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キングダムカム・デリバランス公式サイトへ
  • DMM GAMES
  • Warhorse Studios
  • 発売日:2019/07/18
  • 価格:通常版:7360円(税別)
    限定版:1万800円 (税別)
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[gamescom]チェコ語とハンガリー語の差を活かしたリアルな会話要素も。超現実派アクションRPG「Kingdom Come: Deliverance」の最新デモをレポート
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印刷2016/08/19 18:39

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[gamescom]チェコ語とハンガリー語の差を活かしたリアルな会話要素も。超現実派アクションRPG「Kingdom Come: Deliverance」の最新デモをレポート

画像集 No.004のサムネイル画像 / [gamescom]チェコ語とハンガリー語の差を活かしたリアルな会話要素も。超現実派アクションRPG「Kingdom Come: Deliverance」の最新デモをレポート
 チェコのWarhorse Studiosが2017年初頭のリリースを目指して開発を続ける,ドラゴンも魔法も存在しない中世ヨーロッパをテーマにしたアクションRPG「Kingdom Come: Deliverance」PC / Mac / PS4 / Xbox One)の最新デモが,gamescom 2016で公開された。

 フルプレートアーマーの下に木綿製のキャップや当て着を着込まなければ,プレイヤーキャラクターが打撲してしまったり,薬草を集めて鍋で煮るなど,レシピどおりの細かい調合を経て解毒剤などのポーションを作ったり,さらには修道院に逃げ込んだ相手を追って,自分も修道僧になり切って何日も潜伏活動を続けたりといった,リアルなのか面倒なのか分かりにくい,実験作とも言える本作。
 戦乱の続く15世紀のボヘミア地方を舞台に,プレイヤーは領主に取り入りながら諸侯を目指してもいいし,吟遊詩人として自由な生活を送ってもよい,というオープンワールド型のゲームであり,CRYENGINE4.0により東欧の風景も非常にリアルに表現されている。

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 今回,gamescom 2016で公開されたされたのは,そんな世界に巻き起こらんとしている市民戦争で少しでも有利に立つために,敵対するキューマン人の砦に忍び込んで鍋に毒を投げ入れるというミッションだ。キューマン人というのは,モンゴルの侵攻で中央アジアから追われるように東欧に逃げ込んできたトルコ系部族のことで,ハンガリーでの200年近い放浪生活を経て,ゲーム世界で描かれる15世紀までには同化もかなり進んでいたという。戦場においては,耳と髭がついた人面マスクを付きのプレートヘルメットが特徴の「Cuman Armor」を着用していたという。

 ゲームの自由度は高く,1つ1つのミッションに対するアプローチもさまざまだ。砦というだけあって兵士も多く,前門から武器を持って押しかけるのはほぼ不可能に近い状況だ。そんななかで今回は,「成りすまし」によって砦の中に潜入していく様子が紹介された。
 まずは,プレイヤーキャラクターが近くの廃墟で戦闘に巻き込まれているというシーンからだが,狭い建物内では,長剣よりもナイフや小型の剣を使ったほうが有利になるようだ。相手の持つ槍は屋根の梁が邪魔になって振り回せないし,プレイヤーも壁や柱があるなかで長い剣を振り回しても,そこにぶつかって振り切れないとのこと。

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 このように,戦い場所に合わせて自分の装備を変えていくというのは,本作では非常に重要な要素だそうだ。今回は潜入ミッションになるので,アーマーを着込むのではなく,布製の平服に近いフードのついた服装に着替えて,プレイヤー自身のステルス性能を示すパラメーター「Invisibility」(不可視性)の数値が上げることが攻略のカギになる。

 こうした数々のパラメーターの中でも,とくにユニークなのが「Conspicuousness」(目立ちやすさ)という項目だ。いかにもアサシンですというような衣装ではキューマン人の物見に怪しまれるので,まずは野原でキューマン人の兵士が馬で通過するの待ち伏せ,通りかかったところをハルバートで突き落とし,アーマーを奪い取ってからゲートの前まで歩いていくという行動を取ることになる。

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 今回のデモで登場するチェコ人の主人公は兵士になることを目指して成長してきたためか,言語はそれほど習得できておらず,ハンガリー語にも訛りがあるという。そのため,門を通過するときに門番にハンガリー語で話しかけられると,自分の素性が露見してしまうかもしれないという状況に陥ることもあるようだ。
 デモでは,会話オプションの「適当なハンガリー語を話してみる」と選んでなんとか切り抜けていたが,そもそも日本人どころかアメリカ人であっても,チェコ語とハンガリー語を聞き分けられる人はそう多くはないはずで,こうした余りにもリアル過ぎる描き方がどのようにゲームプレイに作用するのかは見ものである。

 とにかく,何とか敵地に潜入を果たした主人公は,調理中の鍋を探して毒を盛る。鍋の数はその人口に比例するとのことで,現時点では砦の中の4か所で夕食が作られているということだが,持っていた毒は1つしかない。どれだけの敵が毒にやられるのか,そもそも何らかのイベントが発生するなどして,毒入り鍋をきちんと食べてくれるのかどうかさえも分からないという。

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 当然ながら,毒入り鍋を食べてくれるのを確認しなければならないのだが,無駄に時間を過ごしても意味はないため,ゲーム中には時間を進めるタイマーが用意されているのは,本作で見られる数少ない“ゲーム的なギミック”の1つである。タイマーを使って朝を迎えると,キューマン人の砦には体を揺らせながら座り込んでいる人や,寝込んでしまっている人が数名おり,毒の効果が出てきているのが分かる。
 毒が1つしかなかったので,敵を4分の1ほどしか減らすことはできなかったものの,プレイヤーはこれで目的を達成したと判断し,追っ手が弓を使えないよう矢を入れた樽に火をつけて,馬小屋にあった木柵の隙間から一目散で走り去っていくところで,今回のデモは終了となった。

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 ちなみに,デモに登場したキューマン人達はチェコ系の盗賊達と共闘しているらしく,この森の中には2つのキャンプ地が寄り添って存在していたが,手を組んでいる盗賊達は格闘技の鍛錬中であった。フルプレートでの戦闘が進化していた当時の東欧地域では,肉弾戦で拳を使うと自分の指を折ってしまう可能性があったため,手のひらで押し出して相手をよろけさせることに主眼を置いていたという。実際,稽古中の盗賊達も手のひらを相手に向けて戦っているなど,その細かさはさすが「Kingdom Come: Deliverance」といったところだ。

 2017年第1四半期にリリース予定の「Kingdom Come: Deliverance」だが,Warhorse Studiosの開発者は「次に会うのはゲームが発売された後だね」などと別れ際に話していたので,とりあえず開発は順調に進んでいる様子。また,今回入手した未公開の最新映像には,戦闘シーンがたっぷりと収録されているので,じっくりとチェックしてほしい。


「Kingdom Come: Deliverance」公式サイト

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