「EVE: Valkyrie」が「Rift」のローンチタイトルに。レイキャビクにはEVEユニバースのファンに向けたモニュメントが建立予定

　Oculus VRは，ヘッドマウントディスプレイ「Rift」のローンチタイトルとして，CCP Gamesが開発中のマルチプレイシューティングゲーム「EVE: Valkyrie」を共同パブリッシングすると発表した。


　「EVE: Valkyrie」は，CCP GamesのMMORPG「EVE Online」の世界観をベースにしたスピンオフタイトルで，プレイヤーは宇宙船のパイロットとなり，コックピット視点でドッグファイトを楽しめる，オンライン専用のシューティングゲームである。
　CCP Gamesの開発者達は，クラウドファンディングサイト「Kickstarter」にRiftが登場して以来，Oculusへの熱烈なラブコールを続けていたのだが，そんな想いの結晶ともいえるタイトルが「EVE: Valkyrie」というわけだ。

　「EVE: Valkyrie」およびRiftの発売スケジュールは現時点で公表されていないが，Riftのコンシューマ向けリテール版は2014年末から2015年初期の間に，300ドル以内の価格帯でリリースされるという。「Unreal Engine」や「Unity Engine」でのサポートをはじめ，すでに150タイトル近いゲームが対応予定となっているRiftにとっても，「EVE: Valkyrie」は重要な作品と言っていいだろう。

　なおCCP Gamesは，「EVE Online」と「DUST 514」で形成されるEVEユニバースのプレイヤーコミュニティに向けたモニュメントを，アイスランドの首都レイキャビクに建立する計画を発表している（関連サイト）。このモニュメントは，CCP Gamesがプレイヤー達への敬意を表現するため，地元アーティストの協力を得て作成しているもので，高さ5メートルほどの，材質の異なる3種類のオブジェクトで構成される。
　画像の右側にある黒花崗岩でできたオブジェが“プレイヤー”を，左側にあるアルミ製のオブジェが“ゲーム世界”を表しており，中央に置かれたステンレス製のオブジェは，プレイヤーとメーカーをつなぐインターネットを表現しているらしい。

　そんなオブジェのコンクリート製の台座部分には，2014年3月1日付けでCCP Gamesのプレミアムアカウントを保有している全プレイヤーの名前を刻み込むそうだ。この台座の下には，アカウント所有者/開発者のメッセージや，ゲームのアートワークなどを収めたノートPCを，タイムカプセルとして埋め込む予定で，その序幕式は同社のファンイベント「Fanfest 2014」が開催される4月30日に行われるとのこと。同イベントでは「EVE: Valkyrie」の最新情報も公開されると思われるので，CCP Gamesファンは忘れずにチェックしておきたいところだ。

「EVE: Valkyrie」公式サイト