連載
自然の恵みに感謝しつつ走れ! とある祭りを題材にしたスマホ向けランニングゲーム「乳牛祭り」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第343回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
2リットルの牛乳を飲みながら全力疾走するという,なかなか理解しがたいお祭りがこの世界には実在する。とある世界の果てまで行ってくるテレビ番組でも取り上げられたことがあるので,知っている人もいるかもしれない。
今回紹介する「乳牛祭り」は,そんなお祭りをそのままアプリにしてみたという異色の作品。題材が奇抜なだけにネタ系のアプリかと思いきや,実際にプレイしてみると,これがなかなかスリリングでやり応えのある作品だった。
「乳牛祭り」ダウンロードページ(iOS版)
「乳牛祭り」ダウンロードページ(Android版)
4種類ある難度から1つを選択したら,早速ゲーム開始。操作はフリックどころかタップも使わず,スマホやタブレットの端末を「傾ける」だけで行える。
スマートフォンを地面に対して垂直に立てた状態にすると主人公の動きが止まり,これをプレイヤーから見て前方へと傾けることで主人公が前へ走る。さらに左右に傾ければそちらへ方向転換でき,より大きく傾けることで,主人公の移動速度も上がるという仕組みだ。
速さだけ求めるならスマホを思いっきり傾けてひたすら走ればいいように思えるが,途中の牛乳がそれを許さない。牛乳を飲むと画面右のメーターが上昇し,このメーターが多い状態でヘタに走ると,主人公はその場でなにかキラキラしたものを口から吹き出しつつ,その場にしばらく立ち止まってしまうのだ。
キラキラしたものを噴射し終えればメーターが空になり,また元気に走り出せるものの,このタイムロスは非常に大きい。牛乳を飲んだ後はメーターが時間と共に自然と減少するので,無理せず歩いてゴールに少しでも近づいておく方が早く進める。
なお,難度が上がると牛乳が置かれたテーブルの数が一気に増え,最高難度のエクストリームともなれば,前のテーブルで飲んでおいた牛乳が消化しきれていない(メーターがまだかなり残っている)うちに次の牛乳が出現。当然その状態で牛乳を飲むと,問答無用でキラキラを噴射してしまう。
もはや,2リットルよりもはるかに牛乳が多いとか,そもそもなぜアプリにしてみちゃったのかなど,ツッコミどころも満載ながら,実際にやってみるとハラハラする感覚と,タイムを短縮できた時の達成感が心地よい本作。
とくに,ゴールが見えてきたけどまだメーターがかなり残っている,などという状況では,プレイヤー自身の我慢が試され,相当ハラハラできる。手軽に緊張感が味わえるので,スリルに飢えた冒険野郎な諸兄にはぜひとも挑戦してみてほしい。
著者紹介:カイゼルちくわ
ゲーム攻略記事を中心に活動するフリーライター。ゲーセンに寝泊まりしたいくらいのシューティング&ガンシューティング好きだが,家に帰ればパソコンのFPS(ファーストパーソンシューティング)も遊びたがる。アクションゲームとかわいいキャラにも目がない。
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