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[CES 2016]「Rift」本体にバンドルされる「Lucky’s Tale」など,CES 2016で試した対応VRゲーム3作を紹介
併設されたプレス専用ルームでは,公開されたばかりの製品ボックスのレプリカが展示されるなど,3月28日の発売に向けて準備が進められている様子もうかがえた。ここでは,「Oculus Home」のホームスクリーンから,さまざまなゲームデモを体験者が自由に選択できるようになっていた。
今回は,ハードウェア本体にバンドルされることがアナウンスされている「Lucky’s Tale」のほか,「Edge of Nowhere」と「Chronos」というアクションタイトルに挑戦してきたので紹介しておこう。
■「Lucky’s Tale」
開発元: Playful Corp.
「Lucky’s Tale」は,ラッキーというキツネを主人公にした3人称視点のアドベンチャーゲームだ。ヤシの木やマッシュルームのトランポリンに乗って高所に飛び上がったり,ブロックを崩したり,コインを集めたりといったアクションになっており,欧米のメディアからは“VR世代のマリオ64”などと評されている。
Oculusが「Rift」の制作に着手した2014年の早い時期から対応がアナウンスされていた「Lucky’s Tale」。開発のPlayful は元々,「Age of Empires」シリーズや「Halo Wars」などを開発したEnsemble Studiosが解体されたとき,新たに起業したNewToyというメーカーに端を発する。NewToyは,2009年にZyngaに買収されて人気パズルゲーム「Words with Friends」をリリースしたが,その後はPaul Bettner(ポール・べトナー)氏らが独立し,このPlayfulを設立した。ジャンルは違えど,ヒット作を次々と生み出すことで築き上げてきた彼らの実績が,「Lucky’s Take」でどのように活かされるか楽しみだ。
■「Edge of Nowhere」
開発元: Insomniac Games
「ラチェット」シリーズでお馴染みのInsomniac Gamesが手掛ける「Edge of Nowhere」は,北極で消息を絶った調査隊を救うべく乗り込んだ主人公のストーリーを描いたものだ。
今回のデモは,調査隊のメンバーと思われる凍死体が散乱する氷の洞窟を歩き,やがて縦に伸びる洞窟をロープで下降していくようなシーンから始まる。洞窟の中は真っ暗で周囲が見えづらいが,時おり光が射しているような場所があり,そこに向かって進んでいけば良かった。
ロープの下降中にたいまつを落とすと深遠部が徐々に明るくなっていくのだが,底に何かの巣があるのが見える。そこから大量のクモのようなものが出現して壁を伝って昇ってくるので,プレイヤーはそれらに追われ,次々と崩れていく氷河の足場を乗り越えながら走り抜けることになる。
「アンチャーテッド」や「トゥームレイダー」を連想させるスリリングなアクションを堪能できたが,今回のデモでは自分から攻撃を仕掛けるようなシーンはなく,とにかく足元に気を付けながら走っていく内容になっていた。屋外は極寒の北極であることが肌身に感じられるほど細かいグラフィックスで,その臨場感は,コンシューマゲーム機向けのAAAタイトルにも匹敵する内容に仕上がりつつあるのではないだろうか。
■「Chronos」
開発元: Gunfire Games
「Darksiders 2」を生み出したVigil Gamesの旧開発メンバーで構成されるGunfire Gamesの新作「Chronos」は,村を救うためにドラゴンとの戦いを決意し,迷宮へと足を踏み入れた若者が主人公のアクションRPGだ。
今回のデモは,巨大なゴーレムのような敵に追われるというもので,対抗しようと剣を振り下ろしても瞬殺されるだけなので,とにかく相手に叩き潰されないよう逃げ回ることしかできないようになっていた。
今回プレイしたほかの2作と同じように3人称視点になっているが,「Infinity Blade」や「DARK SOULS」のように,何度もキルされながらもゲームを進めていくのが基本的なゲームプレイになっていた。先のゴーレムも,倒し方やマップによる抵抗手段があるのかもしれない。
面白いのは,この「Chronos」はプレイヤーキャラクターがキルされるごとに年齢を重ねていくというシステムがあることだ。当初は初心者と変わらない若造が力任せに戦いつつも経験値を積み,熟練の戦士へと成長。ただ,余りにも手こずっていると加齢によって体力が落ちていき,ゲームを進めていくのが徐々に困難になっていくのだと,デモの担当者は解説していた。
- 関連タイトル:
Rift
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