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「シムシティ」のオフライン化を,Electronic Arts シニア バイスプレジデントのルーシー・ブラッドショー氏が否定
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印刷2013/03/18 16:40

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「シムシティ」のオフライン化を,Electronic Arts シニア バイスプレジデントのルーシー・ブラッドショー氏が否定

 Electronic Artsのシニア バイスプレジデント/Maxisスタジオ ジェネラル・マネージャーを務める,ルーシー・ブラッドショー(Lucy Bradshaw)氏が,都市建設シミュレーション「シムシティ」の公式ブログを更新し,「ルーシーからの率直な答え」(Straight Answers from Lucy)と題したエントリーで,オフライン化を否定し,今後も常時接続を必須とするゲームとしてサービスを提供していくことを改めて表明した。以下にエントリーの翻訳を掲載するので参考にしてほしい。

画像集#003のサムネイル/「シムシティ」のオフライン化を,Electronic Arts シニア バイスプレジデントのルーシー・ブラッドショー氏が否定


画像集#006のサムネイル/「シムシティ」のオフライン化を,Electronic Arts シニア バイスプレジデントのルーシー・ブラッドショー氏が否定
ルーシー・ブラッドショー氏
皆さんがシムシティをプレイしているのを邪魔したくないですが,「なぜシムシティは常時接続が必要で,オフラインのゲーム体験はないのか」ということに,率直にお答えしたいと思います。

 常時接続は過去のシムシティにはない,ゲームシステム上の大きな変化です。命令として開発者が実装を強制されたものではなく,プレイヤーをコントロールしてやろうという戦略でもありません。新たなシムシティを開発するうえで,我々のビジョンが常時接続というものだったのです。開発当初から,シムシティはマルチプレイを念頭にデザインし,実社会のようにグローバルで,流動的で,ソーシャルな世界をゲームに取り込もうと,新しいテクノロジを使って,地域ごとにプレイヤーをつなげるゲームを開発したのです。

 より生き生きとした,さまざまな反応を見せる世界をプレイヤーの皆さんに楽しんでもらおうと,シミュレーションやグラフィックスに多大な努力を払ってきました。また,こうした地域ごとのプレイやソーシャル性を実現するために,クラウドサーバーを利用するということも行っています。以下,そのいくつの例かを説明します。

・すべてのプレイヤーに対して,シミュレーションの状況を細かくアップデートしています。一人でプレイしているときでも,マップ上の複数の都市がインタラクションするようにアップデートされます

・都市の「Specialization」は,隣接する都市の公共サービスや資源,労働者がなくては成り立ちません。ほかのプレイヤーが街作りをすることで,その資源を共有できます

・「Great Works」は,地域内にある複数都市の協力なしでは建設できません。それぞれのプレイヤーの状況をアップデートすることで,「Great Works」の建設を前身させることができます。

・「World Challenge」「World Event」「World Leaderboard」,そして「World Achievement」といった,シムシティの「Social World」機能は,すべてのプレイヤーの都市情報をアップデートさせることで検出されます

・プレイヤー間の「Gift」は,サーバーで処理されます

・コアとなる資源の需要変化を常にアップデートすることで,「Global Market」での売買を可能にさせる,需要と供給の仕組みがサーバーで処理されています

・それぞれの街の景観もサーバーでアップデートさせています。ほかのプレイヤーの都市を訪れたとき,街の景観はリアルタイムに近いものになっているはずです

・地域ごとのプレイや「Leaderboard」「Challenge」や「Achievement」の報酬が正しくなるよう,すべての街のセーブが適切に行われるようチェックする機能があります

画像集#002のサムネイル/「シムシティ」のオフライン化を,Electronic Arts シニア バイスプレジデントのルーシー・ブラッドショー氏が否定
 このほかにも,クラウドサーバーでのセーブや,どのPCからでも自分のファイルにアクセスできるというのも,常時接続のアドバンテージの1つです。自宅でも職場でも,いつでも同じ街にアクセスできるのです

 ほとんどのプレイヤーが連結した街づくりを楽しんでいます。一人で複数の街を切り盛りして遊ぶ人もいますが,周囲の影響を受けるようデザインされているのです。そして,このシステムは,地域やサーバーを超えてのソーシャル機能という,今後の機能発展の道筋にもなっているのです

 シムシティをローンチさせたことは,まだ最初の1歩でしかありません。このデザインが最終形態でもなく,ずっと進化していくことでしょう。多くの意味で,我々はMMOゲームを作っていると考えているのです。

 もちろん,オフラインモードを実現することは技術的には可能でした。しかし,それは我々のビジョンにはそぐわないものです。過去のシムシティのような,1つの街が完全に孤立した形のゲームにしたくなかったのです。もちろん,以前からのシムシティファンの中には,「そんなオンライン機能なんていらない」とお思いの人もいるでしょう。

 しかし,地域間でのプレイやトレーディング,そしてコミュニケーションなど,常時接続だからこそ楽しめる機能を愛してくださっている多くのファンがいるのも事実です。我々が今回作り出したシムシティは,過去のシムシティの伝統を受け継ぎながらも,進化し続けるゲーム技術にも対応できていると思っています。

 ローンチから現在までシムシティを見離していないファンの皆さんには,非常に感謝しております。今もなお,何十万人もの人が,それぞれの街作りをシェアしています。シスシティは,そうした特別なゲーマーコミュニティを持つ,本当に特別なゲームに違いありません。我々は,その一部であることを誇りに感じています。


 シムシティのローンチ直後に大きく混乱していたときに,公式Twitterで,コミュニティマネージャーとおぼしき人物がプレイヤーの質問に答える形で「オフラインモードの実装を検討したい」と話したことがあるので,システムを大きく変更させる準備があるのではないかと考えた人もいるだろう。

 ただブラッドショー氏が言うように,需要と供給の仕組みやセーブそのものがクラウドサーバーで処理されるなど,ソロプレイでもゲームの基礎部分を常時接続を前提に設計してあるため,オフラインモードのリリースは現実的ではない。

 なお,プログラマーのギヨーム・ピエール(Guillaume Pierre)氏が明言している,交通渋滞に関するAI調整の進行具合を紹介するトレイラーが,本人名義のアカウントでYouTubeに公開されている。
 砂利道で渋滞していた車の列が,2車線道路のバイパスを設置することで瞬時に解消されるシーンが見られるので,EA Maixsチームは相当なスピードで改良を続けているようだ。


 今後は,救急車や消防車,清掃車などが車庫から出やすくなるといった調整も行われていくとのこと。パッチのリリース時期までは明言されていないが,多くのバーチャル市長を悩ませている大渋滞は,そろそろ大幅に改善されるようだ。

「シムシティ」公式サイト

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