「ぷよクエ」にスコアアタックモードの「とことんぷよぷよ」が登場。くまちょむ氏が語る新モードの魅力とは

　セガがサービス中のスマートフォン向けパズルRPG「ぷよぷよ!!クエスト」（iOS / Android：以下，ぷよクエ）にて，新たなシングルプレイモード「とことんぷよぷよ」が収録される予定だ。

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　「とことんぷよぷよ」は，「ぷよ」を積めずにゲームオーバーとなるまで，ひたすらプレイを続けられるスコアアタックモード。また「とことんぷよぷよ」の実装にあたって，「ぷよぷよ」シリーズのベテランプレイヤーであり，プロプレイヤーとしても活躍中のくまちょむ氏がアドバイザーを務めている。

プレイヤーとして「ぷよぷよ」に長年携わるくまちょむ氏

　今回4Gamerは，くまちょむ氏にインタビューする機会を得られたので，アドバイザーとしてどのような点を指摘したのか，実際にプレイしてみて「とことんぷよぷよ」がどんなモードだと感じたのかといった話を聞いてみた。その内容を本稿でお届けしよう。

「ぷよクエ」上達にうってつけの新モード

4Gamer：
　本日はよろしくお願いします。どのような経緯で「とことんぷよぷよ」のアドバイザーを務めることになったのでしょうか。

くまちょむ氏：
　まず「新モードを作成するにあたって，熟練者目線のアドバイスがほしい」というお声をいただきました。その流れで「とことんぷよぷよ」を実際にプレイして，フィードバックコメントを出すことになりました。


4Gamer：
　最初に「とことんぷよぷよ」をプレイしたときには，どのような印象を抱きましたか。

くまちょむ氏：
　ゲームオーバーになるまでひたすら1人で遊べるスコアアタックモードとなっていたので，敵の「おじゃまぷよ」による妨害がなく，「ぷよ」の積み方を練習できるモードでもあると感じました。


4Gamer：
　くまちょむ氏は，eスポーツのプロプレイヤーとして，主に「ぷよぷよeスポーツ」をプレイしてらっしゃるかと思いますが，「とことんぷよぷよ」をプレイする機会はありますか。

くまちょむ氏：
　初代「ぷよぷよ」のころにも「とことんぷよぷよ」という名前のモードはあったので，そのころから連鎖を組む練習としてプレイすることはありました。
　今後は「ぷよクエ」で「とことんぷよぷよ」をスマホで遊べるので，電車に乗るときなどのちょっとした時間に「ぷよクエ」を起動し，「とことんぷよぷよ」を選んで連鎖の練習をするようなことができると思います。

4Gamer：
　ほかのプレイヤーと対戦するための練習にも使えるということですね。

くまちょむ氏：
　連鎖を組む練習に打ってつけだと思います。そもそも「ぷよぷよeスポーツ」をプレイするためには，家庭用ゲーム機を用意する必要があるので，「ぷよクエ」をスマホでプレイしてから「ぷよぷよ」シリーズをやってみたい人にとって，連鎖を練習するいい機会になるかと。

4Gamer：
　「とことんぷよぷよ」が「ぷよぷよeスポーツ」などの「ぷよぷよ」シリーズ全般を遊んだり練習したりするきっかけになりそうでしょうか。

くまちょむ氏：
　そうですね。きっかけにもなるし，それによって上達すれば「ぷよぷよ」シリーズのプレイヤーとして定着してくれると思います。
　選手として「ぷよぷよ」シリーズを見たときに，競技人口が増えたほうがいいという想いは誰しもが抱いているはずなので，「とことんぷよぷよ」がプレイできるようになることは，すごく喜ばしいことだと思いました。

動作面はプロ選手も納得の仕上がりに！

4Gamer：
　「とことんぷよぷよ」をプレイしたあとは，アドバイザーとしてどのようなことを指摘されたのでしょうか。

くまちょむ氏：
　私がプレイした時点で，すでにモードの概観は仕上がっている状態でした。その中で，最初のプレイ時に操作方法や画面のレイアウトについて，いくつか気になった部分を指摘しました。その指摘がどのように影響したのかは分かりませんが，現時点ではオプションで操作方法を変更できるようになり，いくつかの操作方法を切り替えられるようになっています。
　もともと「ぷよ」を左右に移動するときには，移動したい方向をタップする必要があったのですが，その基準点を「画面中央基準」と「落下ぷよ基準」の2種類に切り替えられるようになりました。一方，動作面では普通のプレイヤーがやらないような動かし方をしたときに，画面が止まったりしないかどうかを検証することもありました。


4Gamer：
　上級者ならではの特殊な動かし方をしたときに，画面が止まってしまうことはありましたか。

くまちょむ氏：
　画面が止まるようなことは，まったくありませんでした。以前のプレイ時から，しっかりとそのあたりも意識して「とことんぷよぷよ」は作られていたようです。
　また，私が指摘していない部分でも変化がありまして，例えば「ぷよ」を移動させようとしたときに，丸い円が表示されるようになりました。そして「ぷよ」を移動させている方向にハイライトが表示されるので，視覚的に移動方向が分かりやすくなっています。


4Gamer：
　逆に最初にプレイしたときから印象が良く，そのままにしたほうがいいと感じた部分はありますか。

くまちょむ氏：
　最初にテストプレイしたときには無かった点で，2回目のテストプレイ時に盛り込まれていた要素として，落下中の「ぷよ」が分かりやすいように，画面の上下に位置を示す針のようなアイコンの表示がありました。それが非常に視覚的に分かりやすい仕様だと思ったので，これは残したほうがいいと話しました。こちらも現時点では，表示の有無をオプションから変更できるようになっています。

4Gamer：
　ありがとうございました。最後に「ぷよクエ」の「とことんぷよぷよ」で連鎖や積み方を練習しようとするプレイヤーに向けたアドバイスなどがあれば，ぜひお聞かせください。

くまちょむ氏：
　1つの積み方を覚えてマスターしたら，どんどん別の積み方も試して違いを実感していくのがいいと思います。また「とことんぷよぷよ」だと「おじゃまぷよ」が降ってきませんが，降ってきた場合の対処法も想像しながら練習していくと，それだけで上達速度も変わってくると思います。
　外にいるときにスマホでそういった練習ができるので，「ぷよクエ」で「とことんぷよぷよ」がプレイできるようになったら，ぜひ試しにプレイしてみてください。

──2021年10月9日収録。

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