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[TGS 2013]スマホで世界No.1のアクションゲームを作るという意気込み。台湾から殴り込んだRayarkの本気すぎる新作2タイトルを紹介
Rayarkは,音楽ゲーム「Cytus」を手がけたことで知られる台湾のゲームメーカーだ。Cytusは,65の国や地域で展開され,米国App StoreのiPhone&iPadミュージックゲームカテゴリで2位を獲得したこともある人気作である。
そんな同社の新作2本を,プロデューサーを務めるMingYang Yu氏に話をうかがいながら試遊してきた。本稿では,そのプレイレポートをお届けしよう。
爽快感抜群の次世代ガン3Dアクション「IMPLOSION」
Rayarkの一押しタイトルがこちらの「IMPLOSION」。メカニカルな戦闘スーツに身を包んだJakeというキャラクターを操作して戦う,俯瞰視点の3Dアクションだ。近接武器の“KATANA”と,弾数制限のあるサブマシンガンを切り替えながら正体不明のモンスターを撃破し,マップの最深部に巣食うボスを倒すというのが,基本的な流れとなる。
特徴的なのが,一定距離を高速移動できるダッシュアクションで,このアクションは攻撃動作をキャンセルできるため,バトルはかなりスピーディな展開となる。バーチャルパッドの操作性が素晴らしく,ストレスなくアクションが楽しめる点もいい。開発中のタイトルであるためキャラクター選択不可,敵キャラクターのアルゴリズムは単調という状態だったが,調整次第では爽快感あふれるスリリングなバトルが味わえそうだ。
グラフィックスは,キャラクター,マップ,オブジェクトすべてが3Dで描画されている。派手なエフェクトや光による陰影なども効果的に使われており,今どきのコンシューマ機と比較しても決してひけをとっていない。Yu氏は「スマートフォン界で世界No.1のアクションを作るために,コンシューマ機レベルのグラフィックスを目指した」と語っていた。その意気込みどおり,スマートフォン向けゲームとしては群を抜くレベルに仕上がっているといえるだろう。
本作の舞台は近未来の世界で,「メタルギア ライジング リベンジェンス」(PlayStation 3 / Xbox 360)の世界設定に近いイメージである。というか,ブースの壁に描かれているアートワークも新川洋司(※小島プロダクションのアートディレクター)風で,司令官やオペレーターのキャラクターがいるあたりも,「メタルギア」シリーズの影響を感じる。その点についてちょっと意地悪くYu氏に突っ込んてみたところ,やはり(?)開発スタッフ全員が「メタルギア」の大ファンなのだという。
ちなみに本作の開発スタッフは「Cytus」を手がけたメンバーとのこと。プログラマーはたった1人だというから驚きだ。
アクションゲーム好きが本気で作ったスマートフォン向けアクションゲーム「IMPLOSION」。2014年2月頃にはリリースする予定とのことなので,続報に期待したい。
ピアノのような操作感のリズムゲーム「DEEMO」
「DEEMO」はRayarkが得意とするリズムゲームの最新作だ。“ピアノ”をテーマにした作品で,画面奥から飛んでくる鍵盤が,手前の黒いラインに重なったときにタイミングよくタップするというルールである。鍵盤の種類によってはタップではなくスライドしなくてはならないが,スマートフォンより画面の大きいiPad miniで試遊したところ,実際にピアノを弾いているような感覚で楽しめた。
本作も「Cytus」と同様,多くの楽曲と美しいアートワークが用意されているが,Yu氏によると一番こだわったのはストーリー性だという。ブースの壁に描かれたアートワークは巨大樹がモチーフになっていたが,これは“ピアノの音色で育つ木”なのだとか。「DEEMO」は異世界に落ちた少女が元いた世界に戻るため,ピアノをたくさん弾いて空に届く木を育てる――という物語だそうだ。
こちらは2013年11月にiOSおよびAndroidでリリース予定。近いうちに遊べるようになるのだ。
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(C) Rayark Inc. 2015 All Rights Reserved
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(C)2013 Rayark Inc.
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