紹介記事
「FFXIV」に興味はあるけどMMORPGがちょっと苦手。そんな人にこそおススメしたい,物語をソロでも楽しめる“コンテンツサポーター”を紹介
本作では,これまでに「蒼天のイシュガルド」「紅蓮のリベレーター」「漆黒のヴィランズ」「暁月のフィナーレ」(※1)と4つの拡張パッケージがリリースされ,2022年10月には累計登録アカウント数が2700万を突破(※2)している。
さらに,FFXIVファンフェスティバルが2024年に東京ドームで開催される予定など,10年という長期サービスタイトルにして,いまや世界でもっとも勢いに乗っているMMORPGと言える作品になっているのだ。
※1:FFXIVでは,本作のスタートとなる新生エオルゼアをパッチ2.0として,以降,拡張ごとにパッチ3.0,4.0……と呼称される。パッチ2.0から始まるのは,サービスが終了した旧ファイナルファンタジーXIVをパッチ1.0と数えるからだ
※2:日本・北米・欧州・中国・韓国の5リージョンの累計アカウント数。フリートライアル版のアカウントを含む
なぜそんなに勢い,人気があるのだろうと以前から気になっていた読者もいるはずだ。かと言って今から触れようと思っても,“10年続いた作品”だからこそ躊躇してしまうこともあるだろう。これまでも,MMORPGとしては最前線に追いつきやすい作品であると紹介してきたが,それでも10年分の大ボリュームとなるとメインストーリーを進めるだけでも時間はかかるので大変に感じてしまう。ただ,それだけの積み重ねが,物語の面白さ,人気につながっているのも事実だ。
また,大ボリュームは歓迎という人でも「ゲームは自分のペースで遊びたいときに進めたい。でも,MMORPGってほかのプレイヤーとの絡みやそれぞれの都合もあるし」と,プレイヤーとの関わりで悩んでしまうことはあるものだ。そこで紹介したいのが,2022年4月に配信されたパッチ6.1から順次対応が進んでいる「コンテンツサポーター」となる。
「コンテンツサポーター」で物語をソロプレイ!
「コンテンツサポーター」を簡単に説明すると,メインストーリーで攻略するインスタンスダンジョン(ID)を,ほかのプレイヤーの代わりにNPCとパーティを組み,ソロで進められるというシステムだ。まだすべてに対応しているわけではないが,8人で戦う討滅戦(いわゆるボス戦)や一部の未対応コンテンツを除いて,ほぼ1人で物語を進められるようになっている。
ちなみに現時点では,フリートライアル(体験版)で遊べる「新生」「蒼天」のメインストーリーダンジョンはすべて対応しており,5月下旬に配信される次期パッチ6.4で「紅蓮」の途中(パッチ4.0範囲)までが対応予定だ。「漆黒」「暁月」にはリリース時点で“フェイス”として実装されており,物語の進行に関してはコンテンツサポーターに統合されている(※)。
※フェイスは専用NPCの育成コンテンツとして残っているが,物語の進行のみであれば育成の必要はない
コンテンツサポーターには,物語を1人で攻略できる以外にいくつかの利点がある。
1つは,苦手なロール(※)やジョブの練習ができるということだ。とくにタンクやヒーラーは味方を守る役割のため,慣れないうちは責任の重さを感じて緊張することもあるだろう。そこで,コンテンツサポーターを練習の場として利用するというわけだ。NPCがどのように動くのかを観察するのも勉強になるかもしれない。
※FFXIVにおける盾役のタンク,回復役のヒーラー,攻撃役のDPS
もう1つは,ストーリーとは違ったNPC達の一面が見られることだ。とくに物語と大きくかかわるメンバーと攻略することもあるため,キャラクターとストーリーの一体感がより感じられるだろう。
コンテンツサポーターは,攻略にも,ストーリーを楽しむことにも便利なのは分かってもらえたと思うが,では,どこまで1人でプレイできるのか気になる読者もいるだろう。実はコンテンツサポーターの実装に合わせて,NPCと攻略できるようにデザインが変わったダンジョンもあるので,個人的に気になっていた。そんな変化を見るついでに,どこまで1人で進められるのかを試してみようと思ったのだ。RTA(の企画)というわけではないが,ちょっとテンションが上がる。
結論から言えば,ほかのプレイヤーと一切接することなく,約20時間で新生エオルゼア(パッチ2.0)をクリアできた。「MMORPGはほかのプレイヤーと一緒に遊ばなければ先に進めない」というイメージも過去のものになりつつあるのかもしれない。なお,筆者が慣れているので迷わず進められていること,カットシーンをスキップしていることなどもあるので,初心者プレイヤーであればもう少し時間はかかるだろう。
では,パッチ2.0以降も1人でストーリーを進められるのかというと,先述したように,パッチ2.1以降に登場する8人パーティでの討滅戦,アライアンスレイド,そして3つめの拡張パック「紅蓮のリベレーター」ではもうしばらくパーティを組み必要があるので,ひとまずはここまでとなる。
アライアンスレイドでパーティプレイにも慣れていこう
先ほど説明したように,現時点でコンテンツサポーター未対応のダンジョンや討滅戦,そして今後もパーティ必須になるであろうアライアンスレイド(23人がNPC……楽しそうではあるがやりすぎ感もある)は,ほかのプレイヤーと協力してクリアしなければならない。
ここまでソロで進めてきただけに,パーティプレイを不安に思うかもしれないが,基本はコンテンツサポーターで学んできた操作で対応できるはずだ。とはいえ,一緒に遊ぶのは“実在するほかのプレイヤー”なので,気にすべき点はいくつかある。ここでは,そうした点に触れていこう。
まず何より気を付けたいのは,自分のロールがタンクでない限り,先走ってモンスターに突っ込まないことだ。コンテンツサポーターを使っていると,モンスターに自分で駆け寄る(NPCのタンクをモンスターに近づける)のがクセになるので,タンクのプレイヤーについていくことを意識しよう。
そして,余裕があればコンテンツが始まったら一言挨拶してみよう。自身がタンクであれば,初めての挑戦であることを伝えておくといいだろう。初見(初めてそのダンジョンを攻略する)プレイヤーが仲間にいるとちょっとしたボーナスがあるので,実は喜ばれたりもする。
アライアンスレイドの場合,プレイするとすぐに気づくと思うが,ほとんどのプレイヤーがダンジョンに慣れ親しんでいるので,意外とあっさりと,それほど会話もなくクリアできるはずだ(自身はあたふたしてしまうかもしれないが)。一方,もしタンクでBアライアンスのパーティに入っていた場合(A〜Cのパーティに1人ずつタンクが配置される。日本ではBのタンクがメインになって進行する場合が多い),自信がなければ初見や練習中であることを伝えて,ほかのパーティにメインタンクの役割を変わってもらうなどの相談をしてみるといい。
自分に合うか分からないなら,まずは無料の「フリートライアル」で始めてみよう
ここまで物語を進めることについて紹介してきたが,本作にはクラフターやギャザラー,ゴールドソーサーのミニゲーム,お金を貯めてのハウジング,無人島でスローライフなど,数多くの寄り道が用意されている。
ほかにもパーティプレイに慣れてきたら,メインストーリーに絡まないアライアンスレイドやノーマルレイド(高難度も存在する)など,遊べるコンテンツの幅はとにかく広いのでいろいろ挑戦してみるといいだろう。
慣れるだろうかと心配になることもありそうだが,本作は幸いなことに「蒼天のイシュガルド」(パッチ3.5)の最後まで無料でプレイできる「フリートライアル」,つまり体験版が用意されている。チャットや所持できるギルの量などに制限もあるが,ソロで黙々と遊んでみる分には困るところはあまりないので,合う合わないの心配はひとまず置いておいて,1人用のRPGとしてFFXIVを楽しんでみよう。
「ファイナルファンタジーXIV」公式サイト
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