イベント
[JAEPO2014]アメリカ生まれの同人格闘ゲームがついに日本のアーケードへ。「スカルガールズ アンコール」ステージの模様をレポート
「エムツー」公式サイト
一通り紹介が終わると,Evolutionで行われた本作のサイドトーナメントで5位入賞を果たした犬千代氏,本作の攻略ブログを執筆し,普及に務めているという,ばいけん氏によるエキシビションマッチが行われた。堀井氏は試合を解説しつつ,「ほかにないグラフィックスなので,ゲームセンターにあっても目立つと思います」と,本作の魅力をアピールした。
エキシビションマッチの終了後,堀井氏は「まだプロジェクトが動き出したばかりですが,しっかりとしたものに仕上げて,作り手もユーザーも楽しめるものにしたいと思うので,応援よろしくお願いします」と述べ,ステージは幕を閉じた。最後に,ステージ終了後に行った堀井直樹氏のミニインタビューを掲載するので,本作のファンはぜひチェックしてほしい。
M2代表取締役・堀井直樹氏ミニインタビュー
ステージの内容と被ってしまうかもしれませんが,スカルガールズをアーケード化しようと考えたきっかけについて,改めてお聞かせください。
堀井直樹氏(以下,堀井氏):
私が初めてスカルガールズに出会ったのは,2011年に行われたE3の会場で,ちょっと遊んでみただけでも,作り手の日本の格闘ゲームに対する愛が伝わってきました。ものすごい熱意のこもった作品だなと感じたんです。たまたまうちのスタッフの中に,スカルガールズの開発関係者と付き合っている人がいた(!)こともあって,Lab Zero Gamesと直接会う機会が生まれました。彼らの話を聞くと,日本の格闘ゲームについてとても詳しいんですよね。
4Gamer:
我々も,2012年に行われたEvolutionの会場で彼らにインタビューしましたが,本当によく研究されているみたいでした。
堀井氏:
それで,スカルガールズのルーツについて話を聞いてみると,フランスパンさんの「MELTY BLOOD」が彼らの目標だという話が出てきまして。
4Gamer:
「MELTY BLOOD」といえば,同人のフィールドから生まれてアーケード化を果たした,いわば先駆者的な存在ですね。
堀井氏:
ええ。彼らとしても,自分達の作った格闘ゲームが日本のゲームセンターで動いているところを見たい,という想いが強く,我々もそこに賛同して,このプロジェクトを立ち上げたんです。
4Gamer:
これまでのスカルガールズは,サイバーフロント(今年初頭に解散することが報じられた)がローカライズを行っていましたが,アーケード版ではどういった形になるのでしょうか。
堀井氏:
我々M2が,新たに一からローカライズを行っていくことになります。その他の施策については,これからスタッフと共に考えていきますが,例えばスカルガールズはチュートリアルが非常に良くできているので,それをアーケード版に落とし込むなど,いろいろとチャレンジしていきたいですね。
4Gamer:
本作はNESiCAxLiveで稼働するとのことですが,NESiCAカードへの対応は予定されているのでしょうか。
もちろん,ぜひやりたいと思っています。こういうことを言うとちょっと夢がないかもしれませんが(笑),そのために工数について検討を重ねているという段階ですね。
4Gamer:
なるほど(笑)。もう一点,日本語版の制作にあたり,日本語ボイスを追加したりすると面白いと思うのですが,いかがでしょうか。
堀井氏:
良い声優さんがいればやってみたいと思うのですが,あのアメリカンなボイスが良い味を出しているのかなと。ただ,日本語ボイスではないことで,好みの問題が発生することもあるでしょうし,例えばNESiCAカードを使って,ボイスの設定を切り替えられたら面白いかもしれませんね。
4Gamer:
アーケードならではの施策といえば,以前フランスパンさんにインタビューしたときに,ぜひスカルガールズとコラボレーションしたいという話が挙がっていたのですが……。
堀井氏:
アーケード版でどうこうというお話ではないのですが,もしかしたら,すでに話が進んでいるかもしれませんよ?(笑)というのも,実は昨年のE3のときに,なりたさん(フランスパン代表 なりたのぶや氏)をLab Zero Gamesの面々のところに連れていったのですが,かなり意気投合していたみたいでしたから。
4Gamer:
何にせよ,良い形で実現できるといいですね。最後に,本作の稼働はいつ頃になりそうでしょうか。
堀井氏:
申し訳ありませんが,本当に未定の状態です。というのも,JAEP02014を見て分かる通り,これから非常にたくさんの格闘ゲームがアーケードで稼働することになるので,タイミングを見計らう必要があるんです。もちろん,時間をかけた分しっかりとしたものを作るつもりなので,ファンの皆様は期待していてください。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
- 関連タイトル:
スカルガールズ アンコール
- この記事のURL: