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「逆転裁判〜逆転への挑戦inジョイポリス〜」で,真実にたどり着けたメディアはゼロ。屈指の難度を誇った“体感型推理ゲーム”のプレス向け先行体験会をレポート
体感型推理ゲームとは,参加者が主人公となって,謎解きやミッションをクリアしていく形式のゲームイベント。カプコンのニンテンドー3DS用ソフト「逆転裁判5」が7月25日に発売されたことを記念して,体感型捜査ゲーム「サイコパス」などを手がけた,PKシアターとのコラボレーション企画として実現したものだ。
開催概要は以下のとおり。2013年7月27日から9月1日までの土日と8月16日の全13日間で,1日3回公演(8月3日のみ2回)のペースで実施される。
体感型推理ゲーム「逆転裁判〜逆転への挑戦inジョイポリス〜」
開催日程:2013年7月27日(土)〜9月1日(日)迄の土日+8月16日(金)(全13日間)
開催時間:1回目11:00〜、2回目14:00〜、3回目17:00〜
(1日3公演)全38公演(8/3のみ2公演)
所要時間:約1時間半
場所:東京ジョイポリス
営業時間:10:00〜23:00 ※公演時間の前から入場は可能です。
■チケット料金(税込)
・前売券:2,300円、パスポート付前売券:4,800円
・当日券:2,600円、パスポート付当日券:5,200円
※すべて、東京ジョイポリスの入場料を含みます。
※本券は、おとな・こどもの区分はございません。
■前売券受付期間
6/29(土)10:00〜各公演日の前日まで
プレイガイド:イープラス(http://eplus.jp/gyakuten/)
今回4Gamerでは,本公演に先駆けて7月26日に実施されたプレス向け先行体験会に参加したので,その模様をお伝えしよう。なお,公演の進行以外でネタバレにつながる要素は極力避けているので,参加予定の人も安心してほしい。
また会場には,「逆転裁判〜逆転への挑戦inジョイポリス〜」の監修を行った,「逆転裁判5」プロデューサーの江城元秀氏,同シナリオディレクターの山﨑 剛氏が来場していた。お二人からのコメントを記事末尾に掲載しているので,最後まで目を通してほしい。
体感型推理ゲーム
「逆転裁判〜逆転への挑戦inジョイポリス〜」公式サイト
「逆転裁判5」公式サイト
「逆転裁判〜逆転への挑戦inジョイポリス〜」では,1時間半後に開廷する殺人事件の裁判に向けて,被告を無罪に導くために参加者が奔走することになる。
その事件とは,アーティストのSHIZUKAが,東京ジョイポリスでのライブ終了後に殺されたというもの。容疑者は,彼の熱狂的なファンである出杉田(ですぎた)だ。
出杉田の弁護を依頼された弁護士の吉北歩美は,圧倒的に不利な状況の中,旧知の成歩堂龍一に助けを求めて「成歩堂なんでも事務所」にやって来た。
「成歩堂なんでも事務所」の研修生である参加者達は,別の事件で忙しいなるほどくんに代わって,吉北弁護士とともに出杉田の無実を証明するのだ。
ゲームのオープニングとエンディングは,東京ジョイポリスのメインステージで行われる。ステージ上では,法廷がプロジェクションマッピングで再現されている |
圧倒的不利な状況に追い込まれた吉北弁護士は,参加者に助けを求める |
それでは,ゲームの進行を説明していこう。
最初に参加者に渡されるのは,以下の5つのアイテムだ。
・関係人物リスト
・証言ファイル
・証拠品ファイル
・フロアマップ
・事件捜査書
まずは,フロアマップに記された資料掲示場所と死体発見現場を回って,さらなる証言と証拠品を集めることになる。
ゲーム序盤となるステージ1では,事件捜査書のテキストをよく読んで,証言や証拠品と付き合わせていけば,正解を導けるようになっている。そして,首尾よく事件捜査書を埋めて吉北弁護士のもとに持っていくと,今度はステージ2の事件捜査書をもらえるという流れだ。
なお,ゲーム参加中は,カメラや携帯電話などによる証言/証拠品の撮影が許可されている。とりあえずは必要なものを撮影しておいて,一通りそろえてから腰を据えて推理するのがオススメだ。
各ゲームメディアが顔を揃えたプレス向け先行体験会では,裁判の開廷までに正解にたどり着いたメディアは,筆者を含めて一人もいなかった。筆者の場合,真犯人の目星は付いたのだが,事件捜査書に証言/証拠品をうまく当てはめられず,あえなく時間切れとなってしまった。
ちなみに,この先行体験会の結果を踏まえ,最終的な難度の調整を行うそうなので,本公演では,もう少しクリアしやすくなっているかもしれない。
先行体験会終了後には,「逆転裁判〜逆転への挑戦inジョイポリス〜」の監修を手がけた,「逆転裁判5」プロデューサーの江城元秀氏と,同シナリオディレクターの山﨑 剛氏へのメディア合同インタビューの時間が設けられた。本稿の締めとして,お二人からのコメントを掲載しよう。
──「逆転裁判〜逆転への挑戦inジョイポリス〜」をプレイした感想を教えてください。
江城氏:
一言で言うと,超ムズいです(笑)。
過去に2回プレイしたのですが,今回の先行体験会では,全体のクオリティを上げたり,最初の問題のヒントを変えたりと,手を入れています。このあと,先行体験会の結果を踏まえて山﨑が調整を加えますから,内容がバッチリの状態で本公演を迎えられると思います。
今まであまり類を見ない,現場で証拠を集めて矛盾を見つけるという本格的な推理イベントなので,「逆転裁判」にふさわしい内容になっているのではないでしょうか。
山﨑氏:
僕は,これから居残りで調整です。どのくらいの人数が最後まで進めるのがいいのかなどを踏まえて,最終的な問題の難度や,運営面のバランスを図り,できるだけ多くの人に楽しんでもらえるようにします。
──現場の要所には,さまざまな登場人物が配置されていて,会話したり,演技をしたりしていますよね。あれもお二人が監修しているのですか?
山﨑氏:
チェックはしていますが,基本的な設定や演出はお任せしています。
江城氏:
役者の皆さんは,けっこうなりきってくれていますね。
山﨑氏:
ゲームに参加される方は,役者さんに話しかけると,公演をより楽しめると思いますよ。
──最後に,「逆転裁判〜逆転への挑戦inジョイポリス〜」に興味を持った人に向けて,メッセージをお願いします。
江城氏:
こういう推理イベントは,参加者同士のやり取りが醍醐味の一つです。ぜひ積極的にコミュニケーションを取って,楽しんでください。
──ありがとうございました。
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