ずいぶんと豪華なアンコールですね(笑)。
伊藤氏:
ありがとうございます。
やっぱり,前回のライブの時の盛り上がりが忘れられないんですよね。「そんなに聴きたかったのか!」って。本当に凄く嬉しかったんです。
4Gamer:
ちなみに今回は,新曲も用意されているとか。
伊藤氏:
ええ。アルバムには入っていない,「サガ フロンティア」系も用意しました。
4Gamer:
サガフロ版Re:Birthがついに!
ということは,前回のライブに来た人も,また新鮮な気持ちで楽しめるということですね。
伊藤氏:
せっかく来てくださるお客さんを飽きさせないようにしたいですし,「その曲が来たか!」という感じで驚いてもらいたいですから(笑)。
4Gamer::
驚くと思いますし,喜ぶと思います!
リハーサルは,今回を含めてすでに何度か行われたそうですが,手応えはいかがですか?
伊藤氏:
できることなら,自分が客席で見たいです(笑)。
4Gamer:
手応えバッチリということですね。当日が楽しみです。
ところで,今回は前回と違って,会場がオールスタンディングですよね。客席の様子が違うことで,何か期待している部分ってありますか?
伊藤氏:
やっぱりやる側と聴く側の一体感を1曲目から感じたいですね。着席とは違う盛り上がりというのを,今度は作れたらな……と思っています。もちろんそれは,僕らの演奏にかかってるところなんですけど(笑)。
4Gamer:
リハーサルの様子を拝見する限り,それは杞憂じゃないかと思いますよ(笑)。
それと,今回のライブは「One Night」と銘打っているように,一夜限りのものなんですよね?
伊藤氏:
そうですね。
ただ……,前回「バンド形式で激しいライブをやるのは,年齢も年齢なんでこれが最後です」なんて言っておきながら,今回はさらに規模が大きくなっちゃいましたから(笑)。
4Gamer:
規模,ですか。
伊藤氏:
はい。その分,関わってくださる方が増えてたんです。そういうこともあって,着実に進歩している感じはしています。
4Gamer:
つまり,それだけ求めている人が多かったっていうことですよね。
伊藤氏:
とても嬉しいことですね。
だって「ロマンシング サ・ガ」って,もう21年も前の作品ですから。ずっと応援してくれるファンがいるというのが,とても嬉しいですし,心強く感じています。
4Gamer:
ファンの中には,現在も作曲家として精力的に活動しながら,こうしてライブも行うとなると,スケジュールも過密になるでしょうし,ライブを行うこと自体が伊藤さんにとって負担になっているんじゃないか? と心配する向きもあると思うんですが……。
伊藤氏:
いえ,負担というよりは刺激になっていますね。
彼ら(メンバー)が凄腕のプレイヤーなのは分かりきっているので,ライブに関しては不安であったり負担であったりというのはありません。皆さんの前で演奏して,喜んでもらえるということが,自分にとって大きな刺激になっているんです。それがまた頑張ろうという気持ちにもなりますし。
4Gamer:
ライブで刺激を受けることも,創作に生きるということなんですね。
さて,気が早いとは思うんですが,今回のライブ以降の展開について,何か考えていることがあったら教えてください。
伊藤氏:
4年後にはロマサガが25周年を迎えるので,そこに向けて何かをぼちぼちやっていけたらな……ぐらいに考えています。まだ具体的なことはお話できないんですけど,ぜひご期待ください。
4Gamer:
では最後に,本番への意気込みをお願いします。
伊藤氏:
ハードロック系が多いセットリストになるとは思いますが,静かなバラードや色々なサプライズもあったりするので,ぜひお楽しみください。会場に来られない方は,ニコ生でぜひ!
4Gamer:
ありがとうございました。
「One Night Re:Birth」公式サイト
ニコニコ生放送「One Night Re:Birth」
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ロマンシング サガ 2
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